ビットトレードが「ビットコイン(BTC)」と「エックスアールピー(XRP)」の貸暗号資産を定期募集開始

ビットトレードが「ビットコイン(BTC)」と「エックスアールピー(XRP)」の貸暗号資産を定期募集開始
ライター:関野 良和

ビットコインとXRPの「貸暗号資産」定期募集を開始、保有するだけの暗号資産を、資産運用の選択肢に

暗号資産(仮想通貨)は、これまで「買って値上がりを待つ」投資手法が主流でしたが、最近では“保有しているだけの資産を活用する”という選択肢が注目されています。こうした背景の中、ビットトレード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:関 磊)が2025年4月11日より、暗号資産を貸し出すことでリターンを得ることができる「貸暗号資産サービス」の定期募集を開始しました。

対象となる銘柄は、世界的に人気のあるビットコイン(BTC)とエックスアールピー(XRP)。ビットトレードのサービスにおいて、利用者は自らが保有するBTCやXRPを一定期間貸し出すことで、決まった利率でリターン(貸借料)を得ることができます。これは、銀行預金や定期預金に似たイメージでありながらも、年率1%前後と比較的高い利回りが期待できる、新たな資産運用の手段として注目されています。

サービス概要:BTCとXRP、それぞれの条件をチェック

ビットコイン(BTC)の貸出プラン

ビットコインについては、2種類の貸出期間が設定されています。

  1. 180日間のプラン
  • 年率:1.15%
  • 実質利回り(賃借期間を考慮):約0.57%
  • 申込下限:0.001 BTC
  • 申込上限:5 BTC
  • 募集総量:5 BTC
  1. 360日間のプラン
  • 年率:1.30%
  • 実質利回り:約1.28%
  • 申込下限:0.001 BTC
  • 申込上限:5 BTC
  • 募集総量:5 BTC

BTCを長期間貸し出すことで、より高い利回りが得られるよう設計されており、「長期的に保有予定だが価格変動の利益を狙わない」という方にとって、活用しやすい内容です。

エックスアールピー(XRP)の貸出プラン

XRPに関しては以下の内容です。

  • 貸出期間:90日間
  • 年率:1.00%
  • 実質利回り:約0.25%
  • 申込下限:30 XRP
  • 申込上限:200,000 XRP
  • 募集総量:200,000 XRP

90日間という短期で運用できるXRPのプランは、「初めて貸暗号資産サービスを試してみたい」という初心者にとっても参加しやすい設計となっています。

安全性とリスク:利用者が知っておくべきこと

「貸暗号資産」は、資産を預けることで利回りを得られる一方で、いくつかのリスクもあります。たとえば、貸出先(ビットトレード)に万が一の経営リスクやシステム障害が発生した場合、資産の返却に支障が出る可能性も考えられます。また、貸出期間中は資産の引き出しや売却ができないため、急激な価格変動が起こっても対応が難しくなることも理解しておく必要があります。

とはいえ、ビットトレードは金融庁に登録された暗号資産交換業者であり、セキュリティ体制や運用体制にも一定の信頼性があります。申込前には、サービスの契約内容や規約をよく確認し、余剰資産の範囲で参加することが推奨されます。

若年層にも広がる「増やす」暗号資産の使い方

暗号資産に興味を持つ若い世代の中には、長期的な視点で資産形成を始めたいと考えている人も少なくありません。今回のビットトレードの定期募集は、比較的小口(BTCなら0.001 BTC、XRPなら30 XRP)から参加可能なため、若年層にとっても現実的な選択肢となっています。

「投資は難しそう」「価格の上下が怖い」と感じていた方にとっても、今回のような“運用の入り口”となるサービスは、暗号資産への理解と信頼を深める第一歩になるかもしれません。

おわりに

ビットトレードによる貸暗号資産の定期募集は、2025年4月11日(金)12:00からスタートしました。資産の新しい運用方法として、暗号資産を「ただ持つ」から「貸して増やす」へとシフトする動きが、今後さらに広がっていくかもしれません。自身のライフスタイルや投資スタンスに合わせて、こうしたサービスを賢く取り入れることが、これからの時代の資産運用術となるでしょう。

タグ:
執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
関野 良和の執筆記事一覧・プロフィールへ