CICの情報開示による”デメリット”がやばいといわれているのはなぜ?

CICの情報開示による”デメリット”がやばいといわれているのはなぜ?
ライター:関野 良和

”CICに信用情報開示請求するのはヤバイのでやめたほうがいい”と口コミや評判で言われている原因について掘り下げて解説します

CICの情報開示は本当に”やばい”のか、デメリットとメリットから真相に迫る

CIC(シーアイシー)への信用情報開示についてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。近年、SNSやネット掲示板では「CICの情報開示はやばい」「デメリットが大きい」という声が見られますが、実際のところはどうなのでしょうか。本記事では信用情報開示の仕組み、噂されているデメリット、そして誤解の可能性も含めて検証していきます。Z世代の若者にも関心の高い金融リテラシーの観点から、正確な情報をお届けします。

CICとは?信用情報機関の基本知識

CIC(Credit Information Center)は、日本の主要な信用情報機関の一つで、クレジットカード会社や消費者金融からの情報を取り扱っています。個人のクレジットカードやローンの利用履歴を管理し、金融機関が信用審査を行う際の重要な判断材料として利用されています。

日本には、CICのほかにJICC(日本信用情報機構)やKSC(全国銀行個人信用情報センター)といった信用情報機関があり、それぞれ異なる加盟会社を持ち、取り扱う情報の種類や期間も異なります。

CICで確認できる情報

CICの信用情報開示では以下のような情報を確認することができます。

  1. クレジット情報:クレジットカードやローンの契約内容や支払状況、残高などの情報
  2. 申込情報:クレジットカードやローンを申し込んだときの情報
  3. 利用記録:クレジットカードやローンの使用目的などの情報
  4. 過去および現在の支払い状況や残債額
  5. 自己破産や個人再生、任意整理など債務整理に関する情報

「やばい」と噂されるCIC情報開示のデメリット

ネット上では「CIC情報開示はやばい」「デメリットが大きい」という声が見られますが、実際に挙げられているデメリットには以下のようなものがあります。

1. 手数料負担

CICへの情報開示には費用がかかります。インターネットでの開示の場合は500円、郵送での請求の場合は1,500円の手数料が必要です。頻繁に行うと負担が積み重なる可能性があると言われています。

2. 開示履歴の頻度による誤解

情報開示自体は金融機関に直接的な影響を及ぼさないとされていますが、頻繁に開示請求を行うことで、金融機関が「借入の検討を繰り返している」と誤解する可能性があるようです。その結果、信用評価に間接的な影響を与えるリスクも考えられるため、「やめたほうがいい」という意見も見られます。

3. プライバシーとデータ漏洩のリスク

信用情報開示には個人情報や金融情報が含まれるため、開示後の情報管理についてはユーザー自身の責任となります。開示報告書の取り扱いを不注意に行うと、プライバシーのリスクを引き起こす可能性があると言われています。

4. 過去のネガティブな情報確認によるストレス

情報開示を行うことで、過去の延滞や金融トラブルが明確に確認される場合があり、これにより精神的な負担を感じるケースもあるようです。「自分の信用情報の欠点を知りたくない」という心理から「やめとけ」という声も聞かれます。

5. 利用手続きの手間

オンラインでの開示は比較的手軽ですが、SMS認証やクレジットカードの利用が必要で、操作に不慣れな場合は手間に感じることもあります。また、郵送での手続きは申込書記入や郵便小為替の準備、本人確認書類の添付が必要で、処理に時間がかかるというデメリットがあります。

6. 自己破産情報の機関ごとの違い

自己破産の場合、信用情報機関によって異動情報の保有期間が異なります。CICでは5年であるのに対して、KSCでは7年とされています。過去に自己破産をした後にCICに開示請求をしたところ、異動情報がなかったので住宅ローンの申し込みをしたものの、KSCに異動情報が残っていて審査が通らないといった事態が起こり得ることが「おすすめしない」理由の一つとして挙げられています。

7. 郵送開示での家族にバレるリスク

郵送で開示請求をした場合、報告書が原則として簡易書留(親展)で郵送されますが、自宅に届いた報告書を見た家族が、借金や滞納などの事実を知る可能性があると言われています。

デメリットは本当に「やばい」のか?誤解の解消

上記のデメリットは確かに存在していますが、実際には「やばい」と言われるほどではないという声も多く見られます。以下に、それぞれのデメリットに対する誤解や実態について解説します。

「デメリットはほぼない」という専門家の見解

複数の情報源では「信用情報機関に信用情報開示請求を行うデメリットは、ほとんどありません」と明言されています。デメリットを強いて挙げるとすれば、開示請求に手数料がかかることくらいだと指摘されています。

開示履歴によるクレジット審査への影響は限定的

信用情報機関に自分の信用情報の開示請求を行うと照会履歴が残りますが、この照会履歴がローンの借り入れやクレジットカードの審査に影響する可能性はほぼないとされています。つまり、「開示請求を行うとブラックリスト入りする」といった噂は誤解であると言えるでしょう。

プライバシーリスクは適切な管理で回避可能

情報開示による個人情報漏洩のリスクについては、CIC自体は高いセキュリティ基準を持っているとされています。開示後の報告書を厳重に管理し、第三者に漏れないよう配慮することで、このリスクは最小限に抑えられるようです。

ネガティブ情報の確認はむしろ前向きな第一歩

過去の延滞や金融トラブルを確認することで精神的負担を感じるかもしれませんが、情報を正しく把握することは問題を解決し未来に備える第一歩となると指摘されています。「自分の状況を知らないままでいる」よりも、正確な情報に基づいて対策を立てる方が長期的にはメリットがあると考えられています。

手続きの手間は慣れると軽減

インターネット開示は情報の入力を済ませれば、すぐに確認することができるため、比較的手軽です。初回は手順に慣れていないため時間がかかる場合もありますが、それは信用情報機関が個人信用情報を慎重に扱っている証でもあり、セキュリティ面では安心材料とも言えます。

CIC情報開示の「やばくない」メリットと活用法

CIC情報開示には様々なメリットがあり、適切に活用することで金融生活を健全に保つことができます。以下に主なメリットを紹介します。

1. 自分の信用状況を把握できる

信用情報開示の最大のメリットは、自分の信用状況を正確に把握できることです。これにより、将来のクレジットカード申請やローン申請の際に不利にならないよう、事前に対策を講じることができます。

2. 身に覚えのない情報の早期発見

CICに間違った情報が登録されている可能性もゼロではないため、信用情報開示によって身に覚えのない情報が記載されている場合、早期に訂正を求めることができます。同姓同名の信用情報など間違った情報が記録されている場合には、CICに信用情報の削除を依頼することも可能です。

3. インターネット開示の即時性

CICの強みとして、スマホ・パソコンなどのインターネットからの手続きの場合、申込日に開示ができるという点が挙げられます。「信用情報に問題があるか調べたい!」と思ったときにすぐ開示できるのは大きな利点です。

4. 複数の開示方法から選択可能

CICではインターネット、郵送、窓口(※現在一部休止中)の3種類の開示方法があり、自分に合った方法を選ぶことができます。特にパソコンから申請できるのはCICのみであり(2021年6月21日現在)、普段パソコンに慣れている方には便利だと言えます。

実際のCIC情報開示体験談

ネット上には、実際にCIC情報開示を体験した方々の声も寄せられています。以下に、その一例を紹介します。

インターネット開示の体験談

ある利用者は、CICでインターネット開示を行った際に、パスワードの説明を見落としてしまい、再度手続きをする必要があったそうです。また、エラーメッセージが表示されてCICのカスタマーサポートに問い合わせる必要があり、初回開示から情報閲覧までに1時間以上かかったケースもあるようです。

しかし、このような手間があるものの、「それだけ信用機関が個人信用情報を慎重に扱っているともいえます」という前向きな捉え方もされています。確かに開示される情報は重要なものであり、セキュリティが厳重であることはむしろ安心材料だと言えるでしょう。

CIC情報開示が「おすすめ」される状況

以下のような状況では、CIC情報開示が特に役立つと考えられています。

1. クレジットカード審査に落ちた場合

クレジットカードの審査に落ちたものの思い当たる理由がない場合には、信用情報開示請求をして身に覚えのない事故情報などが登録されていないか確認することが推奨されています。

2. 債務整理や過払い金請求の準備

債務整理や過払い金請求をするために、借金の金額や借入先に関する情報を確認したいときには、信用情報機関に確認することが有効です。

3. 住宅ローンなど大きな借入を検討している場合

住宅ローンなど大きな金額の借入を検討している場合、事前に自分の信用情報を確認しておくことで、審査の可能性を見極めることができます。

4. 過去の金融トラブルが解消されたか確認する場合

過去に延滞や債務整理などの金融トラブルがあった場合、その情報がどれくらい期間経過しているか、まだ記録に残っているかを確認することができます。

CIC情報開示のデメリットを最小限にする方法

CIC情報開示のデメリットは、適切な対応によって最小限に抑えることができます。以下にその方法を紹介します。

1. 必要なときだけ情報開示を行う

無駄な手数料を避けるため、本当に必要なときだけ情報開示を行うことが推奨されています。

2. 開示報告書を厳重に管理する

開示後の報告書を厳重に管理し、第三者に漏れないよう配慮することが重要です。特に紙の報告書は安全な場所に保管し、不要になったら適切に処分しましょう。

3. 開示請求の履歴が多くならないよう注意する

開示請求の履歴が多くならないよう注意し、過去のトラブルを冷静に受け止めることが大切です。

4. 手続きの流れを事前に確認する

手続きの流れを事前に確認し、スムーズな処理を心がけることで、余計な手間や時間を省くことができます。特にインターネット開示の場合は、必要な認証情報やクレジットカードを事前に用意しておくと良いでしょう。

まとめ:CIC情報開示は「やばい」のか?

CIC情報開示について「やばい」「デメリットが大きい」という噂がネット上で見られますが、専門家の意見や実際の体験談を総合すると、そのデメリットは限定的であり、むしろメリットの方が大きいと言えるようです。

確かに、手数料負担、プライバシーリスク、手続きの手間などのデメリットは存在しますが、これらは適切な対応によって最小限に抑えることができます。一方、自分の信用状況を把握し、将来の金融取引に備えるという大きな利点があります。

特に、クレジットカードの審査に落ちた場合や大きなローンを検討している場合など、自分の信用情報を確認する必要があるシーンでは、CIC情報開示は非常に有効なツールと言えるでしょう。

結論として、CIC情報開示は「やばい」ものではなく、むしろ金融リテラシーを高め、健全な金融生活を送るための重要なステップの一つだと言えます。デメリットを理解した上で、その利点を最大限に活用することがおすすめです。自分の信用情報を適切に管理し、将来の金融取引を円滑に進めるためにも、必要に応じてCIC情報開示を活用していきましょう。

CICに関するよくある質問

Q1: CICの情報開示では何がわかりますか?

A: CICの情報開示では、新規のクレジットカード申し込み内容、過去に利用したクレジットカードの内容、現在利用しているクレジットカードの内容、過去および現在の支払い状況や残債額、自己破産や個人再生、任意整理など債務整理に関する情報などがわかります。

Q2: CICの開示請求費用はいくらですか?

A: CICの情報開示請求にかかる費用はインターネットの場合は500円、郵送の場合は1,500円です。

Q3: CICで情報開示請求をするとどうなりますか?

A: CICで情報開示請求をすると、CICに加盟しているクレジットカード会社などによって登録された情報を確認できます。具体的には、新規クレジットカードの申し込み状況や過去のカードの利用状況などがわかります。

Q4: 信用情報はどのくらいの期間保持されますか?

A: CICでは、消費者金融やクレジットカード会社によって登録された情報の保有期間は約5年間です。ただし、クレジットカードの申し込み情報は6ヶ月間のみCICで記録され、その後抹消されます。また、自己破産の情報などは信用情報機関によって保有期間が異なり、CICでは5年、KSCでは7年とされています。

Q5: 家族が私の信用情報を開示請求することはできますか?

A: 信用情報の開示は原則として本人以外はできません。家族であっても信用情報の開示はできません。個人情報保護の観点から本人のみと定められており、郵送でやり取りする場合も、結果を本人以外が受け取ることや開封することができません。例外として相続するためであれば、所定の手続きにより故人の信用情報の開示を求めることができますが、おこなえるのは法定相続人となります。

Q6: CICに登録された情報に誤りがある場合はどうすればよいですか?

A: CICに間違った情報が登録されている場合(例えば同姓同名の信用情報など)には、CICに信用情報の削除を依頼することができます。まずは情報開示で具体的にどのような誤りがあるのかを確認し、その後CICに訂正依頼を行うことになります。

Q7: CICの情報開示はネットバンキングでも可能ですか?

A: CICの情報開示はインターネットから申し込むことができますが、ネットバンキングそのものではなく、CICの公式サイトから手続きを行います。支払い方法としてクレジットカードや携帯キャリア決済が利用できます。

Q8: CICの情報開示をするとブラックリスト入りしますか?

A: CICの情報開示をしただけでブラックリスト入りすることはありません。信用情報機関に自分の信用情報の開示請求を行うと照会履歴が残りますが、この照会履歴がローンの借り入れやクレジットカードの審査に影響する可能性はほぼないとされています。

Q9: CIC以外の信用情報機関にも情報開示すべきですか?

A: 金融機関によっては複数の信用情報機関へ加盟しているため、確実に自身の事故情報を確認したい場合は、すべての信用情報機関(CIC、JICC、KSC)へ情報開示することが推奨されています。特に、大きなローンを検討している場合は、すべての信用情報機関に確認すると安心です。

Q10: CICの情報開示はどのくらいの頻度で行うべきですか?

A: 特に決まった頻度はありませんが、クレジットカードの申し込みや大きなローンを検討する前など、必要なときに行うのが良いでしょう。頻繁に行うと手数料負担が増えるだけでなく、開示履歴が多くなる可能性があるため、必要に応じて適切なタイミングで行うことが推奨されています。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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