東京海上日動が「健康アシスト保険」を2024年10月1日より販売開始、疾病早期発見を支援する新保険

東京海上日動が「健康アシスト保険」を2024年10月1日より販売開始、疾病早期発見を支援する新保険
ライター:関野 良和

「健康アシスト保険」は企業向けに二次検査の受診勧奨を促進する新しい保険

東京海上日動火災保険株式会社は、企業の従業員に対して疾病の早期発見・早期治療を促進する新商品「健康アシスト保険」を2024年10月1日より販売を開始すると発表しました。 この保険は、従業員の健康診断後に必要な二次検査の受診を支援することで、企業の人的資本経営や健康経営を推進することを目的としています。特に、生活習慣病やがんのリスクが高い従業員に対して二次検査を促すプログラムを提供し、早期発見と治療をサポートします。

このニュースの重要ポイント

  • 新商品「健康アシスト保険」が2024年10月1日より販売開始
  • 定期健康診断後の二次検査を促進し、早期発見・早期治療を支援
  • バリューHR社との提携で受診勧奨プログラムを提供
  • GLTD加入企業には保険料の割引適用

「健康アシスト保険」は企業向けに二次検査の受診勧奨を促進する新しい保険

東京海上日動火災保険株式会社は、企業の従

「健康アシスト保険」誕生の背景

近年、企業は生産年齢人口の減少や従業員の多様な価値観に対応する必要性が高まっています。この中で、従業員の健康管理が重要視され、健康経営が注目されています。定期健康診断の後に適切な二次検査を受診することは、重症化を防ぎ、従業員の健康を維持するために不可欠です。しかし、実際には多くの従業員が二次検査を受けずに放置されるケースが多いのが現状です。

「健康アシスト保険」の特徴

「健康アシスト保険」は、企業を契約者、従業員を補償対象とし、定期健康診断でリスクが判定された場合に二次検査の受診を促進します。このプログラムはバリューHR社と提携し、メールや電話を通じて従業員に受診を勧奨します。さらに、二次検査を受診した従業員には見舞金を支払うオプションも提供します。また、全従業員に対して疾病リスク予測アプリやがん検診プランアプリを提供し、生活習慣の改善をサポートします。

「健康アシスト保険」のメリット

この保険により、企業は従業員の健康リスクを低減し、早期発見と早期治療を実現できます。これにより、重症化を防ぎ、従業員の休職リスクを低減します。また、企業の福利厚生制度としての価値も高まり、従業員のエンゲージメントを向上させることが期待されます。さらに、GLTD加入企業には保険料の割引が適用されるため、コスト削減効果もあります。

「健康アシスト保険」のデメリット

一方で、従業員が実際に二次検査を受診するかどうかは個々の意思に依存するため、必ずしも全ての従業員が早期発見に至るわけではありません。また、企業にとっては新たな健康管理プログラムの導入が必要となり、そのためのコストやリソースが求められる可能性があります。

従業員の健康管理に対する企業の責任を強化する保険

この新商品である「健康アシスト保険」は、従業員の健康管理に対する企業の責任を強化するものであり、非常に意義のある取り組みと言えます。特に、生活習慣病やがんのリスクが高い従業員に対して早期に対応することで、企業全体の健康リスクを低減し、労働生産性を向上させることが期待されます。保険商品の内容も充実しており、従業員への受診勧奨プログラムや疾病リスク予測アプリなど、多角的なサポートが提供されています。企業が積極的に導入することで、より健全な職場環境が実現されるでしょう。

私自身も定期健康診断で生活習慣病のリスクが高いと判定された経験があります。しかし、仕事の忙しさや面倒さから二次検査を受けることを先延ばしにしてしまいました。その結果、後になってから体調を崩し、大きな不安を抱えることになりました。このような経験からも、「健康アシスト保険」のような受診勧奨プログラムの重要性を痛感しています。企業が従業員の健康をサポートする体制を整えることは、従業員の安心感と健康維持に大きく寄与すると思います。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としている。 港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。
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