「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」とは、メリットとデメリットについて詳しく解説

「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」とは、メリットとデメリットについて詳しく解説
ライター:関野 良和

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部とは

三菱UFJ銀行のエクセレント倶楽部は、入会金・年会費無料の会員制プログラムです。預かり資産残高3,000万円以上のお客様が対象で、金融サービスや日常生活をサポートするサービスを提供しています。 主なサービスには、専門業者による掃除サービス、害虫獣駆除・予防サービス、住まいの補修サービス、家族間コミュニケーションツール「まごチャンネル」などがあります。

※三菱UFJ銀行は、富裕層向け「エクセレント倶楽部」の入会基準を2024年10月から緩和し、「運用資産運用残高1,000万円以上」から「預かり資産運用残高3,000万円以上」とします。

エクセレント倶楽部はこんな方におすすめ

三菱UFJ銀行のエクセレント倶楽部は以下のような方におすすめできます。

  • 資産運用に関する優遇サービスを受けたい方
  • 金融や生活に関する最新情報を得たい方
  • 各種セミナーに参加して知識を深めたい方
  • 旅行や日常生活のサポートサービスを割引価格で利用したい方
  • 家族も含めて幅広いサービスを受けたい方
  • セキュリティや見守りサービスを利用して安心な生活を送りたい方
  • 家事代行や住まいのメンテナンスサービスを活用したい方
  • 健康的な食生活をサポートするサービスを利用したい方

これらのサービスを通じて、会員とその家族の生活の質を向上させ、より豊かで安心な暮らしを実現したい方にエクセレント倶楽部はおすすめです。

エクセレント倶楽部の主な特徴

入会資格と費用

  • 三菱UFJ銀行の預かり資産運用残高3,000万円以上の個人顧客が対象
  • 入会金・年会費は無料
  • 本人会員の3親等以内の家族も家族会員として入会可能

提供サービス

  • 資産運用に関する優遇サービス
  • 会報誌の提供
  • 記事・コラムの閲覧
  • 各種セミナーへの参加
  • 提携企業が提供する特別サービス

提携企業のサービス例

  • 旅行関連:JTBやジャルパックによる国内・海外ツアーの割引
  • セキュリティサービス:セコムやALSOKによる見守りサービスやホームセキュリティの特典
  • 家事支援:ダスキンによる家事代行、ハウスクリーニング、庭木のお手入れなどの割引
  • 宿泊施設:ホテルハーヴェストの特別優待価格
  • 食事サービス:日清医療食品による冷凍食事配達サービスの割引

エクセレント倶楽部は、金融サービスだけでなく、会員の日常生活の質を向上させるための幅広いサービスを提供しています。これらのサービスは、会員とその家族の生活をより豊かで便利にすることを目的としています。

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のメリットとデメリット

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のメリットとデメリット

三菱UFJ銀行のエクセレント倶楽部は、預かり資産運用残高が3,000万円以上の顧客を対象とした特別なサービスを提供しています。 この会員サービスのメリットとして、金融商品の優遇条件や専門家によるアドバイスを受けることができ、資産運用を効率的に行えます。また、日常生活を豊かにする多様な提携サービスが提供され、旅行やセキュリティ、家事代行なども利用可能です。さらに、家族も特典を共有でき、家族全体で充実したサービスを享受できる点も特徴です。

一方でデメリットも存在し、まず会員になるには3,000万円以上の資産運用が必要なため、多くの人にとって高いハードルとなっています。さらに、サービス内容が提携企業によって変更・終了される可能性があり、顧客が期待していた特典が利用できなくなるリスクもあります。加えて、会員資格の更新時に運用残高が基準を満たさない場合、自動的に退会となるため、資格の維持が難しいことも三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のデメリットといえます。

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のメリット

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のメリットをまとめると以下のようになります。

資産運用の優遇サービス

まず、三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のメリットとして、預かり資産運用残高3,000万円以上の個人顧客を対象に、さまざまな金融サービスを優遇条件で提供します。具体的には、投資信託やMUFGファンドラップ、国債などの金融商品を通じて、資産運用における特典やサポートを受けることができます。これにより、効率的かつ効果的な資産形成をサポートし、顧客の財務目標達成を支援します。また、専門家によるアドバイスや市場情報の提供も行われ、資産運用に関する知識を深める機会が得られます。

日常生活を彩る提携サービス

エクセレント倶楽部は、金融サービスだけでなく、日常生活を豊かにするための多様な提携サービスも提供するなどのメリットもあります。例えば、JTBやジャルパックによる旅行ツアーの割引、セコムやALSOKによるセキュリティサービス、ダスキンによる家事代行サービスなどがあります。これらのサービスは、会員とその家族が安心して快適な生活を送るためのサポートとなります。さらに、ホテルハーヴェストでの宿泊優待や日清医療食品による食事配達サービスなども利用可能で、生活全般にわたって質の高いサービスが受けられることは三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のメリットといえるでしょう。

家族も利用可能な幅広い特典

エクセレント倶楽部では、本人会員だけでなく、その家族も特典を利用することができます。家族会員は本人会員から見て3親等以内の親族が対象であり、多くの生活支援サービスを共有できます。これにより、家族全体で豊かな生活を享受できる点が三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のメリットです。例えば、高齢者向けの見守りサービスや介護サポートなどがあり、離れて暮らす家族への安心感も提供します。このように、エクセレント倶楽部は家族全体のライフスタイル向上に寄与する多様なサービスを展開しています。

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のデメリット

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のデメリットをまとめると以下のようになります。

高額な資産運用残高の要求

エクセレント倶楽部に入会するためには、預かり資産運用残高3,000万円以上であることが必要です。これは多くの人にとってハードルが高く、特に資産形成を始めたばかりの若年層や資産が限られている方には敷居が高い条件であることが三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のデメリットといえます。また、円預金はこの残高に含まれないため、特定の金融商品に投資している必要があります。このような条件は、幅広い顧客層に対してサービスを提供する上で制約となり得ます。

サービス内容の変更リスク

エクセレント倶楽部のサービス内容や優遇条件は、提携企業が独自に企画・決定しており、事前の予告なく変更・終了する場合があります。このため、会員が期待していた特典やサービスが突然利用できなくなる可能性があります。特に、長期的な計画を立てている顧客にとっては、この不確実性がデメリットとなることがあります。サービスの安定性を重視する顧客には、この点が三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のデメリットというより懸念材料となるでしょう。

資格更新と自動退会のリスク

エクセレント倶楽部の会員資格は年に2回更新されますが、その際に資産運用残高が500万円未満である場合、自動的に退会となります。このような厳しい基準は、金融市場の変動や個人の経済状況によって一時的に基準を下回ることもあり得るため、会員資格を維持することが難しい場合がある点が三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部のデメリットとなりえます。

「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」の入会基準を緩和

「三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部」の入会基準を緩和

三菱UFJ銀行は、富裕層向け「エクセレント倶楽部」の入会基準を2024年10月から緩和し、資産運用残高3,000万円以上の顧客にも対象を広げます。また、会員向けの特典として、米ドル外貨定期預金の優遇プランを開始。1ヶ月もの外貨定期プランでは、年20%の利率(税引後15.937%)が提供され、為替手数料も通常より優遇される内容です。

このニュースのポイント

  • 「エクセレント倶楽部」の入会基準を緩和し、3,000万円以上の顧客も対象に
  • 米ドル外貨定期プランを会員向けに提供、年20%の金利
  • 為替手数料を1円から25銭に引き下げ
  • 富裕層向けサービスの強化と拡充

入会基準を緩和した背景

金融市場ではインフレや金利上昇が続いており、高利回りの投資商品への需要が高まっています。特に、米ドルの強さを背景にした外貨定期預金は多くの投資家に注目されています。三菱UFJ銀行は、この需要に応えるために、富裕層向けサービスを拡充し、入会基準を緩和することで、より多くの顧客にリーチしようとしています。また、金融機関間の競争も激化しており、銀行としては顧客基盤を拡大し、付加価値の高いサービスを提供することが重要になっています。

入会基準を緩和することによるメリット

  1. 高金利での投資機会
    米ドル外貨定期預金の年20%という高金利は、他に類を見ない水準で、資産運用を重視する顧客にとって大きなメリットです。
  2. 為替手数料の優遇
    通常1ドルあたり1円の為替手数料が25銭に引き下げられることで、為替リスクを低減しながら取引を行うことができます。
  3. 入会基準の緩和
    入会条件の引き下げにより、富裕層に限らず、より広い顧客層がエクセレント倶楽部のサービスを享受できるようになります。

入会基準を緩和することによるデメリット

  1. 限定されたサービス対象
    エクセレント倶楽部のサービスは、資産運用残高3,000万円以上の顧客に限定されているため、一般の顧客には適用されません。
  2. 為替リスクの存在
    米ドルの外貨定期預金は高金利であるものの、為替変動によるリスクが伴うため、為替の状況次第では損失を被る可能性もあります。
  3. 流動性の制約
    外貨定期預金は一定期間資金が拘束されるため、流動性の面で他の投資商品に比べて制約がある点に注意が必要です。

三菱UFJ銀行 エクセレント倶楽部の入会基準を緩和するという発表は、インフレ環境下でより高いリターンを求める投資家のニーズに応える戦略的な動きです。特に、米ドル外貨定期預金の年20%という破格の金利は、従来の金融商品には見られない高利回りであり、富裕層にとって非常に魅力的な投資先となるでしょう。反面、為替リスクや資金の流動性の低さは注意が必要で、全ての投資家に適した選択肢ではありませんが、資産の分散投資を検討している顧客には一考の価値があります。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としている。 港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。
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