MILIZEがフコク生命に「ねんきん」「iDeCo」シミュレーションを提供開始


公的年金やiDeCoを“見える化”するシミュレーションが登場
老後資金の見える化で、将来設計をより身近に
老後の生活に不安を抱える人が増える中、資産形成を支援するツールの需要が高まっています。そんな中、フィンテック企業の株式会社MILIZE(東京都港区)は、富国生命保険相互会社(フコク生命)に対し、「ねんきんシミュレーション」と「iDeCoシミュレーション」を提供することを発表しました。
このサービスは、公的年金の見込額や老後の収支バランス、iDeCoの節税効果などを簡単にシミュレーションできるもので、金融知識がない人でも手軽に老後の資金設計に取り組めるのが特徴です。背景には、少子高齢化の加速と年金制度に対する不安感の広がりがあり、政府が掲げる「資産運用立国」実現に向けた支援策の一環としても注目されています。
老後資金準備の「見える化」がカギに
今回MILIZEが提供した2つのシミュレーションツールは、誰でもスマートフォンやパソコンから簡単に利用できるよう設計されています。以下にそれぞれの機能を詳しく見ていきましょう。
「ねんきんシミュレーション」で自分の年金が見えてくる
「ねんきんシミュレーション」は、公的年金(国民年金・厚生年金)の受給見込額を算出する機能です。年齢や加入年数、年収などの基本情報を入力するだけで、将来どれだけ年金が受け取れるのかをグラフや数値で可視化してくれます。
このシステムは、厚生労働省が提供する公的年金シミュレーターをベースに開発されており、信頼性の高い計算が可能です。公的年金だけで老後生活が成り立つのか、あるいは追加の準備が必要かどうか、個々人が現実的な判断を下せるようサポートします。
さらに、試算した年金額に基づいて、支出計画や生活スタイルを加味した「老後の収支シミュレーション」も実施可能です。これにより、「老後にいくら足りないのか」「何歳まで働く必要があるのか」といった疑問にも具体的な答えが見つかります。
「iDeCoシミュレーション」で節税効果と資産形成をチェック
もうひとつの「iDeCoシミュレーション」は、私的年金制度の代表格であるiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入効果を試算するツールです。毎月の掛金、想定運用利回り、加入年数を入力するだけで、将来どの程度の資産が形成されるかを一目で確認できます。
加えて、iDeCoの大きな魅力である「税制メリット」も具体的にシミュレーション可能です。たとえば、掛金が全額所得控除となることでの所得税・住民税の軽減、運用益の非課税、さらに受け取り時の退職所得控除までを視覚的に表示してくれます。
これにより、ただ「お得」と言われるだけでなく、どれだけの金額が節税につながるのかを数字で把握することができ、加入を検討する上での強力な判断材料になります。
フコク生命がMILIZEと組んだ理由とは?
フコク生命がこのようなツールの導入に踏み切った背景には、顧客に対する情報提供の質を高めたいという強い意志があります。金融商品が複雑化する一方で、ユーザー自身が将来の生活に対して“数字で理解する”ことが求められています。
MILIZEはAIやシミュレーション技術に強みを持ち、すでに多数の金融機関や企業と連携実績があります。その信頼性と技術力が評価され、今回の提供に至ったというわけです。
将来設計を“誰でもできるもの”にする意義
年金や老後資金の話は、「難しい」「自分にはまだ早い」と思われがちですが、実際には20代・30代から準備を始めるほど将来に余裕が生まれます。今回のようなわかりやすいツールの普及は、老後への備えを“特別な知識が必要なもの”から“誰でも当たり前にできること”へと変える大きな一歩です。
政府が資産形成を推進する中、こうしたツールの存在が一般化すれば、若い世代にも自分の将来に真剣に向き合う文化が根付く可能性があります。今後、他の生命保険会社や金融機関でも同様のサービスが拡がっていくことが予想されます。
まとめ:未来に向けて“今”できる準備を
MILIZEがフコク生命に提供した「ねんきんシミュレーション」「iDeCoシミュレーション」は、将来の不安を“見える情報”に変えるツールです。年金やiDeCoは複雑で難解と思われがちですが、テクノロジーの力を借りることで、誰でも簡単に老後の資金計画を始めることができます。
これからの時代、将来に対する“備え”は他人任せではなく、自分自身で考えて動くことが重要です。そんな一歩を後押ししてくれるこのツールは、今後ますます注目されていくことでしょう。
