企業年金制度「はぐくみ企業年金」のベター・プレイスが金融機関20社と提携

企業年金制度「はぐくみ企業年金」のベター・プレイスが金融機関20社と提携
ライター:関野 良和

株式会社ベター・プレイスが「はぐくみ企業年金」の普及を加速

ベター・プレイスは、企業年金制度「はぐくみ企業年金」の普及を促進するため、全国の中小企業を対象に20社の金融機関と提携しました。この制度は、企業年金・退職金制度の導入・設計をサポートし、従業員の資産形成を助けることを目的としています。特に福祉業界では、人材定着を図るための福利厚生として高く評価されています。「はぐくみ企業年金」は厚生年金被保険者であれば、非正規雇用者や役員でも加入可能で、元本保証があり、退職時や育児・介護休業時にも受け取れるため、従業員の経済的安心を提供します。

金融機関一覧

  • 2020年 10月 紀陽銀行
  • 2021年 12月 遠州信用金庫
  • 2022年 7月 静清信用金庫
  • 2022年 12月 北陸銀行※
  • 2022年 12月 四国銀行
  • 2023年 1月 中国銀行※
  • 2023年 1月 山口フィナンシャルグループ(山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行)※
  • 2023年 3月 東京スター銀行
  • 2023年 4月 福井銀行
  • 2023年 5月 きらぼしコンサルティング
  • 2023年 6月 伊予銀行※
  • 2023年 7月 愛媛銀行
  • 2023年 7月 鳥取銀行
  • 2023年 9月 みずほ銀行※
  • 2023年 10月 大分銀行※
  • 2024年 1月 福邦銀行
  • 2024年 3月 山陰合同銀行※
  • 2024年 5月 岩手銀行※

※ビジネスマッチング契約

株式会社ベター・プレイスが「はぐくみ企業年金」の普及を加速

「はぐくみ企業年金」について

「はぐくみ企業年金」は、日本の中小企業とその従業員を支援する企業年金制度です。人口減少と超高齢化に伴う労働力不足が進行する中で、経済的不安を抱える労働者をサポートすることが重要とされています。若年労働者の退職理由の多くが経済的なものであることから、この制度は従業員の資産形成を支援し、老後の経済的不安を軽減することを目指しています。

「はぐくみ企業年金」は、厚生年金被保険者であれば、従業員(非正規雇用含む)や役員も加入可能です。事業主にとってはコストを抑えつつ、企業年金・退職金制度を構築できる利点があります。特に人手不足が深刻な福祉業界では、従業員満足度の向上や離職率の低下に寄与する福利厚生として注目されています。従業員側には、元本保証や難しい投資知識が不要である点がメリットです。さらに、60歳以上にならなくても、退職時や休職時、育児・介護休業時に受け取ることができるため、幅広いライフステージに対応しています。

ベター・プレイスは、この制度の普及を推進するため、全国の中小企業を対象に20社の金融機関と提携しました。中小企業は、大企業と比べて給与水準が低く、企業年金制度の整備が遅れていることが多いため、従業員の資産形成をサポートすることが急務です。この提携により、地域の中小企業に企業年金制度を普及させ、従業員の経済的安心を提供することを目指しています。

「はぐくみ企業年金」のメリット

「はぐくみ企業年金」のメリットは多岐にわたります。まず、従業員は難しい投資知識が不要で、元本が保証されているため、安心して資産形成を行えます。また、60歳以上にならなくても、退職時や休職時、育児・介護休業時にも受け取ることができるため、柔軟なライフステージ対応が可能です。事業主側には、企業年金・退職金制度をコストを抑えながら構築でき、従業員満足度の向上や離職率の低下に寄与します。特に人手不足が深刻な福祉業界では、人材定着のための有効な福利厚生として評価されています。

「はぐくみ企業年金」のデメリット

一方で、「はぐくみ企業年金」にはいくつかのデメリットも存在します。まず、企業年金制度の導入には初期費用や運用コストがかかるため、特に資金繰りに余裕のない中小企業にとっては負担となる可能性があります。また、従業員が退職する際に年金を受け取るための手続きが煩雑になる場合があり、その手続きのための時間と労力が必要です。さらに、企業年金制度全般に言えることですが、制度の理解不足や情報不足によって、従業員側が十分にそのメリットを享受できないリスクもあります。

中小企業の従業員の資産形成を支援する「はぐくみ企業年金」

「はぐくみ企業年金」は、中小企業の従業員にとって大きなメリットをもたらす可能性がありますが、その導入と運用には慎重な計画と準備が必要です。特に、資金繰りが厳しい企業にとっては、初期費用や運用コストが大きな負担となる可能性があります。そのため、企業側は制度導入前に十分な情報収集とコンサルティングを受けることが重要です。また、従業員への周知と教育も欠かせません。制度の仕組みやメリットをしっかりと理解させることで、従業員が安心して利用できるようにする必要があります。

一方で、従業員にとっては元本保証があることや、60歳以上でなくても年金を受け取れる柔軟性が大きな利点です。これにより、退職時や育児・介護休業時など、さまざまなライフステージに対応できるため、従業員の経済的安心が確保されます。特に福祉業界では、従業員満足度の向上や離職率の低下につながると期待されます。

総じて、「はぐくみ企業年金」は、中小企業の従業員の資産形成を支援し、経済的な不安を軽減するための有効な手段となり得ます。しかし、その成功には企業側の積極的な取り組みと従業員への適切な教育が不可欠です。今後もこのような制度が広く普及し、多くの従業員が安心して働ける環境が整うことを期待しています。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としている。 港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。
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