「きらやか銀行 リアルタイム入金」がスタート

「きらやか銀行 リアルタイム入金」がスタート
ライター:関野 良和

SBI証券ときらやか銀行が連携強化「きらやか銀行 リアルタイム入金」サービスで投資がよりスムーズに

2025年3月28日、SBI証券は山形県に本店を構える第二地方銀行、きらやか銀行と提携し、新たな入金サービス「きらやか銀行 リアルタイム入金」の提供を開始しました。このサービスは、きらやか銀行の個人口座からSBI証券の口座に即時で資金を移動できる仕組みで、しかも手数料は無料です。これにより、利用者はより迅速かつスムーズに投資のタイミングを逃さず資金を活用できるようになりました。

きらやか銀行は「地域とともに歩む」という理念のもと、地域密着型の金融サービスを展開しています。SBI証券とは2018年から金融商品仲介業に関する提携を行っており、今回の新サービス導入はその関係性をさらに深化させるものです。

この背景には、地方銀行とネット証券の連携によって、地域金融の活性化と利用者利便性の向上を両立させたいという双方の狙いがあります。

新サービス「きらやか銀行 リアルタイム入金」の特徴とは?

今回発表された「きらやか銀行 リアルタイム入金」には、投資家にとって見逃せない以下のような特徴があります。

1. いつでも使える「即時反映」型入金

このサービスは、24時間365日(※システムメンテナンス時を除く)利用可能です。SBI証券のWEBサイトで簡単に操作でき、資金は即座に証券総合口座の買付余力として反映されます。

これまで証券口座への入金には時間がかかることもあり、特にマーケットが動いているタイミングではチャンスを逃すこともありました。しかしこのリアルタイム入金により、そのリスクは大きく減少します。

2. 手数料は完全無料

このサービスでは、振込手数料が一切かかりません。資金移動のたびにコストを気にする必要がなく、効率的に運用が可能になります。

3. 対象者は「金融商品仲介」利用者

対象となるのは以下の2パターンのユーザーです。

  1.  きらやか銀行を通じてSBI証券の口座を開設したユーザー
  2.  すでにSBI証券の口座を持っており、後からきらやか銀行を仲介経由として登録変更したユーザー

このように、きらやか銀行を活用している個人投資家が、より柔軟かつスピーディに取引できる環境が整いました。

登録から利用までのステップもシンプル

手続きはすべてSBI証券のWEBサイトで完結します。

  1. 「入金指示」メニューから「きらやか銀行 リアルタイム入金」を選択
  2. きらやか銀行の個人普通預金口座を振替口座として登録
  3. 登録が完了すれば、その場でリアルタイム入金が可能に

PC・スマホ・タブレットなどマルチデバイス対応なので、出先でもスムーズに操作できます。

SBI証券の「顧客中心主義」と地方銀行の挑戦

SBI証券は「顧客中心主義」を掲げ、これまでもリアルタイム入金に対応する地方銀行との提携を進めてきました。都市部のユーザーだけでなく、地方在住の投資家にとっても利便性の高いサービスを展開する姿勢は、地方創生の一助にもなります。

一方、きらやか銀行にとっても、ネット証券との提携強化はデジタル時代の競争力を高める大きな武器になります。地域の顧客により多くの金融選択肢を提供することで、地方銀行としての存在感を維持・拡大する狙いがあります。

まとめ:地方銀行×ネット証券の好例

今回の「きらやか銀行 リアルタイム入金」サービスの開始は、地方銀行とネット証券の連携によって生まれた、ユーザー本位の新たな金融サービスの好例といえます。

投資の世界ではスピードとタイミングが重要です。この新サービスは、投資家がよりよいタイミングで投資判断を実行する環境を整備し、地方在住の投資家にも恩恵をもたらすものでしょう。

今後もSBI証券ときらやか銀行のような連携が全国に広がることで、日本の金融サービスはより利用者に寄り添ったものへと進化していくと期待されます。

タグ:
執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
関野 良和の執筆記事一覧・プロフィールへ