リート(REIT)は”やめとけ”といわれているのはなぜ?


リートはヤバイので”やめたほうがいい”と口コミや評判で言われている原因について掘り下げて解説します
リート(REIT)についてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。不動産投資信託として注目される一方で、「おすすめしない」「やばい」といった否定的な意見も散見されます。その理由や誤解、そしてリートの利点について詳しく解説します。
リートが「おすすめしない」と言われる理由
ネット上でリートが「おすすめしない」とされる理由には、以下のようなデメリットやリスクが挙げられます。
1. 元本割れのリスク
リートは証券取引所で売買されるため、株式と同様に価格が日々変動します。市場や景気の悪化、不動産市況の低迷などによって購入価格を下回り、元本割れする可能性があります。特にリーマンショックのような金融危機では、多くのリートが大幅に価値を下げた例があります。
2. 分配金減少の可能性
リートは投資家に分配金を提供する仕組みですが、不動産収益が減少した場合や運営コストが増加した場合、分配金が減少することがあります。この点が「おすすめしない」と言われる一因です。
3. 災害リスク
地震や火災などの自然災害は、不動産価値に直接影響を与えるため、リートにもその影響が及ぶ可能性があります。日本は特に地震大国であるため、このリスクを懸念する声もあります。
4. 金利上昇への敏感さ
金利が上昇すると、不動産市場全体に影響を与えます。借入金利が高くなることで運営コストが増加し、リートの収益性が低下することがあります。
5. 倒産・上場廃止のリスク
運営元の不動産投資法人が倒産した場合や銘柄が上場廃止となった場合、投資家に損失が発生する可能性があります。日本では過去に倒産事例は少ないものの、敵対的買収による上場廃止事例は存在します。
6. 複利効果の得にくさ
分配金を再投資する際には手数料が発生するため、複利効果を得るには手間とコストがかかります。この点も「おすすめしない」とされる理由です。
誤解から生じる否定的な評判
これらのデメリットは事実ですが、一部は誤解や偏った情報によるものと考えられます。例えば、「元本割れ」は他の金融商品でも一般的なリスクであり、分散投資や余剰資金で運用することで軽減可能です。また、「分配金減少」についても、市場全体の状況次第であり、一部銘柄では安定した分配金を提供しているものもあります。
リートの利点
否定的な意見だけではなく、リートには以下のような魅力的なポイントも存在します。
1. 少額から始められる
実物不動産投資では数百万円以上必要ですが、リートなら数万円から投資可能です。これは初心者にも手軽に不動産投資を始められる大きなメリットです。
2. 分散投資が容易
複数の物件に分散して投資できるため、個人では難しい商業施設やオフィスビルなどにも間接的に投資できます。この仕組みはリスク軽減にもつながります。
3. 高い流動性
証券取引所で売買できるため、必要な時にすぐ現金化できる点は実物不動産投資よりも優れています。
4. 比較的高い利回り
普通預金や株式と比較して高い分配金利回り(平均約4〜5%)が期待できるため、安定した収益源として魅力的です。
5. 手間不要
物件管理や運営は専門家に任せられるため、自分で管理する必要がなく初心者でも取り組みやすいです.
結論:おすすめできる場合もある
「おすすめしない」「やばい」といった口コミは確かに存在しますが、それらは主にデメリットやリスクを強調したものです。一方で、少額から始められる手軽さ、高い流動性、高い利回りなど、初心者にも適した魅力的な特徴があります。特に余剰資金で慎重に運用し、多様な銘柄に分散投資することでリスクを軽減できれば、「おすすめ」できる選択肢となり得ます。
最終的には、自身の投資目的や許容できるリスク範囲を十分に考慮して判断することが重要です。
