「doreca(ドレカ)」とは、メリットとデメリットを解説
「doreca」とは
送金機能追加と導入支援コンサルティングで企業のデジタル給与導入をトータルサポート
「doreca」は、BIPROGY株式会社が提供する価値交換基盤として企業が顧客や従業員などへのデジタルマネー支払いを行う際に必要な業務をフルアウトソーシングするサービスです。
2021年の事業開始以来、保険会社や経費精算事業者、前給事業者など、さまざまな業種で採用されています。このたび、2023年4月に解禁されたデジタル給与領域に新たに参入し、全銀協フォーマットに準拠した送金機能の追加と、導入支援コンサルティングサービスの提供を開始します。これにより、企業のデジタル給与導入をトータルサポートし、国内におけるデジタル給与の普及拡大に貢献していくとしています。
- BIPROGYが価値交換基盤「doreca」でデジタル給与領域に参入
- 全銀協フォーマットに準拠した送金機能を追加
- 企業向けに導入支援コンサルティングサービスを提供
- デジタル給与のスムーズな導入と普及拡大に貢献
「doreca」の概要
- サービス名 : 価値交換基盤「doreca」
- 提供会社 : BIPROGY株式会社
- 提供形態 : 企業のデジタルマネー支払い業務のフルアウトソーシング
- 対象者 : 顧客や従業員へのデジタルマネー支払いを行う企業
- 主な機能 :
– 個人のデジタルマネーアカウントへのオンラインチャージ
– 全銀協フォーマットに準拠した送金機能(新規追加)
– 導入支援コンサルティングサービス(新規追加)
「doreca」のメリット
- 企業側のデジタルマネー支払いに関わる業務を丸ごとアウトソーシングできる点がメリットです。システムや精算業務などの煩雑な対応から解放されます。
- 全銀協フォーマットに準拠した送金機能が追加されたことで、デジタル給与の支払いにも利用可能となった点が新たな利点と言えます。
- 導入支援コンサルティングサービスにより、デジタル給与導入に必要な手続きをサポートしてもらえる点も大きなメリットです。
こんな企業におすすめ
顧客や従業員へのデジタルマネー支払いを行う必要があり、その業務を自社で行うリソースや体制が十分でない企業におすすめのサービスです。特に、デジタル給与の導入を検討している企業にとっては、送金機能と導入支援コンサルティングが利用できる「doreca」は心強い存在となるでしょう。業種を問わず、キャッシュレス化を進めたい企業にもおすすめできるサービスと言えます。
「doreca」のデメリット
- アウトソーシングするため、サービス利用料がかかる点がデメリットとして挙げられます。ただし、自社でシステムを構築・運用するコストと比較する必要があります。
- サービス提供会社に企業側の情報を預けることになるため、セキュリティ面での不安を感じる企業もあるかもしれません。この点は事前に確認が必要でしょう。
- 個人のデジタルマネーアカウントを利用する形態のため、利用者側の理解と協力を得る必要がある点も、企業側の負担となる可能性があります。
こんな企業にはおすすめしない
自社内ですでにデジタルマネー支払いの仕組みを構築済みであったり、個人情報を外部に預けることに抵抗がある企業には、あえて「doreca」を利用するメリットは少ないかもしれません。また、従業員数が少なく、デジタルマネー支払いの対象者が限定的な企業にとっても、「doreca」の導入コストに見合ったメリットを享受できない可能性があります。サービスの導入可否は、自社の状況を踏まえて慎重に判断すべきでしょう。
導入支援も提供する点が効果的
BIPROGY社の「doreca」は、企業のキャッシュレス化ニーズに応えるだけでなく、デジタル給与時代の幕開けを見据えた先見性のあるサービスだと感じました。単に送金機能を追加するだけでなく、導入支援コンサルティングも提供する点は、企業の導入ハードルを下げる上で効果的だと考えます。
一方で、デジタル給与の普及には、企業側だけでなく従業員の理解と協力も欠かせません。「doreca」の利用企業においては、丁寧な従業員への説明と合意形成のプロセスが求められるでしょう。BIPROGY社には、企業と従業員の架け橋となり、デジタル給与の円滑な導入・普及を後押しする役割を期待したいです。