金投資信託は”おすすめしない”、”やめとけ”といわれているのはなぜ?

金投資信託は”おすすめしない”、”やめとけ”といわれているのはなぜ?
ライター:関野 良和

”金投資信託はヤバイのでおすすめしない”と口コミや評判で言われている原因について掘り下げて解説します

金投資信託は本当にやめたほうがいいのか、デメリットとメリットから真相に迫る

金投資信託についてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。「手数料が高すぎる」「おすすめしない」といった否定的な意見がある一方で、「少額から始められる」「保管の手間が省ける」といった肯定的な声も見受けられます。本記事では、これらの評判の背景にある事実と誤解を整理し、金投資信託が本当に「やめたほうがいい」のか、それとも効果的な投資手段となり得るのかを多角的に検証していきます。

金投資信託とは?基本を理解する

金投資信託とは、投資家から集めた資金をもとに、金や金関連資産に投資する投資信託です。金の現物を直接保有するのではなく、金価格に連動するように運用される商品が一般的です。

主に以下の2つのタイプがあります。

  1. 金価格連動型のファンド:金の現物価格に連動するように設計されたもの
  2. 金鉱株ファンド:金を採掘する企業の株式に投資するもの

金は古くから安定した価値を持つ「安全資産」として認識されており、インフレ対策や資産分散の手段として注目されています。投資信託という形で金に投資することで、現物を直接購入する場合とは異なるメリットとデメリットがあるようです。

なぜ「やめとけ」「おすすめしない」と言われるのか?

金投資信託について否定的な意見が広がる背景には、いくつかの理由があるようです。ここではそれらを詳しく見ていきましょう。

1. 手数料が高いと言われている

金投資信託に対する批判の最も大きな理由の一つが、手数料の高さです。投資信託には信託報酬や管理費用がかかります。これにより、金の現物やETFと比較して、長期的にはリターンが目減りする可能性があると指摘されています。

金価格が上昇しても、これらの手数料が利益を圧迫することがあるようです。信託報酬は、投資信託を保有している期間にわたり、投資家が支払い続けることになり、運用中は継続的な支払いが発生する点が懸念されているようです。

2. インカムゲインが期待できない

金は資産保全の手段としては優れていますが、株式や債券のような配当金や利息は生み出しません。金投資信託を長期保有しても、インカムゲインを得ることはできないという点が「やばい」と言われる理由の一つのようです。

銀行預金であれば少ないながらも利息が発生し、株式投資なら配当金を受け取ることができますが、金はそれ自体が金銭を生み出す資産ではないため、インカムゲインを期待することはできません。

3. 金そのものを保有しない

金投資信託では、現物の金を保有するわけではありません。これにより、物理的な金の所有に伴う「安心感」や「資産の実体」を得られないため、金投資のメリットが薄れると感じる人もいるようです。

実物資産としての金の特性を重視する投資家にとっては、この点がデメリットとなり得ます。金の現物を直接所有することで得られる安心感や、有事の際の換金性などが失われる可能性があると言われています。

4. 価格の動きが複雑になる

金価格に連動するファンドであっても、必ずしも現物価格と完全に一致するわけではありません。運用コストや為替変動の影響を受け、金価格と乖離する場合があるようです。

これにより、投資家が期待するパフォーマンスが得られない可能性があり、「おすすめしない」という評価につながっていると考えられます。特に為替ヘッジの有無によって運用結果が大きく変わることもあるようです。

5. 短期間での利益を期待しにくい

金投資信託は、一般的に短期間での売買には適していないと言われています。投資信託では「基準価額」と呼ばれる1口あたりの値段が1日1回計算されるため、リアルタイムで値段をチェックして短時間で売買を繰り返すのには向いていないようです。

デイトレードのように数時間単位の売買で儲けを出したい方には適していないという指摘があります。この点から、短期的な利益を求める投資家にとっては「やめとけ」と言われる理由となっているようです。

6. つみたてNISAを利用できない

投資信託を毎月一定額購入して積み立てていく場合、非課税制度の一種であるつみたてNISAを利用できることがありますが、金の投資信託では利用できないことが多いようです。

つみたてNISAの対象は、金融庁の定めた基準をクリアした公募投資信託と上場投資信託(ETF)に限られており、金の投資信託は対象外となっているケースが多いと言われています。これにより、税制上のメリットを享受できないという欠点があります。

本当にそうなのか?評判の真相を検証

ここまで金投資信託に対する否定的な評判を見てきましたが、これらは本当に的確な指摘なのでしょうか。誤解や誇張されている部分はないのでしょうか。それぞれの批判に対して、より客観的な視点から検証してみましょう。

手数料に関する検証

確かに金投資信託には信託報酬などの手数料がかかりますが、これは金投資信託に限った話ではなく、すべての投資信託に共通するコストです。重要なのは、その手数料に見合ったパフォーマンスが得られるかどうかです。

例えば、農林中金おおぶねのような投資信託では、2025年1月時点のデータで1年リターンが+25.85%、3年リターンが+14.13%、5年リターンが+16.79%というパフォーマンスを示している例もあります。手数料を差し引いても十分なリターンが得られる可能性があることを示しています。

また、手数料の選択肢も幅広く、投資家は自分の投資スタイルに合った商品を選ぶことができるようです。手数料が低い商品を選ぶことで、コスト負担を軽減することも可能です。

インカムゲインに関する検証

金がインカムゲインを生まないという点は事実ですが、投資の目的が必ずしもインカムゲインだけではないことも考慮する必要があります。金投資の主な目的は、キャピタルゲイン(価格上昇による利益)やポートフォリオの分散、インフレヘッジなどにあることが多いようです。

インカムゲインを求めるなら確かに金投資信託は「おすすめしない」かもしれませんが、資産保全や価値保存、リスク分散を目的とする投資家にとっては、むしろ魅力的な選択肢となり得ます。投資目的に応じた判断が重要だと言えるでしょう。

現物保有に関する検証

金そのものを保有しないという点は、見方を変えればメリットでもあります。金現物の購入は、多くの販売会社の場合5グラムから可能で、それに加え、別途手数料がかかるのが一般的です。2023年10月現在、現物で金を購入する場合、1グラム約10,500円、つまり5グラムで52,500円+手数料が最低購入価格になると言われています。

一方、金の投資信託に投資をする場合、最低100円からでも購入が可能であるため、元手資金が少ない方でも金への投資が可能となります。また、保管コストや盗難リスクがないという点もメリットとして挙げられるでしょう。

価格の動きに関する検証

確かに金投資信託の価格は現物価格と完全に一致するわけではありませんが、この点も投資手法によっては有利に働く場合があります。例えば、金鉱株に投資するファンドの場合、金価格の上昇時には金鉱株がレバレッジ効果でより大きく上昇することもあると言われています。

また、為替ヘッジの有無を選択できる商品もあり、投資家は自分の為替リスクに対する見方に合わせて選ぶことができます。為替ヘッジ「あり」にしておけば円高による損失を避けられ、「なし」にすれば円安時の為替利益を期待できるようです。

短期的な利益に関する検証

金投資信託が短期売買に向いていないという指摘は正しいようですが、これは逆に長期投資に適しているということでもあります。金は長期的な価値保存の手段として古くから認められてきた資産であり、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で保有することにメリットがあるようです。

長期保有するつもりの投資家にとっては、むしろこの特性は「やばくない」、むしろポジティブな要素と言えるかもしれません。

NISA利用に関する検証

つみたてNISAでは利用できない場合が多いという点は事実のようですが、一般NISAであれば対象となる可能性があります。2024年から始まった新NISAでは、成長投資枠での購入が可能な金投資信託もあるようです。この場合、年間最大360万円の買付分で得た利益や配当金が非課税になるというメリットを享受できます。

また、非課税期間が無期限になったことから、長期投資においても税制上の優位性を保つことが可能になるようです。

金投資信託の隠れたメリット

ここまで批判的な意見に対する検証を行ってきましたが、金投資信託には多くの人が気づいていない、あるいは過小評価しているメリットもあるようです。ここではそのような「隠れた」メリットを探ってみましょう。

1. 少額から始められる利点

金投資信託の最大の利点の一つは、少額から投資を始められる点です。現物の金は価格が高騰しており、数グラム購入するだけで1万円を超えますが、投資信託であれば100円から購入できると言われています。

これにより、金投資へのハードルが大幅に下がり、多くの投資家が金というアセットクラスにアクセスできるようになります。特に若年層や投資初心者にとって、この点は大きなおすすめポイントと言えるでしょう。

2. ドルコスト平均法で購入できる

投資信託形式であれば、定期的に一定額を積み立てていく「ドルコスト平均法」を活用できます。これにより、金価格が高い時も安い時も平均的な価格で購入することができ、価格変動リスクを分散できると言われています。

短期的な価格変動に惑わされず、長期的な視点で資産形成を行うことができる点は、金投資信託の大きな魅力と言えるでしょう。

3. ポートフォリオ分散効果

金は株式や債券との相関関係が低いことから、ポートフォリオのリスク分散に効果的だと言われています。特に経済危機や市場の混乱時には、株式などが下落する中で金価格が上昇することも多く、ポートフォリオの安定化に寄与することがあるようです。

資産分散の観点から、ポートフォリオの一部に金を組み入れることで、全体のリスクを低減させつつリターンを最適化できる可能性があります。

4. インフレヘッジとしての機能

金は伝統的にインフレヘッジとしての機能を持つと言われています。貨幣価値が下落する局面でも、金価格に影響しにくい傾向があり、一般的にインフレ対策として有効とされているようです。

特に現在のような低金利環境下では、預金や債券の実質利回りがマイナスになる場合もあり、そのような状況下では金のようなインフレに強い資産の保有意義が高まると考えられています。

5. 管理の手間がかからない

金の現物を所有する場合、保管場所の確保や盗難・紛失のリスク管理が必要となります。一方、金投資信託であれば、そのような物理的な管理の手間がなく、オンラインで簡単に売買や資産状況の確認ができます。

特に大きな額を金に投資する場合、現物保有に伴うセキュリティリスクを考えると、投資信託形式での保有がより安全で便利な選択肢となる可能性があります。

金投資信託が向いている人・向いていない人

金投資信託に対する評価は、投資家の目的やスタイルによって大きく異なります。ここでは、金投資信託が向いている人と向いていない人の特徴を整理してみましょう。

金投資信託が向いている人

1. 長期的な資産形成を目指す人

金は長期的な価値保存の手段として歴史的に認められており、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で保有することで効果を発揮する可能性が高いようです。特に若いうちから少額ずつ積み立てていきたい投資家には適していると言えるでしょう。

2. ポートフォリオの分散を図りたい人

金は株式や債券との相関が低く、経済危機や市場の混乱時には「有事の金」として価値が上昇することも多いと言われています。そのため、既存のポートフォリオにリスク分散の要素を加えたい投資家には好適な選択肢となるでしょう。

3. 少額から始めたい人

現物の金は比較的高価ですが、投資信託であれば100円から購入可能なものもあります。元手資金が少ない方でも金投資を始められる点は大きなメリットと言えるでしょう。

4. 管理の手間を省きたい人

金を現物で取引する場合、保管コストがかかったり、自宅保管の場合は盗難リスクも考慮する必要があります。投資信託形式であれば、そのような物理的な管理の手間やリスクから解放されます。

5. インフレ対策を考えている人

金はインフレに強い資産として知られており、貨幣価値の下落に対するヘッジとして機能する可能性があります。将来のインフレリスクに備えたい投資家にとっては、検討に値する選択肢と言えるでしょう。

金投資信託が向いていない人

1. 短期的な利益を求める人

金投資信託は一般的に短期売買には適していないと言われています。デイトレードのように短時間での売買で利益を追求する投資スタイルの方には、金投資信託は「やめたほうがいい」でしょう。

2. 定期的な収入を求める人

金はそれ自体が金銭を生み出す資産ではないため、配当や利息などのインカムゲインを期待できません。定期的な収入源を確保したい場合は、配当株や債券などの方が適しているかもしれません。

3. 手数料に敏感な人

金投資信託には信託報酬などの手数料がかかります。コスト意識が非常に高く、少しでも手数料を抑えたい投資家は、ETFや現物投資など他の選択肢を検討した方が良いかもしれません。

4. 現物を直接保有したい人

金投資信託では現物の金を直接保有することはできません。有事の際に現物を手元に置いておきたいという安心感を重視する方には、現物投資の方が向いているでしょう。

金投資信託を選ぶ際のポイント

金投資信託をおすすめできる場合があることが分かりましたが、実際に投資する際には、どのような点に注意して商品を選ぶべきでしょうか。ここでは、金投資信託選びのポイントを解説します。

1. 手数料をチェックする

金投資信託を選ぶ際は、まず各商品の信託報酬をチェックすることが重要です。信託報酬は、投資信託を保有している期間中に継続的に発生するコストであり、長期保有する場合は特に影響が大きくなります。

また、購入時に支払う販売手数料も販売会社によって異なることがありますので、総コストを比較検討することが大切です。手数料が低い商品を選ぶことで、長期的なリターンを最大化できる可能性が高まります。

2. 運用方針を確認する

金投資信託には、金価格に連動するタイプと金鉱株に投資するタイプがあります。どちらが自分の投資目的に合っているかを慎重に検討しましょう。

金価格連動型は比較的安定した値動きが期待できる一方、金鉱株型はレバレッジ効果により金価格以上の値動きが生じる可能性があるようです。リスク許容度や期待リターンに応じて選択することが重要です。

3. 為替ヘッジの有無を決める

為替ヘッジとは、円高・円安といった為替変動で損益が発生することを回避する仕組みです。金取引は米ドルの影響を受けるため、為替ヘッジ「あり」にするか「なし」にするか、あらかじめ決めておく必要があります。

為替ヘッジ「あり」にしておけば円高による損失を避けられますが、円安になった際の為替利益は期待できません。自分の為替リスクに対する見方や、円とドルの今後の動向予測に基づいて選択することが大切です。

4. 純資産額を確認する

純資産額とは、各投資信託のファンドの大きさのことです。純資産額が少なすぎると、今後運用が終了(償還)となる可能性があるため、あらかじめ金額をチェックしておくことが推奨されています。

ただし、純資産額のみで将来の償還可能性を予測できるものではありません。運用会社のホームページから過去にどのような償還事例があるのかも確認しておくと良いでしょう。

5. 運用実績を確認する

過去のパフォーマンスや運用方針を確認することで、信頼できる商品を選ぶことができます。特に長期的な運用実績や、市場の下落局面での耐性などを確認すると良いでしょう。

ただし、過去の実績が将来の成果を保証するものではないため、過度に過去の実績に依存することなく、総合的な判断を行うことが重要です。

金投資信託の代替選択肢

金に投資したいけれども、金投資信託の特徴が自分に合わないと感じる場合、他にどのような選択肢があるのでしょうか。ここでは金投資信託の代替となる選択肢について検討してみましょう。

1. 金ETF(上場投資信託)

金ETFは、金価格に連動する上場投資信託で、投資信託よりも低コストで運用できる場合が多いようです。また、証券会社を通じて株式と同様に売買可能で、流動性が高いのが特徴です。

リアルタイムでの売買が可能なため、投資信託よりも機動的な取引が可能となります。手数料に敏感な投資家や、より柔軟な売買タイミングを求める投資家にとって、金ETFは優れた選択肢となる可能性があります。

2. 金現物の購入

金の地金やコインを購入して直接保有する方法です。物理的に保有することで、資産としての安心感を得られるというメリットがあります。特に有事の際の「最後の保険」として現物を持っておきたいという投資家には適しているでしょう。

ただし、保管場所や盗難リスクには注意が必要です。また、現物取引では売買手数料が比較的高くなる傾向があるため、頻繁な売買には向いていないようです。

3. 金地金積立

毎月一定額を積み立てて金を購入する方法です。金価格が高い時も安い時も一定額を購入する「ドルコスト平均法」を活用できるため、価格変動リスクを分散できるというメリットがあります。

投資信託の積立と同様のメリットを持ちながら、最終的には現物の金を受け取れる点が特徴です。ただし、こちらも保管の問題が発生する可能性があります。

4. 金関連の株式投資

金鉱株や金に関連する企業の株式を購入することで、金価格の上昇から利益を得ることができます。金価格の上昇時には金鉱株がレバレッジ効果でより大きく上昇することもあると言われています。

また、株式投資であれば配当金を受け取れる可能性もあり、インカムゲインも期待できます。ただし、株式投資には金の価格以外の要因も影響するため、純粋な金投資とは異なるリスク特性を持つことに注意が必要です。

金投資信託は本当に「やばい」のか?最終検証

ここまで金投資信託の様々な側面を検討してきましたが、最終的に金投資信託は本当に「やばい」のでしょうか。「おすすめしない」という評判は正当なものなのでしょうか。ここで改めて総合的な検証を行います。

批判の多くは投資目的とのミスマッチ

金投資信託に対する批判の多くは、それが特定の投資目的(短期売買や配当収入など)に合わないことを指摘しているものです。しかし、長期的な資産保全や分散投資、インフレヘッジといった目的に対しては、金投資信託は十分に機能する可能性があります。

つまり、「金投資信託がやばい」というのは一面的な見方であり、投資目的に応じた適切な判断が必要だと言えるでしょう。

コストパフォーマンスの問題

手数料の高さも批判の一因ですが、これについても商品選びによって十分に対応可能です。信託報酬が低い商品を選ぶことで、コスト負担を軽減することができます。また、長期的な金価格の上昇が手数料を上回るパフォーマンスをもたらす可能性もあります。

さらに、新NISAなどの非課税制度を活用することで、税制面での優位性を確保することも可能です。

アクセシビリティの向上

金投資信託の最大の利点の一つは、少額から金という資産クラスに投資できる点です。現物投資では多額の初期投資が必要ですが、投資信託であれば100円から始められるケースもあります。これにより、より多くの投資家が金投資にアクセスできるようになります。

この点において、金投資信託は決して「やめたほうがいい」ものではなく、むしろ金投資へのハードルを下げる「おすすめ」の選択肢となり得るでしょう。

リスク分散効果の再評価

金は株式や債券との相関が低く、特に市場の混乱時には「有事の金」として機能することがあります。このリスク分散効果は、現代のポートフォリオ理論においても重要視されており、投資信託という形で手軽に組み入れられる点は大きな利点と言えるでしょう。

全体のポートフォリオにおける一部として金投資信託を位置づけることで、リスク調整後のリターンを向上させる可能性があります。

まとめ:金投資信託は条件次第でおすすめできる

金投資信託は一概に「やばい」「やめとけ」と言い切れるものではなく、投資目的や個人の状況によっては非常に有効な投資手段となり得ることが分かりました。ここで最終的な結論をまとめてみましょう。

金投資信託のデメリットとしては、手数料がかかる点、インカムゲインが期待できない点、現物を保有しない点などが挙げられます。これらの特性が投資目的と合わない場合は、確かに「おすすめしない」と言えるでしょう。

一方で、金投資信託には隠れた利点も多くあります。少額から始められる点、ドルコスト平均法で購入できる点、ポートフォリオ分散効果、インフレヘッジとしての機能、管理の手間がかからない点などです。これらのメリットが重要視される投資家にとっては、「やばくない」どころか、むしろ積極的に「おすすめ」できる投資手段と言えるでしょう。

金投資信託が向いているのは、長期的な資産形成を目指す人、ポートフォリオの分散を図りたい人、少額から始めたい人、管理の手間を省きたい人、インフレ対策を考えている人などです。一方、短期的な利益を求める人、定期的な収入を求める人、手数料に敏感な人、現物を直接保有したい人には向いていないかもしれません。

金投資信託を選ぶ際には、手数料、運用方針、為替ヘッジの有無、純資産額、運用実績などをチェックすることが重要です。自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選ぶことで、より効果的な投資が可能になるでしょう。

最終的に、金投資信託は「一律に悪い」のではなく、「条件次第で良い」投資手段であると言えます。ネット上の否定的な評判に惑わされず、自分自身の投資目的と照らし合わせて冷静に判断することが、賢明な投資家の姿勢ではないでしょうか。

金という古くから人類に価値を認められてきた資産に、より手軽にアクセスできる金投資信託は、適切に活用すれば非常に有効な資産形成・資産防衛の手段となる可能性を秘めています。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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