生命保険が”やばい”といわれているのはなぜ?

生命保険が”やばい”といわれているのはなぜ?
ライター:関野 良和

”生命保険がやばい”と口コミや評判で言われている原因と真相について解説

生命保険が”やばい”と噂される原因について調査

生命保険が「やばい」と噂される原因や理由についてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。近年、SNSやインターネット上で「生命保険はやばい」「入らないほうがいい」という噂が広がっているようです。しかし、その一方で良い評判も少なくありません。本記事では、生命保険の悪評の原因と、それが誤解に基づくものなのかどうかを、様々な情報源から検証していきます。

生命保険全般が「やばい」と言われる主な理由

生命保険が「やばい」と言われる理由はいくつか考えられます。インターネット上の口コミや評判を見ると、以下のような点が指摘されているようです。

保険料と保障内容のバランスの問題

生命保険に対する批判の一つとして、保険料に対して得られる保障が見合わないという意見があるようです。保険は本質的に「不幸の宝くじ」であり、損をすることが前提の金融商品と言われています。保険会社は「生命保険で得をする」というイメージを作ろうとしますが、実際には加入者の多くは保険金を受け取ることなく保険料を支払い続けることになります。

このような特性から、「保険は損」という考え方が生まれやすいのかもしれません。しかし、検索結果によれば、あくまで保険は万が一のリスクに備えるためのものであり、損得で考えるものではないとされています。それは、大地震が起きない可能性があるから、食料などの備蓄は不要であると言っていることと同じなのだと指摘されています。

販売方法や勧誘のあり方

生命保険の販売方法や勧誘のあり方も批判の対象となっているようです。特に、営業職員による過剰な勧誘や、必要以上の保険を勧められるケースが「やばい」と評される原因の一つのようです。検索結果によれば、プルデンシャル生命保険では、完全歩合制のプレッシャーにより、契約が取れないと生活が厳しくなるため、必要以上に不安を煽り、いらない保険を営業されるケースが多いと指摘されています。

また、検索結果では、「保険は詐欺である」という厳しい口コミも見られ、日本生命の担当者は保険の契約や変更において重要な情報を伝えず、誤認させるようなトークで契約内容だけを進めていたという報告もあります。その結果、50万円の損失を被ったという事例が紹介されています。

契約後のサポート体制

契約後のサポート体制についても不満の声が上がっているようです。検索結果では、コロナウイルス対応のため、給付金の支払いが遅れているという理由で「最悪」というコメントが散見されたと報告されています。また、保険の内容に関する質問に対する回答が遅いといった不満も見られます。

検索結果では、「借入希望して電話してから書類が届くまで一週間以上」「結局借入するまで三週間」という口コミも紹介されており、契約時の対応は早いのに、それ以降のサポートが遅いという不満が表れています。

保険金支払いの対応

保険金や給付金の支払い対応も、「やばい」と評される一因となっているようです。検索結果では、「突然の契約解除」という口コミが紹介されており、以前より病院へ通っていた病症に関して、薬剤を使用して症状緩和をしていた患者が、半年後に保険に加入し、数ヶ月後に症状悪化による通院の際に手術を受けたケースで、告知義務「入院、手術のすすめ」「診察、検査のすすめ」に該当するとして、給付金が支払われず、保険も解除されたというケースが報告されています。代理店に確認しながら進めたにもかかわらず、このような対応を受けたことに納得がいかないという不満が表明されています。

保険会社の経営状況

生命保険会社の経営状況も懸念の対象となっています。検索結果によれば、2000年頃には生命保険会社の倒産が相次ぎました。その理由として、超低金利時代になり、会社の実際の資金運用利回りが、予定利率(保険会社が契約者に約束している「運用利回り」。ほとんどの生保商品は、固定金利)を下回る「逆ざや」状態になり、債務や損失が累増したことが挙げられています。また、バブル経済時に集めた資金を不動産や外国債などリスクの高いものに投資し、損失を拡大させたことも要因とされています。

保険会社が債務超過で破綻すると、破綻会社を引き継ぐ受け皿保険会社や生命保険契約者保護機構の資金援助を受けても、保険契約者に犠牲が強いられるとされています。保険契約が他の保険会社等に移転され、予定利率が引き下げられ、契約時に約束していた保険金は一部を除いてほとんど保障されなくなるリスクがあるようです。

特定の保険会社に対する「やばい」という評価

プルデンシャル生命保険の事例

検索結果によれば、プルデンシャル生命保険が「やばい」と噂される主な理由には、以下のような点が挙げられています。

完全歩合制によるプレッシャー

プルデンシャル生命保険への転職を後悔する理由として、「完全歩合制のプレッシャーが大きい」ということが挙げられているようです。歩合制を採用しているため、若手であっても年収数千万円という高収入を実現できる可能性がある一方で、成果を出せない場合は報酬が低くなるリスクも伴うと言われています。

最初は研修期間として一定の手当が出るものの、研修期間が終わると成果次第で収入がなくなってしまう可能性もあるようです。これにより、以下のような状況が生じると指摘されています。

  • 収入の変動が大きい
  • 契約が取れないと生活が厳しくなる
  • 「次の契約を取らなければならない」という強いプレッシャーが常にかかる
  • 成績が悪いと居づらくなる

また、契約を取るのは大変で長時間労働になりやすいという点も、プルデンシャル生命保険への転職は後悔すると言われる理由の一つだと指摘されています。

フルコミッション制の弊害

「やめたほうがいい」と言われる理由の一つとして、「フルコミッション制の弊害」が挙げられています。プルデンシャルの営業職は「フルコミッション制給与」で、契約を取らないと生活できないため、必要以上に不安を煽られ、いらない保険を営業されるケースが多いという指摘があります。

ある相談事例では、社会人3年目で独身、実家暮らしの方が、社会人になりたての頃から月5万円ほどのドル建て終身保険に入っており、保険料が負担で貯金ができないという相談があったそうです。このケースでは、本来必要のない保険を提案され、「保険営業のカモにされてしまう人は実際多い」と指摘されています。

すべてを保険で解決する提案傾向

「やめたほうがいい」と言われるもう一つの理由として、「すべてを保険で解決する提案をしてくる」ことが挙げられています。プルデンシャル生命は保険会社なので、保険を使った問題解決をベースにしているようです。

例えば、貯金がある人にも医療保険で医療費をカバーさせる提案をしたり、NISAを始めたいと考えている人に変額保険を勧めてくることがあるようです。しかし、「お金の悩みの解決策は保険だけじゃない」と指摘されています。

ドル建て保険や変額保険の推奨

「必ずといっていいほど、ドル建て保険と変額保険を勧めてくる」という批判も見られます。これらの商品は他の投資手段と比較して必ずしも有利とは限らないケースもあるため、批判の対象となっているようです。

その他の保険会社の評判

その他の保険会社についても、良い評判と悪い評判が混在しているようです。検索結果の生命保険会社の口コミ・評判ランキングでは、アフラック、オリックス生命、メットライフ生命などが上位にランクインしています。一方で、「保険は詐欺である」という厳しい口コミも見られ、契約や変更時の重要情報の伝達不足や、誤認させるようなトークで契約を進められたといった不満が報告されています。

検索結果では、「保険は詐欺である」という口コミとして、以下のような指摘がされています。

  • 日本生命の担当者は、保険の契約や変更において重要な情報を伝えず、誤認させるようなトークで契約内容だけを進めていた
  • その結果、50万円の損失を被った
  • 生命保険、医療保険、介護保険もすべて解約した
  • 銀行に預けてコツコツ貯めたほうが、遥かにマシだ

また、「ほとんど意味無い」という口コミでは、米ドル投資型死亡保障に入っていたが、1年間で約6万円を払ったのにその半分しか溜まっていないことに気づき、「長期型とは言えども返戻金あってもいいと思いました」という不満が表明されています。さらに、電話の対応が冷たく、短期で解約すると返戻金がないことも説明されていなかったという不満も報告されています。

生命保険に関する誤解や勘違い

生命保険が「やばい」と評される背景には、保険そのものに対する誤解や勘違いも大きく関わっているようです。

保険用語や仕組みに関する誤解

検索結果によれば、FPが選ぶ「誤解しやすい生命保険用語」として、以下のようなものが挙げられています。

第1位:保険金

「支払う保険金はいくらですか?」という具合に、保険料と間違いやすい点があるようです。保険金とは、亡くなったり、満期を迎えた際に、保険会社から支払われるお金のことです。

第2位:保険料

保険金とは逆に、「万が一、亡くなった場合、保険料をいくら受け取れますか?」という具合に、保険金と間違えやすい用語だとされています。保険料とは、保険会社に支払うお金のことです。

第3位:終身保険

「今加入している医療保険は終身だから死亡保障もつくんですよね?」という誤解が見られるようです。終身保険とは、一生涯の保障がある死亡保障を指します。医療保険の終身タイプは、あくまで入院、通院に対する保障であり、終身とは一生涯という意味であり、保障期間を表す言葉に過ぎないとされています。

第4位:医療保険の給付金の請求

「風邪で病院に行ったので、治療費を請求したいのですが…」という誤解があるようです。実は保険会社が販売している医療保険は、単に風邪をひいて診察してもらっただけの通院は、通常、保障の対象となりません。医療保険とは、病気やケガで入院したり、手術したりした時に給付金を受け取れる保険のことを指します。

第5位:定期保険

銀行の定期預金と混同し、お金が貯まる積み立て型の保険と思われがちですが、これは大きな間違いだとされています。”定期”とはあくまで一定期間という意味で、決められた一定期間、亡くなった場合に保険金が支払われる保険を言います。定期保険は死亡保険なので、特約を付加しない限り、病気になった場合の保障はされません。

これらの用語の誤解が、保険商品の理解不足や期待と現実のギャップを生み出している可能性があります。

保険の必要性に関する誤解

検索結果とによれば、保険の必要性に関する誤解として以下のようなものが挙げられています。

誤解1:保険は損

保険に加入しても利用しないことがあるため、加入そのものを経済的に損であると考え、否定する人々がいるようです。しかし、あくまで保険は万が一のリスクに備えるためのものであり、損得で考えるものではないとされています。それは、大地震が起きない可能性があるから、食料などの備蓄は不要であると言っていることと同じなのだと指摘されています。

リスクに備えることは、それを結果的に使用しない場合も想定しています。家計への配慮も大事ですが、損失が甚大となる万が一の事態のために、保険に加入しておくことは必要だとされています。

誤解2:独身や共働きは保険不要

「保険は損」という意見と関連したものとして、独身や共働きの人は保険が不要という話もよく耳にするようです。確かに、独身や共働きであれば、万が一の事態における遺族保障の必要性は、一般的に乏しいとされています。

しかし独身でも、例えば、両親を経済的に支えていることもあるでしょう。また、ケガなどで働けなくなった場合、健康保険の傷病手当金以外の保障が必要になる可能性もあります。

また、共働きの場合、インカムがダブルからシングルになるため、大幅に世帯収入が減少する恐れもあるでしょう。そのリスクには、備える必要があるとされています。あくまで、生活形態ではなく、必要保障額から保険の要否を考えることが重要なのだと指摘されています。

誤解3:貯金が少ないから保険に入らない

日々の生活費の捻出に苦労している人なら、「保険は損」と考えるかもしれません。その場合は確かに、保険への加入により家計を圧迫しないような配慮が必要だとされています。

しかし、貯金が少なければ、万が一の事態に陥った場合、貯蓄で対処できない分を保険でカバーする必要性がむしろ高まるとされています。目先の生活とのバランスを踏まえつつ、最低限の必要保障額の確保のため、保険への加入は検討したいところだと指摘されています。

誤解4:保険はお守り

保険をネガティブに捉える方向性の誤解とは反対に、保険を過度に頼る誤解の典型として、「保険はお守り」という考え方が挙げられています。

確かに、保険への加入は精神的な安定にも繋がり、その効果も否定はできません。しかし、あくまで保険は、万が一の場合の必要保障額に備えるためのものであるとされています。

そもそも保険で、そのすべてのリスクへ完璧に備えることは不可能だとされています。あらゆるリスクを想定して、必要保障額を算定するのはナンセンスなのであり、特に医療保険は、この安心感を得るために加入しがちなので注意したいと指摘されています。

誤解5:保険は一度加入すれば安心

保険加入時にはあれこれ考えるが、加入後に見直しをする人は多いとは言えないようです。その結果、生活形態の変更などで不要となった後も、保険への加入を継続し、無駄な料金を払い続けることがよくあるとされています。

そうならないように、ライフプランの変更やライフイベントの終了後には、必要保障額を再検討した上で、保険の見直しを検討するといいと指摘されています。

終身保険に関する誤解

検索結果では、「終身保険=実質の保険料負担なし」という考え方は誤解であると説明されています。記事の中で、元保険会社の営業マンが「終身保険について『老後に解約すると、保険料総額を超える払戻金があるので、死亡保障に要する実質的な保険料負担はゼロに等しい』と認識していたが、これは誤認だった」と述べています。

保険会社で教えられた「保障と貯蓄を兼ねる」という商品の特徴を覚えただけで、仕組みについて考えなかったことが誤解の原因だったと振り返っています。実際の終身保険は、保険料総額を上回る死亡保険金や解約返戻金が得られるケースもありますが、その仕組みについては十分に理解する必要があるようです。

生命保険の良い評判や肯定的な口コミ

生命保険に対しては、批判的な意見だけでなく、肯定的な評価も多く見られます。

保険料の安さに関する評価

ネット系生命保険会社を中心に、保険料の安さを評価する声が多いようです。検索結果のネット完結できる生命保険ランキングでは、ライフネット生命、はなさく生命、SBI生命、オリックス生命が上位にランクインしており、「プランがシンプルでわかりやすく、保険料も安くて助かります」「料金のシミュレートがお手軽で、加入手続きも早くて簡単」などの口コミが紹介されています。

検索結果のオリックス生命に関する口コミでは、以下のような評価が見られます。

  • 「心配性の私は保障内容にも妥協できず、でも保険料を下げたいというワガママなので、とにかくコスパでみたらオリックス生命>アフラック(団体)=アクサダイレクト生命>ライフネット生命かな」
  • 「確かに安そうでした。1番安いのはオリックス生命で、年払いしたら更に安い感じでしたね」
  • 「わたしは割安なので夫の職場のかけてましたが、毎年更新なので年々値上がりして特に40代くらいからどんどん高くなるので、銀行で相談してオリックス生命の一生涯値段変わらないのに掛け替えました!」

これらの口コミから、保険料の安さや一生涯値段が変わらないという点が評価されていることがわかります。

保障内容の充実度に関する評価

保障内容の充実度についても、良い評価が見られます。検索結果のオリックス生命の評判では、「不妊治療で保険金が使える」「うつ病でも保険に入れる」などの口コミが紹介されています。

「不妊治療で保険金が使える」という点については、「人工授精、採卵、体外受精全て手術扱いで給付金が出るみたい。(オリックス生命の新キュア)大学生になるタイミングで親が入れてくれてたけど、恩恵受けまくり。ありがたい」という口コミが紹介されています。

ただし、公式情報によれば、2022年4月から不妊治療の公的医療保険制度の対象手術であれば保険金がおりることになっていますが、自由診療は対象外とのことです。

また、「精神疾患(躁鬱病)があっても新規で医療保険に入れるのか」という質問に対して、オリックス生命の「キュアサポートプラス」は加入可能とされていますが、これは「5年以内に投薬や医師の診断がない場合」という条件付きです。過去にうつ病などを発症していて、治ってから5年以上立っている方は加入検討可能とされています。

検索結果では、オリックス生命のファインセーブについて、「雑誌や保険のムック等で紹介されている生命保険の中では間違いなく大抵ランキングの上位にいる」「オリックス生命は、医療保険のCUREも大抵保険のムックで上位にランクイン」「オリックス生命は生保業界の中では薄利多売且つ革新的な商品の提供に定評がある会社なので、ここを選んで損をしたと思う事はまずない」「生命保険選びに悩んでいる方で、コスパを重視したい方ならオリックス生命がおすすめです」といった評価も見られます。

また、51歳の専業主婦からは、「子供の学資保険が切れたので死亡保険を探してました。終身が良いかと思ったのですが、いかんせん保険料が高すぎる。低価格で終身と同じくらいの年齢まで掛けられる保険を探していたところ、こちらを見つけました。本当に保険料が安い!で保険期間も長い。おまけに3大疾病になった時保険料は不要!」という口コミもあります。

手続きのしやすさに関する評価

インターネットでの申し込みのしやすさや手続きのスムーズさも評価されているようです。検索結果では、以下のような口コミが紹介されています。

  • 「スマホで申し込みが出来るのでとても便利です。内容も分かりやすく、加入手続きもスムーズにできた」(40代/女性)
  • 「ネットで簡単に申し込みができたこと」(20代/女性)
  • 「加入手続きがネットでできたため比較的気軽だったこと。また保険料は手頃だったこと」(30代/女性)
  • 「加入手続きについて、人を介することなく全てオンライン上で手続きができたこと」(50代/男性)

これらの口コミから、ネット完結型の生命保険は、特に申し込みの手軽さという点で評価されていることがわかります。

生命保険選びのポイント

生命保険が「やばい」と評される中でも、自分に合った保険を選ぶことは重要です。以下のようなポイントに注意することで、後悔のない保険選びが可能になるかもしれません。

自分に合った保険の選び方

必要保障額を明確にする

家族構成や収入、支出、今後のライフプランを考慮して、必要な保障額を算出することが重要です。検索結果によれば、生命保険は、契約者が保険料を出し合い大きな準備金をつくり、万が一のときに保険金を支払う、経済的に助け合う「相互扶助の精神」で成り立っているとされています。そのため、自分自身や家族にとって本当に必要な保障は何かを考えることが大切です。

シンプルな保険を選ぶ

保険の仕組みが複雑なほど、誤解や期待と現実のギャップが生じやすくなります。シンプルで理解しやすい保険を選ぶことが重要です。検索結果のネット完結型保険の口コミでも、「プランがシンプルでわかりやすく、必要なものだけにできた」という評価があります。

コストパフォーマンスを重視する

検索結果によれば、保険を選ぶときに重要なのはコストだけであり、保険金に対してもっとも保険料の安いものを選ぶべきとされています。「保険はそもそも、損をすることに意味がある金融商品だ」という前提に立ち、「損をすることが前提なのだから、必要最低限の保険にしか加入しない」「保険を選ぶときに重要なのはコストだけ。保険金に対してもっとも保険料の安いものを選ぶ」という原則が示されています。

定期的に見直す

ライフステージの変化に合わせて、定期的に保険内容を見直すことが大切です。検索結果でも指摘されているように、保険加入時にはあれこれ考えるが、加入後に見直しをする人は多いとは言えないようです。その結果、生活形態の変更などで不要となった後も、保険への加入を継続し、無駄な料金を払い続けることがよくあるとされています。そうならないように、ライフプランの変更やライフイベントの終了後には、必要保障額を再検討した上で、保険の見直しを検討するといいでしょう。

注意すべきポイント

営業担当者の話だけで判断しない

営業担当者は販売ノルマや報酬体系の影響を受けている可能性があります。複数の保険会社や商品を比較検討することが重要です。検索結果の「保険は詐欺である」という口コミでも、「性善説を前提に担当者を信じてしまう人、契約書を細かく読まない人、コスト面を軽視する人は、保険の契約は避けよう」と忠告されています。

約款や契約内容をしっかり確認する

口頭の説明だけでなく、契約書や約款の内容をしっかり確認することが重要です。検索結果の「突然の契約解除」の事例でも、告知義務違反が問題となっていますが、このような事態を避けるためには、契約内容や約款をしっかり理解しておくことが必要です。

解約返戻金や中途解約時の条件を確認する

万が一解約する場合の条件や返戻金の有無を事前に確認しておくことが重要です。検索結果の「ほとんど意味無い」という口コミでは、「短期で解約すると返戻金がありませんとも言われてない」という不満が表明されています。このような事態を避けるためには、解約時の条件を事前に確認しておくことが重要です。

公的保障との関係を理解する

公的医療保険や年金制度など、公的保障との関係を理解した上で、必要な保障を考えることが大切です。検索結果によれば、生命保険は、社会保障の不足分を補うための自助努力(私的保障)であり、国としても国民が民間の生命保険に加入することを推奨しているとされています。

日本は全国民が公的医療保険に加入する国民皆保険制度を採用しており、病気やケガで医療費が発生しても、多くの場合、自己負担は最大でもかかった医療費の3割。さらに一定額を超えれば高額療養費制度が利用可能です。また、日本には遺族年金という制度があり、配偶者が死亡、高度障がい状態となったときも一定額までは国から保障を受けられます。

ただし、医療費は公的年金制度があっても自己負担がゼロになるわけではなく、子どものいない個人事業主は遺族年金が受け取れません。さらに、老後の公的年金同様、十分な生活費を受け取れるとは限らず、万全ではありません。公的医療保険、公的年金の仕組みを理解したうえで、保険の必要性の有無を判断する必要があるとされています。

結論:生命保険が「やばい」という噂の真相

生命保険が「やばい」と噂される背景には、営業方法の問題、保険商品の複雑さ、誤解や勘違い、期待と現実のギャップなど、様々な要因が絡み合っているようです。一部の保険会社や営業担当者の問題行動があるのは事実かもしれませんが、すべての生命保険や保険会社が「やばい」わけではないでしょう。

保険は本質的に「損をすることが前提の金融商品」であり、その点を理解した上で、自分のリスクに見合った必要最低限の保険に加入することが重要です。また、保険用語や仕組みをしっかり理解し、誤解や期待外れを防ぐことも大切です。

生命保険文化センターの2022(令和4)年度「生活保障に関する調査」によると、生命保険の加入率は男性77.6%、女性81.5%です。多くの日本人が何らかの形で生命保険に加入しており、その必要性を認識していることがわかります。

生命保険選びでは、営業担当者の話を鵜呑みにせず、複数の保険会社や商品を比較検討し、契約内容をしっかり確認することが重要です。また、ライフステージの変化に合わせて定期的に保険内容を見直すことも忘れてはいけません。

生命保険は、使わないことが最も幸せな金融商品かもしれませんが、万が一の時に家族を守るセーフティネットとしての役割は依然として重要です。「やばい」という噂に惑わされず、冷静に自分に合った保険を選ぶことが、後悔のない保険加入への道と言えるでしょう。

まとめ

生命保険が「やばい」と噂される理由は、主に以下のような点にあるようです。

  1. 保険料と保障内容のバランスの問題
  2. 営業職員の販売方法や勧誘のあり方
  3. 契約後のサポート体制や保険金支払いの対応
  4. 保険会社の経営状況や過去の倒産事例
  5. 保険用語や仕組みに関する誤解
  6. 保険の必要性に関する誤解

しかし、その一方で、以下のような良い評判も見られます。

  1. ネット系生命保険会社を中心とした保険料の安さ
  2. 保障内容の充実度や特定のニーズに対応した商品開発
  3. インターネットでの申し込みのしやすさや手続きのスムーズさ

生命保険選びでは、以下のようなポイントに注意することが重要です。

  1. 必要保障額を明確にする
  2. シンプルな保険を選ぶ
  3. コストパフォーマンスを重視する
  4. 定期的に見直す
  5. 営業担当者の話だけで判断しない
  6. 約款や契約内容をしっかり確認する
  7. 解約返戻金や中途解約時の条件を確認する
  8. 公的保障との関係を理解する

生命保険は、あくまで万が一のリスクに備えるための金融商品です。「損をすることが前提」という特性を理解した上で、自分に本当に必要な保障は何かを考え、適切な保険を選ぶことが大切でしょう。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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