「エネモールほけん」とは、メリットとデメリットについても詳しく解説

「エネモールほけん」とは、メリットとデメリットについても詳しく解説
ライター:関野 良和

「エネモールほけん」は”がん補償”、”医療補償”、”介護補償”の3つの補償で生活を支援

エネモールほけんは北海道電力のエネモール会員限定の新しい保険サービス

エネモールほけん とは、北海道電力株式会社が運営するWebサービス「ほくでんエネモール」の会員を対象に2024年9月5日から提供が開始された新しい保険サービスです。 この保険は、「がん補償」「医療補償」「介護補償」の3つのプランを用意しており、エネモール会員とその家族が加入可能です。
エネモールほけんの申し込み手続きはWeb上で完結し、医師の診断書は不要となっているなど簡便さが特徴となっています。 保険料も比較的低めに設定されており、1年ごとの更新型であることと、クレジットカードでの支払いも可能であることなど利用者への負担を最低限にする仕組みとなっています。

エネモールほけんの特徴

  • 北海道電力が「エネモールほけん」の受付を開始、対象はエネモール会員とその家族
  • 「がん補償」「医療補償」「介護補償」の3種類を提供
  • 申込はWeb上で最短3分で完了、医師の診断書不要
  • 保険料は一般の生命保険よりも低めで、1年ごとの更新型

エネモールほけん のメリット

  1. 手続きの簡便さ
    Web上で最短3分で申し込みが完了し、医師の診断書が不要なため、誰でも簡単に加入できます。
  2. 保険料が手頃
    一般的な生命保険よりも低い保険料で提供されており、1年ごとに更新できる柔軟な仕組みとなっています。
  3. 家族も対象
    エネモール会員だけでなく、その家族も加入対象となるため、幅広い世帯に保険の恩恵が行き渡ります。

エネモールほけん のデメリット

  1. 対象者が限定的
    「エネモールほけん」は「ほくでんエネモール」会員限定であり、非会員は加入できません。会員外の利用者にはメリットがありません。
  2. 1年更新の不安定さ
    1年ごとの更新型であるため、更新時に保険料の変更や補償内容の見直しがある可能性があります。長期的な保証を望む人にとっては不安材料となり得ます。
  3. インターネット環境が必須
    申込はWeb上でのみ行えるため、インターネットに不慣れな高齢者にはハードルが高いかもしれません。
  4. クレジットカード決済のみ
    「エネモールほけん」の保険料の支払いはクレジットカード決済のみとなっています。

「エネモールほけん」の特徴

エネモールほけん の種類

エネモールほけん には”がん補償”、”医療補償”、”介護補償”の3つの種類がありますので、それぞれの補償についてメリットやデメリット、おすすめの対象者について解説します。

エネモールほけん がん補償について

エネモールほけん「がん補償」は、がん診断時に一時金が支払われる保険で、補償内容は総額1,260万円にもなります。特に、がん診断で一時金200万円、手術で最大60万円、さらに先進医療では最大1,000万円の補償が提供され、入院時も無制限で日額15,000円(あんしんプラン)が支払われます。初期がんも同じ補償が適用されるため、早期発見でも安心です。月々790円からの手頃な保険料で、5歳から84歳まで加入が可能です。

がん補償のメリット

エネモールほけん がん補償のメリットは以下の通りです。

  1. がん診断一時金200万円
    がんと診断された際、即座に200万円の一時金が支給され、治療費や生活費に充てられるため、初期費用の心配が軽減されます。
  2. 先進医療を最大1,000万円補償
    高額な先進医療にも対応し、最新の治療を経済的負担を心配せずに選択できるため、安心して治療に専念できます。
  3. 手術にも対応
    がん手術時には、入院保険金日額の最大40倍が支給され、大規模な手術にも十分な保障が提供されます。
  4. 入院日数無制限の保障
    長期入院にも対応し、日数制限なく日額15,000円が支給されるため、長期間の療養でも経済的負担が軽減されます。

がん補償のデメリット

エネモールほけん がん補償のデメリットは以下の通りです。

  1. 待機期間の存在
    加入から90日間は保険金が支払われないため、即時の保障が得られない点がデメリットです。
  2. 保険料の年齢依存
    年齢が上がると保険料が高くなるため、若い時に比べて負担が増える可能性があります。
  3. 診断から1年以内の再発は対象外
    がんが再発した場合、前回の診断から1年以内だと保険金が支払われないため、再発リスクがある人には不安要素です。
  4. インターネット限定
    申込みがオンラインのみで、対面サポートがないため、デジタルに不慣れな方には手続きが難しい場合があります。

こんな方におすすめ

エネモールほけん がん補償は以下のような方におすすめです

  1. がん治療の負担を軽減したい人
    がん診断時の一時金200万円や先進医療費用をカバーするため、治療費の負担を軽減したい人におすすめです。
  2. 幅広い治療に対応したい人
    先進医療や手術費用も保障されるため、さまざまな治療方法に柔軟に対応したい方に適しています。
  3. 家族全体で備えたい人
    同居家族も補償の対象となるため、家族全員のがんリスクに備えたい方に最適です。
  4. 少額から始めたい人
    月々790円からの保険料で、がんに対する手厚い保障を受けたい人にぴったりの選択肢です。

エネモールほけん 医療補償について

エネモールほけん 医療補償について

エネモールほけん「医療補償」は、病気やケガに備えた手厚い保障を提供する保険です。入院1日目から最長180日まで日額5,000円の保険金が支払われ、手術や放射線治療もカバーされます。特に手術の場合、入院中なら最大40倍(最大20万円)、入院外でも5倍の保険金が支給されます。また、ケガや病気だけでなく、帝王切開も対象となるなど幅広い保障が特徴です。保険料は月額1,000円から始まり、5歳から84歳まで加入可能で、オンラインで簡単に申し込みができます。

医療補償のメリット

エネモールほけん 医療補償のメリットは以下の通りです。

  1. 手厚い入院保障
    入院1日目から180日まで5,000円/日の保障が受けられ、長期間の入院にも対応できるため、経済的な負担が軽減されます。
  2. 広範囲な手術保障
    入院中の手術には最大20万円の手術保険金が支給されるため、大規模な手術を伴う治療でも安心して受けられます。
  3. 低額な保険料
    月額1,000円からという手頃な保険料で、病気やケガに対して幅広い保障が得られるため、家計への負担が軽減されます。
  4. 幅広い加入対象
    5歳から84歳まで加入できる上、家族全員が対象となるため、世代を問わず医療保障を受けられる点が大きなメリットです。

医療補償のデメリット

エネモールほけん 医療補償のデメリットは以下の通りです。

  1. 短期間の入院に対応しない
    日額5,000円の保障はありますが、短期間の入院では十分なカバーにならない場合もあるため、他の保障との併用が必要です。
  2. 重度の疾患には不足する可能性
    長期入院や高額医療費がかかるケースでは、保険金額が十分でない可能性があるため、他の医療保険も検討する必要があります。
  3. 年齢による保険料の上昇
    年齢区分に応じて保険料が段階的に上がるため、加入年齢によっては保険料負担が大きくなる可能性があります。
  4. オンライン手続き限定
    申込はオンラインのみで行われるため、デジタルに不慣れな方には手続きが難しいと感じる場合があります。

こんな方におすすめ

エネモールほけん 医療補償は以下のような方におすすめです。

  1. 医療費の負担を軽減したい人
    入院時の日額5,000円の保障で、医療費や入院費の一部をカバーできるため、家計を守りたい人に最適です。
  2. 家族全員の保障をまとめたい人
    同居の家族全員を対象にできるため、家族全員が同じ保険で安心して医療保障を受けたい方におすすめです。
  3. 少額保険料で幅広い保障を求める人
    月額1,000円から始められるため、手軽に医療保障を確保したい方に適しています。
  4. 入院や手術のリスクに備えたい人
    手術や放射線治療に対する手厚い保障があるため、将来的に大規模な手術のリスクに備えたい方におすすめです。

エネモールほけん 介護補償について

エネモールほけん 介護補償について

「エネモールほけん 介護補償」は、介護が必要になった際に、所定の要介護状態が90日以上継続すると、一時金が支払われる保険です。プランは「きほんプラン」と「あんしんプラン」があり、それぞれ一時金が最大300万円と500万円支給されます。公的介護保険制度の要介護認定に加え、東京海上日動独自の基準による要介護状態も対象となり、年齢や原因を問わず広範囲なリスクに対応しています。保険料も月額100円からと手頃で、加入年齢は5歳から84歳まで対応。さらに、保険の対象は別居する親族にも適用されます。

介護補償のメリット

エネモールほけん 介護補償の主なメリットは以下の通りです。

  1. 一時金最大500万円の支給
    介護の初期費用や住宅改修費など、大きな出費に対応できるため、経済的な負担が軽減されます。
  2. 年齢や原因を問わない補償
    要介護状態になった際に、年齢や原因を問わず補償が適用されるため、幅広いリスクに対応できます。
  3. 手頃な保険料
    月額100円から加入できるため、負担を抑えながらもしっかりとした保障が得られます。
  4. 家族も対象にできる
    同居・別居を問わず、配偶者や親族も補償対象にできるため、家族全体で安心して備えることができます。

介護補償のデメリット

エネモールほけん 介護補償の主なデメリットは以下の通りです。

  1. 要介護状態90日以上継続が必要
    保険金の支払いには、要介護状態が90日間継続する条件があるため、短期間の介護には対応しません。
  2. 最大84歳までの加入制限
    満85歳以上は新規加入ができないため、高齢者にとっては加入のタイミングが限られます。
  3. オンラインでの申し込み限定
    手続きは全てインターネット経由で行うため、デジタルに不慣れな方には手続きが難しい場合があります。
  4. プランの更新による保険料変動
    年齢ごとに保険料が変わるため、更新時に保険料が上昇するリスクがあります。

こんな方におすすめ

エネモールほけん 介護補償は以下のような方におすすめです。

  1. 将来的な介護に備えたい人
    介護が必要になる前に経済的負担を抑えつつ備えたい方に最適です。
  2. 親族と離れて暮らす人
    別居する親族も補償対象となるため、遠方の親族の介護を想定している方におすすめです。
  3. 少額の保険料で手厚い保障を得たい人
    手軽に加入できる保険で大きな補償を得たい方には最適な選択です。
  4. 年齢に関わらず備えたい人
    5歳から加入でき、40歳未満でも介護リスクに備えられる点が特徴です。

エネモールほけん 提供の背景

エネモールほけん 提供の背景

北海道電力は、地域住民の生活を支援するためのサービスを拡充してきました。「ほくでんエネモール」は電力サービスに関連したWebサービスであり、エネモール会員向けに、生活や健康のサポートを目的としたサービスを展開しています。今回の「エネモールほけん」はその一環で、急速に高齢化が進む社会に対応した医療・介護の負担を軽減するための施策と位置づけられています。加入手続きの簡素化や負担の少ない保険料設定は、より多くの利用者が利用しやすい仕組みを作り出しています。

「エネモールほけん」の大きな特徴は、申込の手軽さと保険料の手頃さです。Web上で3分程度で申し込みが完了し、医師の診断書が不要であるため、時間や手間がかかりません。また、1年更新型で、状況に応じて保険を見直しやすいというメリットがあります。さらに、加入できる範囲が広く、エネモール会員だけでなく、その配偶者や同居の家族、さらには別居の子供や親も対象となることがポイントです。

「エネモールほけん」はSaaS型保険システム「joinsure」により実現

株式会社justInCaseTechnologiesは2024年9月5日より、北海道電力株式会社に対してSaaS型保険システム「joinsure」を提供し、新たな保険サービス「エネモールほけん」の立ち上げを支援しました。このサービスは、「ほくでんエネモール」会員向けに、がん・医療・介護保険を提供し、会員とその家族に安心をもたらします。「joinsure」によって、保険業務のデジタル化と効率化が実現し、保険商品の迅速な展開とコスト削減が可能となりました。

「joinsure」は、Web完結型の保険業務システムで、保険契約や請求など一連の業務をオンラインで完了できるため、従来の手続きに比べて大幅に効率化されています。北海道電力は、地域社会の支援を強化するため、今後もこのようなデジタルツールを活用して保険事業を進めていく予定です。

地域に根ざした電力会社が提供する保険サービス

エネモールほけんは、地域に根ざした電力会社が提供する保険サービスとして、ユーザーの利便性を最大限に考慮した商品設計がなされています。特に申込手続きの簡便さと保険料の手頃さは、幅広い層にアピールできる点です。とはいえ、1年更新型であることから、長期的な補償を希望する場合には、他の生命保険と併用する選択も検討すべきです。また、エネモール会員限定という制約があるため、加入希望者はまず会員登録が必要になる点も留意が必要です。これにより、電力事業との親和性を高め、北海道電力と地域のコミュニケーションがより強化される効果が期待されます。 今回の「エネモールほけん」はオンライン申込の利便性を活かし、多くの方が手軽に保険に加入できる点は大きなメリットだと感じます。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としている。 港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。
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