「楽天・高配当株式・米国ファンド」を楽天証券が提供開始
ライター:関野 良和
楽天証券がNISA対象の米国高配当ETF「シュワブ・米国配当株式ETF」を投資信託で日本で初めて提供
楽天証券と楽天投信投資顧問は、2024年9月27日からNISA成長投資枠に対応した「楽天・高配当株式・米国ファンド」を新たに提供開始します。このファンドは、米国上場ETF「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」を主要投資対象とし、高配当株への投資が日本で初めて投資信託で可能になります。年4回の決算が行われ、分配金を受け取れる可能性があります。
このニュースのポイント
- NISA成長投資枠対象の投資信託
- 米国上場「シュワブ・米国配当株式ETF」への投資が日本で初
- 楽天証券で2024年9月27日より購入可能
- 年4回の決算・分配金可能性
「楽天・高配当株式・米国ファンド」とは
「楽天・高配当株式・米国ファンド」は、楽天投信投資顧問が設定し、米国上場の「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」を主要投資対象とするファンドです。SCHDは高配当株100銘柄で構成されるインデックスに連動し、配当収益や中長期の値上がり益を狙います。直接投資が難しかったSCHDへのアクセスが、この投資信託により可能になります。
NISA対象の米国高配当ETFを提供した背景
米国市場の高配当株式への関心が高まる中、日本から直接米国ETFへの投資は難しい状況でした。楽天証券はNISA成長投資枠を活用し、日本の個人投資家が米国市場に効率的にアクセスできる機会を提供するため、今回のファンドを導入しました。特に、シュワブの人気ETFであるSCHDを投資対象とすることで、より多様な投資選択肢を提供します。
「楽天・高配当株式・米国ファンド」のメリット
- NISA枠の活用: 非課税枠内で高配当株式に投資できるため、税制上のメリットを享受できます。
- 安定的な配当収益: SCHDは10年以上の配当実績を持つ銘柄を対象としており、安定した配当収益が期待されます。
- 低コスト運用: 楽天証券の「業界最低水準のコスト」での運用方針により、運用コストが抑えられます。
「楽天・高配当株式・米国ファンド」のデメリット
- 為替リスク: 米国株式に投資するため、為替の変動がパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
- 市場リスク: 米国株式市場全体の下落により、投資元本割れのリスクがあります。
- 分配金の変動: 市場環境によっては分配金が減少、または支払われないリスクがあります。
日本の個人投資家にとって非常に魅力的な選択肢を提供
今回の楽天証券による米国高配当株ETFの投資信託化は、日本の個人投資家にとって非常に魅力的な選択肢を提供します。直接米国ETFにアクセスすることが難しい状況で、楽天証券が業界最低水準のコストで提供するこのファンドは、特に長期的な資産運用を目指す投資家にとって有力な選択肢になるでしょう。ただし、為替や市場のリスクを十分に理解し、分散投資を心がけることが重要です。
執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。
金融系コンテンツの執筆も得意としている。
港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。