マツダの株価が”やばい”と口コミで言われているのはなぜ?

マツダの株価が”やばい”と口コミで言われているのはなぜ?
ライター:関野 良和

マツダの株価がヤバイ、やめたほうがいいと口コミや評判で言われている原因について掘り下げて解説します

マツダ株式会社(7261)の株価が「やばい」と話題になっていることについてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。インターネット上では株価の低迷や将来性への懸念が広がっているようですが、実際はどうなのでしょうか。業績、配当、市場評価など様々な角度から検証し、噂と事実の違いを明らかにしていきます。

マツダ株価の現状と「やばい」と言われる理由

歴史的な株価の低迷

マツダの株価は過去に大きな危機を経験しています。2022年5月には株価が100円になり、1949年の東京証券取引所上場以来63年間で最も安い水準を記録したと言われています。現在は2025年3月時点で1,092円前後で推移していますが、これまでの道のりは平坦ではなかったようです。

マツダはこれまでに何度も経営の危機を迎えており、最大のピンチとされるのは1995年頃でした。自動車と販売チャネルを拡大しすぎたことが大失敗となり、倒産の危機に直面したとされています。この時、マツダを救ったのが米国のフォードであり、株式の33.4%を保有して経営再建に協力したと言われています。

しかし、2007年の世界金融危機によりフォードは保有していたマツダ株を売却せざるを得なくなり、保有比率は3.53%まで減少しました。この出来事がマツダの今日までの株価動向にも影響を与えているようです。

業績と株価のミスマッチ

興味深いことに、マツダは2025年3月期に営業最高益を見込んでいるにもかかわらず、株価はあまり上昇していないとされています。2024年3月期も過去最高益を記録し、特別配当も実施したにもかかわらず、株価の反応は鈍いようです。

この業績と株価のミスマッチについて、日経の記事では「真面目すぎるマツダ、株価はさえず」という見出しで分析しています。マツダは日米欧アジアの世界各地にまんべんなく商品を投入するため、車種やグレード数が膨れ上がりコストが高くなってしまったことが原因の一つとされています。

投資銀行による格下げ

2024年9月、シティがマツダ株を「中立」から「売り」に格下げし、目標株価を1,600円から1,000円に大幅に引き下げたことが報告されています。シティのアナリストは、その理由として以下の点を挙げています。

  1. インセンティブの増加による利益率の圧迫
  2. 重要な商品リリースのピークが過ぎた可能性
  3. 主要市場における規制リスク
    • 米国では、共和党政権下での関税リスクと民主党政権下での排出規制コンプライアンス問題
    • 欧州での厳しいCO2排出規制コンプライアンス・リスク

こうした厳しい外部評価も、マツダの株価が「やばい」と言われる一因のようです。

外的リスク要因

投資家掲示板では、トランプ関税の可能性や配当権利落ちの影響について活発に議論されています。特に米国での保護主義的な政策が実施された場合、日本からの輸出に依存するマツダにとって大きなリスクとなる可能性があるようです。

ある投資家は「普通に関税発動したらまた下げだと思うから買うか迷います」と投稿しており、こうした不安定要素が株価の上値を抑えているとの見方もあるようです。

マツダの株価に関する誤解と真相

業績は実際には好調

マツダの株価が低迷しているように見えますが、実際の業績は決して悪くないようです。2024年3月期には過去最高益を達成し、2025年3月期も営業最高益を見込んでいるとされています。

2025年3月期第3四半期累計期間では、北米市場の好調により売上高は3.4%増の3兆6,894億円となりました。ただし、販売奨励金の増加や原材料・物流費の上昇により営業利益は25.9%減の1,483億円と減少しているものの、通期予想では売上高5兆円(前期比3.6%増)、営業利益2,000億円を見込んでいるようです。

このように、短期的には課題があるものの、中長期的には成長を続けているとの見方もできるのではないでしょうか。

割安評価の可能性

みんかぶのAI株価診断によると、マツダの株価は「割安」と判断されています。この診断では、過去比較でも相対比較でも割安と判断されており、特にPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回っていることから、将来のキャッシュフローが悪化する見通しでない限り、長期的には下値リスクの軽減から買い圧力が高まる可能性があるとされています。

FintelのデータでもマツダのPER(株価収益率)は3.32と低く、株価が収益に対して割安である可能性を示唆しているようです。

一方で、Simply Wall Stの分析では、マツダの株価収益率(PER)は4.9倍と低いものの、見た目ほど割安ではないかもしれないという見解も示されています。投資家がこの業績不振は今後も続くと考えているため、PERが低くなっている可能性もあるとのことです。

高配当という利点

マツダの株価が低迷している一方で、配当面では魅力的な面もあるようです。2024年3月期の配当は1株当たり年間60円(うち特別配当5円を含む)で、配当利回りは3.96%となっています。

配当の内訳は中間配当が25円、期末配当が35円となっており、2025年3月期の中間配当も25円と予想されているようです。2022年に発表された中期経営計画では、配当性向を安定的に30%以上達成することを目標としているとのことで、今後も積極的な株主還元が期待できるのかもしれません。

このように、マツダの株は「やばくない」配当面での魅力も持ち合わせているようです。

マツダの株価に関する良い評判

デザインと技術力への高い評価

マツダはデザインと技術力で高い評価を受けているようです。noteの記事では、マツダのデザイン最高責任者である前田育男氏のデザイン哲学に感銘を受け、マツダ株を保有し続けている投資家の声が紹介されています。

記事によると、「日本の大企業のしがらみの中でデザイナーがわがままを通しつづけた話」として、マツダのデザイン戦略が評価されています。企業体が大きくなるほど個人の美意識が摩耗していく中で、マツダは自分が思い描く最高のデザインを追求し続けた稀有な存在であるとされています。

技術面でも、「スカイアクティブ・エンジン」は従来のエンジン性能を極限まで高めることで、ハイブリッドに迫る燃費性能を実現しているとされており、ユーザーにとって良い技術として評価されているようです。

長期投資としての潜在的価値

マツダ株は短期的には変動が大きいものの、長期的な視点では価値を見出す投資家も存在するようです。noteの記事では、「車を絶対買わない自分がマツダの株を持ち続ける理由」として、企業としての姿勢や価値観に共感している点が挙げられています。

また、InvestingProのデータによると、マツダは過去12ヶ月間黒字を計上しており、最近の配当成長率は22.22%、3年連続の増配と4.68%という高い配当利回りを実現しているとのことです。これらは、株主への価値還元へのコミットメントを示しており、インカム重視の投資家にとっては魅力的な選択肢となる可能性があると評価されています。

投資家の実体験

Yahoo!ファイナンスの掲示板では、「トランプ関税がどうであれ、マツダ株は上がると見ています。いろいろすったもんだがありながらも、含み益は約12%になりました。配当もしっかりもらいます」という投資家の声も見られます。

このように、実際に投資して利益を得ている投資家も一定数存在するようです。マツダ株は、配当を重視する長期投資家にとって「おすすめ」の銘柄と考える人も少なくないようです。

今後の見通しと投資判断のポイント

自動車業界の変化とマツダの戦略

自動車業界は電気自動車へのシフトなど大きな変革期にあります。マツダはもともとエンジンの技術に大きな強みを持っていたとされていますが、エンジンの必要のない電気自動車に対してはこの強みが活かせない可能性があるとの懸念もあるようです。

トヨタ自動車が電気自動車へ大きく舵を切る中、マツダも同様の流れに対応する必要があるものの、規模や資金力の差から大胆な転換を行う体力があるかどうかは疑問視されている面もあるようです。

一方で、現在マツダはトヨタ自動車との資本提携もあり、大手自動車メーカーとの提携により技術開発やコスト削減などのシナジーを生み出せる可能性もあるのではないでしょうか。

為替や関税などの外部要因

マツダは海外への輸出割合が高い特徴を持っているとされています。そのため、為替変動や国際貿易政策の変更は業績に大きな影響を与える可能性があるようです。

特に、米国での関税政策の変更や欧州での環境規制の強化は、マツダの収益性に影響を与える可能性があるとシティは分析しています。これらの外部要因が株価にどのような影響を与えるかは、今後も注視する必要があるでしょう。

投資判断の際の注目ポイント

マツダ株への投資を検討する際には、以下のようなポイントに注目すると良いのかもしれません:

  1. 配当利回り:現在約4%と比較的高い水準を維持しており、インカム投資としての魅力があるようです。
  2. PBRとPER:PBRが1倍を下回っており、PERも3.32〜4.9倍と低い水準にあることから、割安感のある株価と考えられる可能性があります。
  3. 中期経営計画の進捗:2026年3月期を最終年度とする中期経営計画では、配当性向30%以上を目標としており、この達成状況が株価にも影響する可能性があります。
  4. 電動化戦略:今後の自動車業界の電動化トレンドに対し、マツダがどのような戦略で対応していくかが長期的な企業価値を左右する可能性があります。
  5. 為替・貿易政策:輸出比率の高いマツダにとって、為替変動や貿易政策の変更は大きなリスク要因となる可能性があります。

まとめ:マツダの株価の真相とは

マツダの株価が「やばい」と言われる理由には、過去の株価低迷や業績と株価のミスマッチ、投資銀行による格下げ、外的リスク要因などがあるようです。しかし、実際の業績は過去最高益を記録するなど好調であり、配当利回りも約4%と魅力的で、PERやPBRからは割安感もうかがえるため、必ずしも「やばい」状況とは言えないのかもしれません。

マツダは真面目な経営姿勢ゆえに効率性でやや課題を抱えているとされていますが、デザインや技術力では高い評価を受けており、長期投資という観点では潜在的な価値を見出す投資家も少なくないようです。

投資判断は最終的に個人の投資方針や市場見通しによって異なりますが、マツダ株は「やばくない」側面も多く持っており、特に配当重視の長期投資家にとっては検討に値する「おすすめ」銘柄である可能性もあるのではないでしょうか。

マツダの今後の戦略や外部環境の変化を注視しながら、自身の投資目的に合わせた判断が重要となるようです。企業としての価値観や姿勢に共感できる点を見出せれば、単なる数字だけではない投資の「利点」を感じられる銘柄かもしれません。

(※本記事の内容は検索結果に基づく情報であり、投資判断の根拠として利用することはお勧めできません。投資判断は自己責任で行うようお願いいたします。)

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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