長崎銀行が「やさしい円ねんきん」を販売開始、円で着実に資金を増やす一時払い年金保険

長崎銀行が「やさしい円ねんきん」を販売開始、円で着実に資金を増やす一時払い年金保険
ライター:関野 良和

「やさしい円ねんきん」は介護認知症保障型個人年金保険、T&Dフィナンシャル生命が提供

T&Dフィナンシャル生命保険株式会社は、2024年8月16日より、長崎銀行を含む25の金融機関で新しい個人年金保険商品「やさしい円ねんきん」の販売を開始しました。この保険は、無配当介護認知症保障型個人年金保険で、将来の介護や認知症への備えとして、円建てで資金を安定的に増やすことができる商品です。保険料は一時払いで、死亡保険金額や解約払戻金額が基本保険金額を上回ることはないものの、介護認知症保障額は基本保険金額以上が確定します。年金受取期間を5年または10年から選択でき、死亡時や介護認知症発症時にも保障が適用されます。

このニュースの重要なポイント

  • 長崎銀行が「やさしい円ねんきん」の販売を開始
  • 一時払いの無配当介護認知症保障型個人年金保険
  • 円建てで資金を増やしながら、介護や認知症に備えられる
  • 据置期間は5年・10年から選択可能、年金受取や死亡保障もあり

「やさしい円ねんきん」は介護認知症保障型個人年金保険、T&Dフィナンシャル生命が提供

「やさしい円ねんきん」提供の背景

少子高齢化の進展に伴い、介護や認知症のリスクが増加する中で、個人が自らの将来に備えることが重要となっています。このようなニーズに応える形で、T&Dフィナンシャル生命保険株式会社が「やさしい円ねんきん」を開発しました。長崎銀行を含む25の金融機関が販売を担当し、地域の高齢者層を中心に広く提供されることが期待されています。

「やさしい円ねんきん」は、主に以下の特徴を持つ商品です。まず、契約時に基本保険金額以上の年金原資額が確定するため、将来の生活資金に対する安心感が得られます。また、据置期間中に介護認知症と診断された場合には、基本保険金額に積立利率を適用した保障額が支払われる仕組みが特徴的です。さらに、死亡保険金も基本保険金額と同額が支払われるため、遺族への配慮もされています。

「やさしい円ねんきん」のメリット

  1. 将来の安心感
    据置期間中に介護認知症と診断された場合でも、基本保険金額以上の保障が受けられるため、経済的な不安を軽減します。
  2. 選択肢の柔軟性
    年金受取期間を5年または10年から選べるため、個々のライフプランに合わせた柔軟な選択が可能です。
  3. 死亡時の保障
    死亡保険金として基本保険金額が支払われるため、遺族への経済的な支援も行えます。

「やさしい円ねんきん」のデメリット

  1. 解約リスク
    解約した場合、解約控除率が適用され、元本割れのリスクがあるため、慎重な検討が必要です。
  2. 複雑な運用リスク
    指標金利の変動によっては、積立金額や解約払戻金額が減少する可能性があり、運用リスクが存在します。
  3. 限定的な保障範囲
    保障内容が介護認知症に特化しているため、その他のリスクには対応していません。

高齢者にとって魅力的な商品

「やさしい円ねんきん」は、介護や認知症のリスクに備えつつ、資金を安定的に増やせる点で、高齢者にとって魅力的な商品です。特に、円建てでの運用により、為替リスクがない点が安心材料となります。ただし、解約リスクや運用リスクが伴うため、契約前に商品内容を十分に理解することが重要です。また、介護認知症保障に特化しているため、他の保険と組み合わせて総合的な保障を考えることが望ましいです。

今回のような介護認知症保障型の年金保険が当時あれば、家族の経済的負担が軽減されたと強く感じます。特に、円での運用であれば為替リスクもなく、安心して加入できる点が魅力的です。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としている。 港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。
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