富国生命は”やばい”、”怖い”、”しつこい”といわれているのはなぜ?

富国生命は”やばい”、”怖い”、”しつこい”といわれているのはなぜ?
ライター:関野 良和

”富国生命保険相互会社はヤバイのでやめたほうがいい”と口コミや評判で言われている原因について掘り下げて解説します

富国生命は本当に”やばい”のか、デメリットとメリットから真相に迫る

富国生命保険相互会社についてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。近年、インターネット上では「富国生命がやばい」という言葉を見かけることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。創業100年を超える老舗保険会社の評判と、それに対する誤解を徹底調査しました。

富国生命保険相互会社とは?

富国生命保険相互会社は、1923年に創設された歴史ある保険会社です。前身は富国徴兵保険会社で、2023年11月に創業100周年を迎えました。正式名称は富国生命相互会社であり、多くの保険会社と同様に株式会社ではなく相互会社という保険会社にのみ認められた会社形態で運営されています。

東京都千代田区と千葉県印西市に本社を構え、2023年現在、全国に支社62ヶ所、営業所471ヶ所を展開しているとのことです。個人向け、法人向けの生命保険を総合的に取り扱っており、イメージキャラクターにはサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」を起用しています。そのため、「ハローキティの生命保険会社」として知られていることもあるようです。

富国生命の経営状況と信頼性

保険会社を選ぶ際に重要なのは、その会社の経営状況と信頼性です。富国生命のソルベンシー・マージン比率は2023年度末時点で1,189.7%となっています。これは保険会社の支払い余力を示す指標で、一般的に200%以上あれば健全だと考えられていますので、1,000%を超える数値は非常に高いと言えるでしょう。

また、格付け会社によるレーティングも高評価を得ています。スタンダード&プアーズ(保険財務力格付け)ではA+、格付け投資情報センターではAA-と、保険支払い能力は「極めて高く、優れた要素がある」と評価されています。さらに、外部格付け機関においては5つの機関で評価Aを獲得しているとのことです。

これらの指標から、富国生命は経営状態が非常に安定しており、保険金支払いに関する信頼性が高い会社であることがわかります。

「富国生命がやばい」と言われる主な理由

では、なぜインターネット上で「富国生命がやばい」と言われているのでしょうか。口コミや評判を分析すると、いくつかの理由が浮かび上がってきます。

1. 営業担当者の勧誘に関する不満

富国生命における営業活動に関するエピソードについては、悪い評判・口コミが散見されるようです。具体的には以下のような声があります。

  • 勧誘がしつこい
  • 従業員の態度が悪い場合がある

口コミの中で共通の不満は、不要な保険に関する売り込みが多いことだと言われています。場合によっては、強引な勧誘であり、説明内容が不十分なこともあるようです。

しかし、担当者に対するポジティブな評判・口コミもあるため、一口に富国生命の営業担当者の質が悪いとは言いきれないのではないでしょうか。

2. アドバイザーによる対応の差

富国生命の「お客さまアドバイザー」によって、担当者の対応が悪い方に当たる可能性があると指摘されています。実際にアドバイザーの対応の悪さを感じた方の口コミからは、その背景に営業ノルマがあることが推測されるようです。

顧客が不要と話しているにもかかわらず、営業の一存で新しい保険商品の売り込みをされるケースがあることも事実だと言われています。

富国生命では担当者が退職するまで変更しない方針を公表しているため、簡単に変更してもらえない可能性が高いとのことです。このため、自分に合わない営業員が担当者になった場合、長期的な不満につながる可能性があります。

3. 保険料の高さに関する懸念

富国生命は対面対応が前提で数多くの営業員を抱えているため、同様の保障内容のネット保険よりも割高になる場合があると指摘されています。これはネット保険よりも割高になる可能性がある点は、富国生命に限らず対面営業を行っている保険会社に共通するデメリットのようです。

4. 商品内容の複雑さ

富国生命の主力商品「未来のとびら」は保険を自分にあった内容でカスタマイズできる特徴がありますが、複合型保障の保険は保険に精通していない人には少し難しく、わかりづらいところがあると言われています。

死亡保障や医療保障だけでなく、がんや介護などに備えた特約が豊富にラインナップされているため、これらの特約の内容をひとつひとつ理解して自分に合った保障をピックアップするのは困難だとの指摘もあります。

富国生命の良い評判・口コミ

一方で、富国生命には多くの良い評判・口コミも存在します。

1. 給付金支払いの迅速さ

富国生命は支払いが迅速で、保険内容の良さや対面対応できる点を評価している評判・口コミが多いようです。特に、必要書類を受領した翌日から5営業日以内の支払いが約款に定められており、短期間で保険金を受け取れる点はメリットの1つとして挙げられています。

2. 学資保険の高評価

富国生命の学資保険「みらいのつばさ」は特に評判が良く、「ママリ口コミ大賞2023」学資保険部門で大賞を受賞したという報告もあります。学資保険の返戻率が高いという口コミもあり、基本的には保険料よりも高い給付金がもらえると評判のようです。

月払の学資保険では毎月決まった保険料を支払いますが、富国生命の保険商品「みらいのつばさ」は109.5%と、高い払戻率が期待できると言われています。

3. 対面サービスの充実

対面でのやりとりで、その場での質問や説明を受けられることへの安心感に対する評価も高いようです。富国生命は「会って話す」ことを大切にしており、対面形式で保険の相談ができます。

専門知識を豊富に有しているアドバイザーが在籍しているため、分かりやすい保険の説明を受けられるのも利点だと言われています。また、富国生命は難しい専門用語は控え、わかりやすい説明を心がけていると評価されています。

4. 医療保険の充実した保障内容

医療保険の補償制度も手厚く、補償を高く評価する口コミが多く見られるようです。実際に富国生命は幅広い保障が実現する医療保険商品を提供しており、長期の入院にも備えられるのはもちろん、まとまった額の入院一時金が受け取り可能だと言われています。

富国生命について誤解されている可能性のある点

「富国生命がやばい」という評価の中には、誤解に基づくものも含まれている可能性があります。

1. 担当者による印象の差

富国生命のアドバイザーは10,000人を超えており、担当者ごとに対応、知識量、経験に差があるようです。「丁寧な対応で分かりやすい」といった良い口コミが多くある一方、「愛想があまり良くない」「少し不親切に感じる」といった悪い口コミも一部で見られます。

人対人のサービスなので、知識量や経験が充分であっても「なんとなく説明が分かりにくい」と感じるケースも少なくないとのことです。このように、個々の担当者との相性によって全体の印象が左右される場合があります。

2. 保険会社としての信頼性と実際の評価

結論から言うと、富国生命は信頼できる保険会社だと言われています。なぜなら、経営状況は複数の第三者機関に高評価されており、数々の苦難も乗り越えて創業100年を超えているからです。

3. 口コミサイトでの偏った情報

ネット上の口コミは、特に不満を持った人が投稿する傾向があるため、ネガティブな意見が過剰に表示されている可能性があります。実際には多くの契約者が満足しているケースでも、そういった声はあまりネット上に現れないことが多いとされています。

富国生命の主な保険商品

富国生命は個人向け、法人向けに幅広い保険商品を取り扱っています。ここでは主な保険商品について見ていきましょう。

複合型保障「未来のとびら」

「未来のとびら」は、必要な保障を必要な分だけ自由に組み合わせる特約のみを組み合わせるタイプの保険商品です。万一の備え、就業不能、病気、ケガ、ガン、など様々なタイプの保険を組み合わせて加入できるカスタマイズ性の高さが魅力だと言われています。

しかし、カスタマイズのしやすさは、裏返すと保険内容を自分で決める必要性を意味します。自分専用の保険を作ることで無駄な保険料の支払いを避けられる一方、保険の知識が十分でない場合は適切な判断が難しい場合もあるようです。

また、がん診断の給付金についてはがんの確定診断だけでは受け取ることができない点にも注意が必要です。がんと診断されただけでは給付金を受け取れず、がんの治療を目的とした入院をしなければ給付金を受け取れないとのことです。

学資保険「みらいのつばさ」

富国生命の学資保険「みらいのつばさ」は特に評判が良く、「ママリ口コミ大賞2023」学資保険部門で大賞を受賞したという報告もあります。兄弟割や貯金との併用など、様々な活用方法が評価されているようです。

返戻率の高さが学資保険への加入の検討ポイントだったことを示す口コミも見られます。富国生命の保険商品「みらいのつばさ」は109.5%と、高い払戻率が期待できると言われています。

その他の保険商品

他にも富国生命は医療保険「ワイドプロテクト」、個人年金保険「個人年金みらいプラス」、経営者向けの定期保険「オーナー・プランZ」などの商品を提供しています。これらの商品もそれぞれの目的に合わせて選択することができます。

富国生命がおすすめな人と向かない人

富国生命の保険商品やサービスは、どのような人に適しているのでしょうか。また、どのような人には向かないのでしょうか。

富国生命がおすすめな人

1. 自由にカスタマイズして保険を契約したい人

富国生命は自分に合った保険をカスタマイズして契約したい人におすすめだと言われています。必要な保険は年齢や配偶者、子どもの有無などによって異なりますが、富国生命ではライフステージが変わるたびに必要な保険を変えることができるようです。

例えば、以下のようなカスタマイズが可能だとされています。

  • 独身の場合は必要最低限の保険に加入する
  • 子どもが生まれたから生命保険を手厚くする
  • 老後に向けて介護保険に加入する

加入した時の保険内容をそのままにするのではなく、必要に応じてカスタマイズできるのは大きな利点と言えるでしょう。

2. 長期的に生命保険に加入したいと思っている人

富国生命の商品のなかには、最長100歳までの長期保障が可能なものがあります。ほかにも死亡保険金が段階的に増加したり、介護特約を付けられたりするなど様々な選択肢があるようです。そのため、長期的に生命保険に加入したいと考えている方におすすめだと言われています。

3. 担当者に相談しながら契約を進めたい人

富国生命は「会って話す」ことを大切にしており、対面形式で保険の相談ができます。専門知識を豊富に有しているアドバイザーが在籍しているため、分かりやすい保険の説明を受けられるのも利点だとされています。

また、相談から契約後のアフターケアまですべて同じ担当者が付くのも特徴です。途中で担当者が変わることがないため、契約後の相談もしやすい環境が整っていると言われています。

富国生命が向かない人

1. 老後に継続して保険料を支払いたくない人

富国生命の保険商品は、一部を除き定期保険の商品が多くあるようです。定期保険とは保険期間が決まっている保険で、一般的に保険を更新すると保険料が上がる仕組みになっているとのことです。そのため、年齢が上がれば上がるほど保険料の負担が大きくなるとされています。

若いうちはそこまで負担が大きくなくても、老後になると保険料が高額になってしまう可能性があるため、老後に継続して保険料を支払いたくない人にはおすすめできないかもしれません。

2. 対面ではなくインターネットから申し込みたい人

富国生命の加入方法は、一部(学資保険・個人年金保険)を除いて対面となっています。インターネットで簡単に加入したい人には向かないかもしれません。

また、申し込みは営業員からのみのため、他社との比較検討がしづらい点もデメリットとして挙げられています。保険会社の営業員からの場合、自社の商品しか取り扱いがないため、他社の保険と比較することができないとのことです。

富国生命は本当に「やばい」のか?

ここまで富国生命の評判や口コミ、商品特性について見てきましたが、富国生命は本当に「やばい」会社なのでしょうか?

結論から言うと、富国生命は信頼できる保険会社だと考えられます。経営状況は複数の第三者機関に高評価されており、数々の苦難も乗り越えて創業100年を超える実績があります。

確かに一部の口コミでは、勧誘のしつこさや担当者の対応に関する不満が見られますが、これらは富国生命に限らず、対面型の保険会社全般に見られる傾向でもあるようです。また、すべての担当者が同じというわけではなく、丁寧な対応をする担当者も多く存在するとの声もあります。

富国生命の保険商品自体は、カスタマイズ性が高く、特に学資保険「みらいのつばさ」は高い評価を得ているようです。保険料が他社と比べて高いという指摘もありますが、これは対面サービスを提供するコストが含まれているためと考えられます。

したがって、富国生命は決して「やばい」会社ではなく、自分のニーズに合った保険を選び、相性の良い担当者に出会えれば、満足のいくサービスを受けられる可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

富国生命をやばくない会社として選ぶポイント

富国生命はやばくない信頼できる保険会社ですが、より良いサービスを受けるためには以下のポイントに注意するとよいでしょう。

1. 担当者との相性を確認する

富国生命は契約相談から契約後のアフターサービスまで全て同一担当者が行い、契約後は原則担当者の変更ができないとされています。そのため、契約前に担当者との相性について、よく検討しておくことが重要です。

担当者の説明がわかりやすいか、質問に丁寧に答えてくれるか、強引な勧誘をしないかなどを確認しましょう。

2. 複数の保険会社と比較検討する

富国生命の保険商品が自分のニーズに合っているかどうかを判断するためには、他社の保険商品と比較検討することが大切です。希望する保険商品の保険料が割高に感じたら、同様の保障内容でネット保険も含めた複数社の商品の見積を取って比較するとよいでしょう。

複数で比較すると、富国生命の商品の保険料が客観視でき、保険料の妥当性を確認できるとされています。

3. 必要な保障を明確にする

富国生命の「未来のとびら」のようなカスタマイズ型保険に加入する場合は、自分に本当に必要な保障は何かを明確にしておくことが重要です。不要な特約を付けると保険料が高くなる可能性があるため、予算内でどのような特約を付随できるかを検討しましょう。

場合によっては、無料の保険相談サービスで確認してもらうといった、第三者の視点を活用することも検討すると良いかもしれません。

まとめ:富国生命の真の評価と選ぶ際のポイント

富国生命保険相互会社についてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてきました。

富国生命は1923年に創業し、2023年に100周年を迎えた歴史ある保険会社です。ソルベンシー・マージン比率は1,189.7%と非常に高く、複数の格付け機関からも高い評価を得ています。このことから、経営は非常に安定しており、保険金支払いに関する信頼性は高いと言えるでしょう。

一部で「やばい」と評価される理由としては、勧誘のしつこさや担当者の対応の差、保険料の高さ、商品内容の複雑さなどが挙げられていますが、これらは必ずしも富国生命特有の問題ではなく、対面型保険会社に共通するものも多いようです。

一方で、給付金支払いの迅速さ、学資保険「みらいのつばさ」の高評価、対面サービスの充実、医療保険の手厚い保障内容など、多くの利点も指摘されています。

富国生命は、自由にカスタマイズして保険を契約したい人、長期的に生命保険に加入したい人、担当者に相談しながら契約を進めたい人におすすめと言えるでしょう。反対に、老後に継続して保険料を支払いたくない人や、対面ではなくインターネットから申し込みたい人には向かない可能性があります。

最終的には、自分のニーズに合った保険を選び、相性の良い担当者に出会えるかどうかが重要です。富国生命を含め、保険選びは慎重に行い、必要に応じて複数の保険会社の商品を比較検討することをおすすめします。

富国生命は100年の歴史を持つ老舗保険会社として、経営は健全で安定しており、提供されるサービスは信頼できるものと言えるでしょう。「やばい」という評価は一部の経験に基づくものであり、全体の評価としては誤解から生じている部分も多いと考えられます。メリット・デメリットをよく比較し、自分に合った保険会社を選ぶことが大切です。

【参考資料】 ・富国生命公式ウェブサイト ・「ママリ口コミ大賞2023」学資保険部門 ・各種保険比較サイト ・保険金融関連の評価機関データ

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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