リップルが”やばい”といわれているのはなぜ?

リップルが”やばい”といわれているのはなぜ?
ライター:関野 良和

”リップル(XRP)はヤバイのでやめたほうがいい”と口コミや評判で言われている原因について掘り下げて解説します

リップルは本当に”やばい”のか、デメリットとメリットから真相に迫る

仮想通貨リップル(XRP)が「やばい」「危険」などと噂されることについてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。SNSやネット上で「リップルはやばいからやめとけ」という投稿を見かけることがありますが、これは誤解から生じているのでしょうか?それとも実際にリスクがあるのでしょうか?本記事では、リップルに対する懸念点と良い評判の両方を検証し、投資判断の参考となる情報を提供します。

リップル(XRP)の基本情報と特徴

リップルとは仮想通貨の銘柄の一つで、リップル社(Ripple Labs Inc.)が運営を行っています。単位は「XRP」で、発行上限枚数は1000億XRPと決められています。2025年現在の時価総額ランキングでは3位の位置を占めており、主要な仮想通貨として確固たる地位を築いています。

リップルの主要な特徴

1. 送金手数料の安さと送金スピード

リップルが高く評価されている最大の特徴は、その送金システムの優秀さです。銀行などで現金を送金すると国内でも数百円の手数料がかかり、海外送金となると1500円〜2500円程度の手数料が発生します。また、送金完了までに数日を要することもあります。

これに対してリップルの送金手数料は国内外問わず約0.05円と非常に安く、送金にかかる時間はわずか約3.3秒です。これは他の仮想通貨と比較しても圧倒的に低コストで高速であり、実用的な送金手段として大きな利点となっています。

2. ブリッジ通貨としての機能

リップルはその優れた送金システムを利用し、ブリッジ通貨(中継通貨)としての役割も果たしています。例えば日本円からドルへの送金を直接行おうとすると、コストも時間もかかってしまいます。しかし「日本円→リップル→ドル」という経路を利用することで、低コストかつスピーディに国際送金を実現できます。

3. 中央集権的な運営体制

ビットコインなどの多くの仮想通貨は「マイナー」と呼ばれる人々によって取引が管理される分散型のシステムを採用していますが、リップルは通貨の取引をすべてリップル社で管理しています。これは中央集権的な仮想通貨という特徴を持っているということになります。

リップルが「やばい」と言われる理由

ネット上でリップルが「やばい」と言われる理由はいくつか存在します。主な懸念点を詳しく見ていきましょう。

1. SEC(米証券取引委員会)との法的闘争

最も大きな懸念点とされているのは、SEC(米証券取引委員会)との法的闘争です。2020年12月、SECはリップル社を「有価証券(XRP)を無許可で販売した罪を犯している」として告訴しました。

リップル社は「XRPは有価証券ではなく仮想通貨である」と主張し、法的闘争に発展しました。この訴訟により、一時的にリップルの価格は下落し、将来的な暴落も懸念されるようになりました。

この裁判は長期化しており、リップルの将来に不透明感をもたらしているとも言われています。リップルを購入する際には、このような法的リスクがあることを理解しておくべきでしょう。

2. 過去の大幅な価格変動と暴落経験

リップルは2017年から2018年にかけての仮想通貨バブル期に一時300円台後半まで価格が上昇し、その後急落するという大きな価格変動を経験しています。

2018年から2020年にかけて価格は下落傾向が続き、その後2021年に再度上昇したものの、現在はまた下落傾向にあるとされています。このような大きな価格変動があることから、「やばい投資先ではないか」という懸念が生じているようです。

3. リップル社による大量保有

リップル社自身がXRPを豊富に保有しているという点も懸念材料の一つです。リップル社が保有するXRPは、上限1,000億枚に対しておよそ630億枚と言われています。

この大量保有により、リップル社が市場に大量のXRPを放出すれば、需要に対して供給が上回り、価格が下落する可能性があるという懸念があります。これは「売り圧力」と呼ばれる現象です。

4. 中央集権的なシステムの問題点

上述したように、リップルは中央集権的なシステムを採用しています。これにより、「リップル社が崩れるとすべてを失ってしまうリスク」や「権力集中のリスク」などが存在するとも言われています。

これは分散型のブロックチェーンを採用している他の仮想通貨とは異なるデメリットであり、中央集権システムへの懸念からリップルを避ける投資家もいるようです。

リップルについての誤解:「やばい」という評価は本当か?

リップルについて「やばい」という評価は、実際には誤解から生じている部分も多いようです。以下に、そうした誤解について検証していきます。

1. SEC裁判に関する誤解

SECとの裁判は確かに進行中ですが、2023年7月には「リップル社の部分的な勝訴が認められ」、価格変動に関しては楽観的な見方がされるようになりました。

また、2024年7月現在はリップル側が有利な状況であり、実際にはあまり心配されていないという見方もあります。さらに、SECを率いていたゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、これによりリップルの価格は大幅に上昇したとの報告もあります。

つまり、裁判によるリスクは確かに存在しますが、「だからやばい」と断定するのは早計である可能性が高いようです。

2. 価格暴落に関する誤解

過去の暴落については、「リップルに限った話ではなく、ほとんどすべての仮想通貨銘柄に共通して生じた事象です」と指摘されています。

仮想通貨市場全体の変動に伴ってリップルも価格変動を経験しただけであり、リップル特有の問題ではないという見方が一般的です。仮想通貨投資には常にこのようなリスクが伴うことを理解する必要があります。

3. 大量保有による売り圧力の誤解

リップル社が大量のXRPを保有していることは事実ですが、「リップルが売り圧力を生じさせる明確な動機は今のところなく、『やばい』と懸念されるほどの要素ではない」との見解もあります。

リップル社自身が価格暴落を引き起こすような行動をとれば、自社の利益にも反することになるため、無闇に大量の売却を行う可能性は低いと考えられています。

リップルの良い評判と利点

ここまでリップルに対する懸念点や誤解について見てきましたが、実際にはリップルにはおすすめできる多くの利点があることも事実です。

1. 優れた送金システム

先に述べた通り、リップルの送金システムは非常に優れています。送金手数料の安さと処理速度の速さは、国際送金手段として大きな利点となっています。

特に銀行口座を持っていない人や、出稼ぎで国際送金を頻繁に利用するような人々にとって、リップルは「手軽でコストの安い有効な送金システム」になると考えられています。

2. 実際の使用例と提携先

リップルを用いた国際送金サービスは、すでに世界中の金融機関で実用化されています。日本でもSBIレミット社がリップルを用いて、高速・低コストで利用できるフィリピン向け送金サービスを展開しているとのことです。

また、リップル社はSBIホールディングスと提携してプラットフォームの開発に取り組むなど、すでに全世界で100以上の金融機関と提携していると報告されています。これは実用性の高さを示す証拠といえるでしょう。

3. アジア市場での成長

リップル社はアメリカの会社ではありますが、デジタル資産取引の80%がアジアで行われているとのデータもあり、シンガポール・インド・ドバイにも拠点を設立しています。

2023年にはシンガポールで主要決済機関ライセンスの原則承認を取得し、同年にはドバイでもライセンスを取得するなど、着実に事業を拡大しています。これはリップルの将来性を示す明るい材料と考えられています。

リップルの今後の見通し

リップルの将来性についてはさまざまな見方がありますが、以下のポイントが今後のカギになると考えられています。

1. SEC裁判の行方

SECとの裁判の結果は、リップルの将来に大きな影響を与えると予想されています。現在はリップル側に有利な状況とされていますが、最終的な判決がどうなるかが注目されています。

2. アジア市場での展開

前述の通り、リップルはアジア市場に力を入れており、この地域での成功がリップルの将来を左右する可能性があります。特に新興国や発展途上国でのリップル普及が期待されています。

3. 技術的な進化とプロジェクト展開

リップル社は「FLUFWorldプロジェクト」など、新たなプロジェクトも手がけているとされています。こうした新しい取り組みがリップルの価値向上につながる可能性もあります。

また、リップル社はいずれ「各ノードが自由に承認者リストを選べるようにする方針」とされており、中央集権的なシステムから少しずつ変化していく可能性もあるようです。

まとめ:リップルは「やばい」のか、それとも「やばくない」のか

リップル(XRP)は確かにSECとの裁判や中央集権的なシステムなど、いくつかの懸念点を抱えています。投資する際にはこれらのリスク要因をしっかりと理解しておくことが大切です。

一方で、「やばい」という評価は必ずしも的確とは言えません。実際にはリップルには送金速度の速さや手数料の安さなど、多くの利点があり、すでに実用化されている実績もあります。

また、SECとの裁判もリップル側に有利に進んでいるようですし、アジア市場での展開も順調に進んでいるようです。これらを総合的に考えると、リップルは「やばくない」投資先である可能性も十分にあると言えるでしょう。

仮想通貨投資は常にリスクを伴うものですが、リップルに投資する際には、こうした両面を理解した上で判断することが重要です。最終的には「やばい」「やめたほうがいい」という短絡的な評価ではなく、冷静な分析に基づいて判断することをおすすめします。

リップルは主要な仮想通貨としての地位を確立しており、実用的な送金手段としての価値も認められています。投資対象として検討する価値は十分にあると言えるでしょう。しかし、どの投資にも言えることですが、自己責任での判断が必要であることを忘れないでください。

仮想通貨投資における注意点

最後に、リップルに限らず仮想通貨投資を行う際の一般的な注意点をいくつか挙げておきます。

  1. 投資は自己責任で行い、無理のない範囲で行いましょう
  2. 価格変動が大きいため、余裕資金で投資することをおすすめします
  3. 長期的な視点で投資を考えることが重要です
  4. 複数の仮想通貨に分散投資するのも一つの戦略です
  5. 最新の情報を常にチェックし、状況の変化に対応できるようにしましょう

リップルは「やばい」と一部で噂されることもありますが、実際にはおすすめできる利点も多くもつ仮想通貨です。正確な情報に基づいて、冷静な判断を心がけましょう。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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