北海道電力がSaaS型保険システム「joinsure」を導入、ほくでんエネモール会員向けに新たな保険サービスを提供開始

北海道電力がSaaS型保険システム「joinsure」を導入、ほくでんエネモール会員向けに新たな保険サービスを提供開始
ライター:関野 良和

北海道電力の「エネモールほけん」サービスの立ち上げを支援

保険DXを推進する株式会社justInCaseTechnologiesは、2024年9月5日より、北海道電力株式会社に対し、SaaS型保険システム「joinsure」の提供を開始しました。これにより、北海道電力が運営するWebサービス「ほくでんエネモール」会員向けに、新たな保険サービス「エネモールほけん」が立ち上がります。この保険は、東京海上日動火災保険の医療・がん・介護保険を提供し、会員とその家族に安心をもたらします。「joinsure」は、デジタル化と業務効率化を実現する保険業務システムであり、保険商品の迅速な展開やコスト削減を可能にします。北海道電力は、今後も保険サービスを通じて地域社会を支援していく予定です。

詳しくは▶「エネモールほけん」とは、メリットとデメリットについても詳しく解説

このニュースのポイント

  • justInCaseTechnologiesがSaaS型保険システム「joinsure」を北海道電力に提供
  • 「エネモールほけん」の立ち上げを支援、がん・医療・介護補償を提供
  • システム導入で保険業務のデジタル化と効率化を推進
  • 初期費用を大幅削減、保険商品の迅速な展開が可能

justInCaseTechnologies、北海道電力にSaaS型保険システム「joinsure」を提供開始

「joinsure」を導入したの背景

北海道電力は、エネルギー事業だけでなく、地域の生活を支える非エネルギー分野の取り組みを進めています。その一環として、Webサービス「ほくでんエネモール」の会員向けに、生活や健康をサポートする「エネモールほけん」を立ち上げました。保険業務のデジタル化と効率化が求められる中、保険DXのリーダーであるjustInCaseTechnologiesのSaaS型保険システム「joinsure」が採用され、簡便かつ迅速な保険提供を可能にしました。保険マーケティングのノウハウも活用し、地域住民への保険サービスが一層強化されています。

「joinsure」の最大の特徴は、保険業務のデジタル化を加速し、業務効率を大幅に向上させる点です。保険募集や契約管理、保険金請求など、一連の業務がWeb上で完結するため、従来の手続きに比べて業務が迅速化されます。また、システムの導入により、スクラッチ開発と比べて初期費用の削減が実現し、保険商品の迅速な展開が可能です。さらに、法改正などの変化にも柔軟に対応でき、保険業務に関するメンテナンス作業が軽減されるため、商品開発やマーケティングに注力できる点も大きなメリットです。

「joinsure」を導入するメリット

  1. 業務効率化とコスト削減
    SaaS型システム「joinsure」を活用することで、従来の保険業務のデジタル化が進み、業務の効率化や初期費用の大幅な削減が実現します。
  2. 迅速な商品展開
    60種類以上の保険商品に対応した「joinsure」を導入することで、保険商品の市場投入が迅速化し、顧客ニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
  3. Web完結の利便性
    契約手続きが完全にオンラインで完結するため、顧客は手軽に保険サービスを利用でき、コンバージョン率向上にも貢献します。

「joinsure」を導入するデメリット

  1. システム導入の適応期間
    新システムの導入には一定の適応期間が必要であり、社内のスタッフや顧客が新しい操作方法に慣れるまで時間がかかる可能性があります。
  2. 地域限定サービス
    「エネモールほけん」は「ほくでんエネモール」の会員に限定されたサービスであり、非会員は利用できません。これにより、サービスの対象範囲が限られる点がデメリットです。
  3. デジタル対応が求められる
    完全Web完結型のシステムであるため、インターネットに不慣れな高齢者やデジタルリテラシーの低い層には使いにくい可能性があります。

保険のデジタル化を推進する「joinsure」

保険業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展は急速であり、justInCaseTechnologiesの「joinsure」はその一例です。このシステムは、コスト削減と迅速な保険商品展開を実現する点で、業界に大きなインパクトを与える可能性があります。保険のデジタル化が進むことで、契約手続きや管理が簡略化され、顧客にとっても利便性が向上します。しかし、完全なデジタル対応が求められるため、高齢者やインターネットに不慣れな層にとってはハードルが高くなるリスクもあるため、サポート体制の強化が求められます。今後、このようなSaaS型保険システムの普及が進めば、保険業界全体のDXが一層加速すると考えられます。 時間のかかる手続きをオンラインで完結できる点は非常に便利です。今回の「joinsure」のようなシステムが広まれば、さらに多くの人が気軽に保険に加入できる環境が整うと感じます。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としている。 港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。
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