「推し活キャンセル保険」がスタート

「推し活キャンセル保険」がスタート
ライター:関野 良和

Oshicoco×Mysuranceが推し活ファンをサポートする「推し活キャンセル保険」をリリース

近年、アイドルやアーティスト、アニメなどへの情熱を注ぐ“推し活”は、若年層を中心に広がりを見せています。特にコンサートや舞台、イベントなどを目的とした「推し活遠征」は、日常の楽しみとして多くのファンに親しまれています。しかしながら、突発的な事情でキャンセルを余儀なくされるケースも少なくありません。そんな「万が一」に備える新しい保険商品が誕生しました。

SNS総フォロワー11万人を誇る「推し活応援メディア」および推し活専門オンラインストアを運営する株式会社Oshicoco(本社:東京都渋谷区、代表取締役:多田夏帆)と、少額短期保険を手がけるMysurance株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桐山正弘)がタッグを組み、「推し活キャンセル保険」の専用サイトを開設。保険という堅いイメージの分野で、推し活層に寄り添った商品を展開する画期的な取り組みがスタートしました。

推し活ブームの中で生まれた“必要な備え”

「推しに会うため、国内外を飛び回る」「推し活で人生が豊かになった」。そんな声があふれる今、推し活はもはや趣味の枠を超え、ライフスタイルの一部として定着しています。しかし、遠征に付きまとうリスク――交通機関の欠航、イベントの中止、突然の体調不良などによるキャンセル問題は、ファンにとって大きなストレスです。

OshicocoとMysuranceはこのような背景を踏まえ、「推し活ファンが安心して遠征を楽しめる保険サービス」を提供するために、本サービスを共同開発しました。

実態調査から見えたニーズの深さ

サービス開始に先立ち、推し活層を対象とした独自のアンケート調査が実施されました。その結果、推し活のための遠征をキャンセルした経験があると答えた人は約20%、中には10万円以上のキャンセル費用を負担したケースも報告されました。

キャンセル理由としては以下のようなものが挙げられています:

  • 交通機関の欠航や遅延
  • イベントの突然の中止
  • 自身の体調不良や事故

これらはファンの責任ではないにもかかわらず、返金されないチケット代や宿泊費などの出費が重くのしかかります。そして何より、推しに会えない心のダメージは計り知れません。

しかしながら、キャンセル保険の認知度はわずか10%程度。必要としている人が多いにもかかわらず、情報や選択肢が届いていないという現状があります。

「推し活キャンセル保険」の特徴とは?

Mysuranceが提供する「推し活キャンセル保険」は、こうした推し活ファンのリアルな悩みに応えるべく設計されています。主な特徴は以下のとおりです:

  • イベントやライブ、舞台などの参加費用に対する補償
  • 交通機関の欠航や遅延によるキャンセル費の補償
  • 体調不良や突発的な事故によるキャンセルにも対応
  • リーズナブルな保険料で加入可能

さらに、専用サイトでは保険の仕組みをわかりやすく解説。保険に馴染みのない若いファンでも、直感的に内容を理解しやすいデザインとなっています。

ファン目線で作られた「推し活専用保険サイト」

本サービスはただの保険商品ではなく、「推し活ファンの生活を守るお守り」としての位置づけを持っています。Oshicocoが持つファン心理への深い理解と、Mysuranceの保険ノウハウが融合し、まさにファン目線から生まれた商品です。

SNSや推し活メディアを通じて多くのファンに情報を届けるOshicocoの強みと、柔軟な商品設計が可能なMysuranceの技術力が結びつくことで、これまでになかった新しい「保険のかたち」が実現しました。

今後の展望と影響

今回の取り組みは、単なる保険商品の提供にとどまらず、推し活市場における“安心”という価値を広める重要な一歩となるでしょう。今後は保険商品のさらなる多様化や、推し活に伴うさまざまなリスクに対する補償の拡充などが期待されます。

「推し活×保険」という新しい発想が、多くのファンの生活を支え、安心して推しを応援できる環境づくりに貢献することは間違いありません。

まとめ

推し活という文化が浸透する中で、そこに寄り添う形で生まれた「推し活キャンセル保険」は、多くのファンにとって心強い味方となるでしょう。OshicocoとMysuranceの連携によって、これまで見落とされがちだった“リスク”への備えが、新しい常識になる可能性があります。

ファンの「好き」を守る時代へ――推し活の進化は、保険という形で次のステージへと突入しました。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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