「うちの保険」が第一フロンティア生命と連携開始


保険管理アプリ「うちの保険」が第一フロンティア生命との連携で進化
リアルタイムな保険情報へのアクセスで、保険業界のデジタル変革が加速
スマホ1つで保険の情報を確認・管理できる時代が、さらに進化しています。iChain株式会社が提供する保険管理アプリ「うちの保険」が、第一フロンティア生命保険株式会社とのSSO・API連携サービスを2025年3月31日より開始しました。連携には、デジタルインフラを提供するNTTデータの「insurance API PORT」も活用されており、業界内でも先進的な取り組みとして注目を集めています。
この新サービスによって、アプリユーザーは第一フロンティア生命の保険情報に直接・シームレスにアクセスできるようになりました。特に「解約返戻金のリアルタイム参照」が可能になったことで、ユーザーは保険契約の最新情報をいつでも手元で確認できるようになり、利便性と安心感が飛躍的に向上しています。
アフターフォローの新常識:「リアルタイムで解約返戻金を確認」
今回のアップデートの中で、もっとも注目されているのが「解約返戻金のリアルタイム参照」機能です。これまでは保険会社のカスタマーセンターに問い合わせるか、郵送書類で確認する必要がありましたが、アプリ上で即時に金額を確認できるようになりました。
これにより特にメリットを感じるのが、運用型や外貨建て保険を契約しているユーザーです。市場環境によって契約内容が変動するタイプの保険では、解約返戻金の確認は重要な意思決定材料です。たとえば、円安・円高の影響を受ける外貨建て商品では、日々の価値変動をアプリでタイムリーに把握できるため、顧客の判断力と安心感が大きく向上します。
SSO・API連携によるシームレス体験
本サービスは、NTTデータが提供する「insurance API PORT」を介して実現されています。SSO(シングルサインオン)とAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)の組み合わせにより、ユーザーは複雑な認証手続きをすることなく、アプリから直接保険契約情報へアクセス可能になります。
このようなデジタル体験は、これまで一部のフィンテック分野に限られていましたが、保険業界にも本格的に波及しつつあります。保険という「紙文化」が根強く残る業界において、SSO・API連携は大きなブレイクスルーとなります。
3社連携で実現した業界横断のデジタルイノベーション
今回の取り組みは、iChain、第一フロンティア生命、NTTデータという異なる業種の3社が連携して初めて可能になったものです。
それぞれの企業が持つ技術と知見を持ち寄ることで、従来の壁を超えたサービスの実現に成功しました。
- iChain:保険テック領域でのアプリ開発とユーザーインターフェースの強み
- 第一フロンティア生命:外貨建て商品など多様な保険を扱う生命保険会社としての信頼と実績
- NTTデータ:大規模ITインフラと金融APIプラットフォームの提供者
これにより、ユーザーは「一度のログインで複数の保険情報にアクセスできる」ようになり、保険管理のハードルが大きく下がりました。今後は他社の保険商品との連携も進むと見られ、より多様な保険管理が可能になる可能性があります。
保険管理の未来を切り拓く「うちの保険」
「うちの保険」は、家計やライフプランと密接に関わる保険を“見える化”するアプリです。今回のアップデートで、ユーザーは以下のようなメリットを得られるようになりました:
- リアルタイムで保険の価値を確認できる
- 面倒なログイン手続きなしで保険情報にアクセス
- 家族全体の保険契約を1つのアプリで一括管理可能
特に若年層や子育て世代など、ライフイベントが多い層にとって、「保険がいまどうなっているのか」をスマホで即時確認できる点は、非常に心強い機能と言えます。
保険のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる一歩
今回の連携は、保険業界全体にとっても重要な一歩です。
契約者の利便性を向上させるだけでなく、保険会社にとっても業務効率化、カスタマーサポートの負荷軽減といったメリットが得られます。
また、他の保険会社も同様のサービス展開を検討する可能性があり、「うちの保険」がそのパイオニア的存在となるでしょう。
保険業界のDXはまだ始まったばかりですが、今回のような事例を通じて、ユーザー中心のサービス設計が進むことが期待されます。
今回の連携で「うちの保険」が実現したのは、ただの情報提供ではなく、「ユーザーに寄り添う保険管理体験」そのものです。これからの時代、保険は“入って終わり”ではなく、“日々見直すもの”へと変化していくでしょう。その中心に、こうしたアプリが位置づけられていくのかもしれません。
