あいおいニッセイ同和損害保険と宮崎県警察の高齢ドライバーの運転実態可視化への取り組み
「高齢ドライバーの運転実態可視化に関する実証実験」
あいおいニッセイ同和損保は、宮崎県警察と共に、テレマティクス技術を活用し高齢ドライバーの運転実態を可視化することで交通事故を防止するための実証実験を2024年1月19日から実施します。この取り組みは国内初の事例で、専用車載器を使用し、高齢ドライバーの日常の運転状況を収集・分析し、それを基に効果的な交通事故防止策を構築します。実証実験では、夜間運転や急加速・急減速のデータを収集し、宮崎県警察がこれを活用して交通事故防止策を実施します。また、将来的にはこのプラットフォームを全国の警察本部へ展開し、高齢ドライバーの安全運転を支援することを目指しています。
あいおいニッセイ同和損害保険と宮崎県警察が高齢ドライバーの運転実態可視化に向けた実証実験を開始
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(代表取締役社長:新納 啓介)は、テレマティクス技術を活用した高齢ドライバーの運転実態の可視化による交通事故防止策の構築に向けて、宮崎県警察と共に2024年1月19日から実証実験を開始しました。この取り組みは、都道府県警察本部と損害保険会社による、デジタル技術を活用した高齢ドライバー向けの交通事故防止策の構築としては、国内で初めての試みです。
実証実験の背景
近年、交通事故件数は減少しているものの、高齢ドライバーによる死亡事故件数の割合は増加傾向にあります。超高齢社会を迎えた日本において、高齢ドライバーの交通事故防止は重要な課題となっています。宮崎県では、高齢ドライバーの交通事故が事故全体に占める割合が年々増加しており、宮崎県警察は高齢ドライバーの自身の体調や運転能力の自己管理を促進する取り組みを推進しています。
実証実験の概要と目指す姿
実証実験では、高齢ドライバーの自家用車に専用車載器を設置し、走行データを収集して日常の運転実態を把握し、可視化します。統計化されたデータを宮崎県警察が活用し、交通事故防止策を構築します。また、ドライバーに運転状況(急減速等)を通知し、ご家族と運転状況の共有を促すことで、安全運転の促進と運転状況の認識共有を支援します。対象は70歳以上のドライバー200名で、募集期間は2024年1月19日から2月末まで、データ取得期間は専用車載器設置以降から2024年4月末までです。
今後の展開
あいおいニッセイ同和損保は、本実証実験によって高齢ドライバーの運転挙動や運転実態を統計・可視化し、これが高齢ドライバーの安全運転に寄与することを確認した上で、運転挙動等の統計・可視化プラットフォームを構築し、2025年度を目途に全国の警察本部への展開を目指します。これにより、各警察本部は、管轄都道府県内の高齢ドライバーに専用車載器を配布し、本プラットフォームを活用することで、高齢ドライバーの運転実態をより詳細に把握し、効果的な交通事故防止策を構築していくことが期待されます。