車の保険が”やばい”といわれているのはなぜ?


”自動車保険がやばい”と口コミや評判で言われている原因と真相について掘り下げて解説してみました
自動車保険が「やばい」という評価についてネットの口コミや評判から真相を掘り下げてみました。インターネット上では様々な自動車保険会社について「やばい」という表現が使われることがありますが、この言葉は良い意味でも悪い意味でも使われる曖昧な表現です。しかし、多くの場合はネガティブなニュアンスで使われており、保険選びを検討している方にとっては気になる情報となっています。本記事では、複数の自動車保険会社が「やばい」と評価される理由を調査し、それが誤解から生じているのか、実態を反映しているのかを検証します。
「やばい」と噂される主な自動車保険会社
大人の自動車保険の評判と実態
インターネット上では「大人の自動車保険がやばい」という評価が一部で見られるようです。この保険は中高年をターゲットにしていますが、いくつかの理由で批判的な評価を受けているようです。
最も多く見られる不満は、事故対応に関するものです。口コミサイトには「おとなの自動車保険の事故後の対応、あり方が凄い悪い」という声が投稿されています。具体的には「連絡が来ないのでこちらから電話をしましたが、繋がらず、繋がっても担当者が毎回変わり同じ説明を何度もするという最低最悪な対応」「結局5ヶ月も待ったのにまだ解決されない」といった厳しい意見も見られます。
一方で、このような評価は必ずしも全体像を反映しているわけではないようです。実際には「迅速な事故対応」「オペレーターの丁寧な対応」に感謝する声も多数あり、アンケート結果でも多くの回答者が保険の満足度や事故対応・顧客対応の評価で高いスコアをつけています。
チューリッヒ自動車保険の評判について
チューリッヒ自動車保険も「やばい」と言われることがあるようです。チューリッヒ保険は、1986年に日本支社が開設されたスイス生まれの保険会社で、世界各地にネットワークを持つグローバルな保険グループに属しています。
「やばい」と噂される理由としては、一部の評価サイトで「人気はあるが、加入者の満足度は最低レベル」と評価されているケースがあるようです。また、ある40代男性の口コミには「窓口の事故対応が最悪。保険金不払い」という厳しい評価(5段階評価で最低の1)が寄せられています。
保険料に関しても、「初年度は確かに割安であっても、継続契約の際に値上がりする可能性がある」という指摘や、誤った案内や説明によるトラブルの存在も報告されています。例えば、事故を起こして2等級になった契約者が、事故オペレーターから車両保険を含む今後五年間の保険料について案内を受けたものの、実際には2等級では車両保険をつけられないことが後から判明したというケースがあるようです。
ソニー損保自動車保険の評判と真相
ソニー損保の自動車保険についても「やばい」という評価がネット上で散見されます。しかし、検索結果によると、外部機関による顧客満足度調査では高評価を得ており、多くのユーザーからは事故対応やロードサービスについて良い評判が寄せられているようです。
一方で、継続時の保険料上昇や、他のネット型保険と比較した際の保険料、事故対応の担当者によるばらつきなどについては、一部のユーザーから不満の声が聞かれるとのことです。
実際の口コミを見ると、ある30代女性は「まさかの時に電話してもオペレーターの対応は適切」と評価し、5段階評価で保険の満足度は4、事故対応・顧客対応の評価は5をつけています。また、別の40代女性は「いざという事態にも丁寧な電話対応をしてくれるオペレーターへ感謝」と述べています。
「やばい」と評価される主な理由
事故対応に関する不満
自動車保険で最も重要な要素の一つは事故対応です。検索結果から複数の保険会社について事故対応に関する不満が報告されていることがわかります。
先述の通り、大人の自動車保険では「連絡が遅い」「担当者が毎回変わり同じ説明を何度もする」といった声が投稿されています。また、チューリッヒ自動車保険でも「窓口の事故対応が最悪」という評価が見られます。
一方で、AIG損害保険、ソニー損保、日新火災海上保険などは事故対応満足度が高いという調査結果も報告されています。例えば、AIGに関する口コミでは「事故を起こして不安でしたが、担当者の落ち着きをくれる言葉や態度のおかげで冷静になれました」「相手の情報を伝えた後は全ての対応をやってくれて私は特に何もせずに解決しました」といった声があるようです。
保険料に関する誤解や問題
保険料に関しても、「やばい」と評価される原因となっているようです。
チューリッヒの自動車保険は「保険料が安い」という評判がある一方で、「複数年で見ると割高」という評価もあります。この矛盾する評価には、初年度は確かに割安であっても、継続契約の際に値上がりする可能性があるという要因が考えられています。
また、「スーパー自動車保険」と「ネット専用自動車保険」という2種類の商品があり、それぞれ保険料の設定が異なるため、どの商品を基準に評価しているかによって印象が変わってくる可能性もあるようです。
ソニー損保に関しても、継続時の保険料上昇や、他のネット型保険と比較した際の保険料について、一部のユーザーから不満の声が聞かれるとのことです。
実際の保険料を比較すると、ソニー損保の場合、年齢によって他のダイレクト型保険と比べて高い場合と安い場合があるようです。例えば、21歳の場合はダイレクト型平均が64,000円に対してソニー損保は61,940円と安いですが、26歳では平均27,751円に対して30,350円と高くなっています。
顧客対応やサービスの問題
顧客対応やサービスの質に関する問題も、「やばい」と評価される要因となっているようです。
チューリッヒ自動車保険に関しては、誤った案内や説明によるトラブルも報告されています。例えば、事故を起こして2等級になった契約者が、事故オペレーターから誤った案内を受けたケースがあります。
また、外資系の保険会社に対して不安を感じる消費者も少なくないようです。ある40代男性の口コミには「安くなったが、外資は補償など対応が心配」という声が見られます。これは必ずしも実態に基づくものではなく、「外資系=不安」という先入観から生じている可能性もあるようです。
支払いに関する問題
保険金の支払いに関する問題も、「やばい」という評価につながっている可能性があります。
入ってはいけない自動車保険を見分ける方法の一つとして、支払い渋り・支払い拒否がないかどうかが挙げられています。基本的に、保険会社は保険約款に書いてある保険金額は必ず支払うとされていますが、加入者の立場からすると、保険約款を読み込むのはなかなか難しいことです。
チューリッヒ自動車保険に関しては、「窓口の事故対応が最悪。保険金不払い」という厳しい口コミも報告されています。ただし、これが一般的な問題なのか、特殊なケースなのかは明確ではありません。
自動車保険に関する一般的な誤解
「やばい」という評価の背景には、自動車保険に関する一般的な誤解が影響している可能性もあります。以下に、よくある誤解をいくつか紹介します。
自動車保険はすべて同じものだという誤解
多くの人が、自動車保険の種類や提供する会社によって内容が大きく異なることを知らない場合があります。一部の保険はカバー範囲が広く、他の保険は価格が安い代わりに最低限の保障しか提供しません。保険の詳細を確認せずに選ぶと、必要な保障が不足する可能性があります。
保険料が安いほうが良いという誤解
安い保険料は魅力的に思えるかもしれませんが、それが必ずしも最適な選択とは限りません。低価格の保険には必要な保障が含まれていない場合があります。たとえば、対人・対物賠償責任の限度額が低いプランを選ぶと、事故時に多額の自己負担が発生するリスクがあります。
年齢が若いと保険料が不当に高いという誤解
若いドライバーは一般的に保険料が高くなる傾向がありますが、それはリスク評価に基づいています。しかし、学生割引や無事故割引を活用することで、保険料を抑えることが可能です。正確な情報を提供し、自分に合った割引を見つけることが重要です。
他人の車を運転するときは自分の保険が適用されるという誤解
他人の車を運転する際、基本的にはその車の保険が優先的に適用されますが、自分の保険が補助的に適用されることもあります。このルールを知らないと、事故時に思わぬ費用負担を被る可能性があります。
保険金請求をすると保険料が必ず上がるという誤解
事故や損害で保険金を請求した場合、保険料が必ずしも上がるわけではありません。無事故割引が減少する場合もありますが、事故の内容や保険会社のポリシーによって対応が異なります。正確な情報を保険会社に確認することが重要です。
新車にはフルカバーが必須という誤解
新車を購入した場合でも、フルカバー保険が必須ではありません。車の使用頻度や購入価格によっては、最低限の保険でも十分な場合があります。ただし、新車の価値を守るためには、包括的な保障を検討することが推奨されます。
保険は事故の時だけ役立つという誤解
多くの人が、保険は事故の際だけに必要だと考えがちです。しかし、盗難や自然災害、車両の損壊など、さまざまな状況で役立つ場合があります。こうした事例に備えるためにも、適切な保険を選ぶことが重要です。
自分の運転技術が良ければ保険は不要という誤解
どれだけ運転に自信があっても、他のドライバーによる事故のリスクは避けられません。また、予測不能な出来事にも備える必要があります。保険は自分を守るだけでなく、他人への賠償をカバーするためにも重要です。
実は評判の良い側面も多数存在
「やばい」という否定的な評価がある一方で、各保険会社には評判の良い側面も多く存在しています。
大人の自動車保険の良い評判
大人の自動車保険に関しては、「迅速な事故対応」「オペレーターの丁寧な対応」に感謝する声も多く見られます。実際のアンケート結果でも、多くの回答者が保険の満足度や事故対応・顧客対応の評価で高いスコアをつけているという報告もあります。
チューリッヒ自動車保険の良い評判
チューリッヒ自動車保険の口コミとして最も多く見られるのが「保険料が安い」というものです。下請け会社などを挟まないため中間コストがかからず、大幅に保険料を引き下げることが可能になっているようです。また、お得な割引が揃っていることも、リーズナブルな金額で契約できる一因と言えるようです。
ソニー損保自動車保険の良い評判
ソニー損保は外部機関による顧客満足度調査では高評価を得ており、多くのユーザーからは事故対応やロードサービスについて良い評判が寄せられているようです。
外部機関の満足度調査の結果は以下のとおりです。
外部機関 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
---|---|---|---|
価格コム | 1位 | 3位 | 4位 |
オリコン | 1位 | 1位 | 1位 |
JD POWER | 1位 | 1位 | 3位 |
特に最近になるほど1位が増え、圧巻のランキングとなっているようです。自動車保険会社は日本に20社程度ありますが、どの調査においても常にトップ3にはランクインしているとのことです。
高級車事故の事例と賠償額
自動車保険の重要性を示す事例として、高級車が関わる事故のケースを紹介します。
ランボルギーニの追突事故
名神高速道路上の合流地点付近で、渋滞による低速走行のなか、乗用車がランボルギーニに追突しました。このスーパーカーの修理に必要となった費用は、約1106万円。社有車だったため、自社の任意保険から支払われましたが、所有会社はさらに「車両の代車費用」や「評価損」など合計1575万円を乗用車側に求めて訴えを提起しました。
裁判所はこれを一部認め、乗用車側に約884万円の支払いが命じられました。しかし、控訴審では「修理費用の見積もり金額には疑わしい点が多く、信用できない」として、第一審判決を取り消しました。
事故時の衝撃は軽度だったとして修理費用の妥当性に疑問を呈され、事故原因が乗用車側の前方不注意であることは明白でも損害賠償金は0となりました。ただ、もし任意保険に加入していなかったら、修理費用は自腹となっていたはずです。万が一に備え、補償が充実している保険に加入しておくことの大切さがわかる事例と言えます。
プロのロードレーサーの自転車破損事故
京都府内の府道を自転車3台が一列になって走行していた際、乗用車が急発進・急停止したことにより、自転車同士の追突事故が起こりました。これにより、プロのロードレーサーが所有する全世界で限定20台のイタリア製自転車が損傷しました。
裁判では、自転車の価値について争われました。ドライバー側は「プロレーサーの自転車の耐用年数は1〜2年」と主張しましたが、事故までの間に2度しか乗っていなかったことなどから「一般の自転車と同等の5年」とされ、時価額は約74万円と算定されました。
また、適切な車間距離をとるよう指示していなかった自転車側にも落ち度があるとされ、過失割合を自転車側が20%、乗用車のドライバーが80%と認定。ドライバー側には約65万円の支払いが命じられました。
自動車保険会社の選び方
入ってはいけない自動車保険を見分ける方法
自動車保険を選ぶ際には、「入ってはいけない自動車保険」を見分けることが重要です。その方法としては以下の5つが挙げられています。
- 事故対応満足度
- 支払い実績・スピード
- 苦情・悪評の割合
- 保険料の金額
- 信用格付け評判・潰れそうな会社の基準
特に事故対応については、実際に事故を起こしたときにわかるものであり、契約する前に判断することが難しいものです。事前に事故対応の評判が良い保険会社を知っておくことが重要と言えるでしょう。
事故対応満足度の高い自動車保険
事故対応の満足度評判ランキングによると、以下の保険会社が上位に挙げられています。
- AIG損害保険:「事故を起こして不安でしたが、担当者の落ち着きをくれる言葉や態度のおかげで冷静になれました。相手の情報を伝えた後は全ての対応をやってくれて私は特に何もせずに解決しました。」
- ソニー損保:「初めての事故で気が動転しましたが、連絡をすると電話で親身になって話を聞いてくれ今後の行動についてアドバイスしてくれました。」
- 日新火災海上保険:「電話対応では事故の後、すぐにした方がいいことやしない方がいいことを的確に教えてくれたおかげで事故処理がスムーズにおかげで事故処理がスムーズにいきました。」
ダイレクト型と代理店型の選択
自動車保険を選ぶ際には、ダイレクト型(ネット型)と代理店型(対面型)のどちらを選ぶかも重要なポイントです。
ダイレクト型の特徴:
- 保険料が比較的安い
- インターネットや電話で契約・相談できる
- 中間コストがかからないため保険料を抑えられる
- 24時間対応の事故サポートがある場合が多い
代理店型の特徴:
- 対面でのサポートが受けられる
- 複数の保険会社の商品を比較できる場合がある
- 地域に密着したサービスが受けられる
- 事故時に代理店が間に入って対応してくれる場合がある
どちらが良いかは、自分のニーズや優先事項によって異なります。保険料の安さを重視するならダイレクト型、手厚いサービスを重視するなら代理店型が向いているかもしれません。
保険料の比較
保険料は自動車保険を選ぶ際の重要な要素ですが、一概に比較することは難しいものです。車種や年齢、車両保険の有無など、様々な要素によって保険料は変わってきます。
例えば、ソニー損保の場合、以下のような条件での保険料が報告されています。
- 車両保険なし
- 本人限定補償
- 車種:トヨタ・プリウス
- 走行距離:5,000km
- 使用目的:日常・レジャー
- ゴールド免許(21歳のみブルー免許)
- 等級は年齢に準じて上昇する
年齢 | ソニー損保 | ダイレクト型平均 | 代理店型平均 |
---|---|---|---|
21歳 | 61,940円 | 64,000円 | 103,540円 |
26歳 | 30,350円 | 27,751円 | 56,075円 |
35歳 | 23,490円 | 21,151円 | 45,940円 |
45歳 | 16,970円 | 16,107円 | 35,517円 |
55歳 | 17,170円 | 16,294円 | 36,237円 |
65歳 | 19,220円 | 18,280円 | 39,790円 |
このデータによると、21歳の場合はソニー損保の方がダイレクト型平均より安いですが、26歳以上ではやや高くなっています。ただし、代理店型と比較するとどの年齢でも大幅に安くなっているようです。
まとめ:「やばい」という評価は誤解か事実か
検索結果を総合的に分析した結果、自動車保険が「やばい」という評価については、一部に不満の声はあるものの、全体としては誤解である可能性が高いと考えられます。
特定の保険会社に対する「やばい」という評価の背景には、事故対応に関する不満、保険料に関する誤解や問題、顧客対応やサービスの問題、支払いに関する問題などがあるようです。しかし、同じ保険会社でも良い評判も多数存在しており、一概に「やばい」と断定することはできないでしょう。
例えば、ソニー損保については「やばい」という評価の中には、ダイレクト型保険に対する誤解(「補償が薄い」「事故対応が不十分」など)に基づくものも含まれているようです。ソニー損保自身もこうした誤解について説明しており、実際には代理店型保険と遜色ないサービスを提供していると主張しています。
自動車保険を選ぶ際には、「やばい」という噂に惑わされずに、以下のポイントを考慮することが重要です。
- 事故対応の質を重視する
- 保険料と保障内容のバランスを考える
- 外部機関の評価を参考にする
- 保険会社の財務状況や信用格付けを確認する
- 自分のニーズに合った保険を選ぶ
結論として、「やばい」という評価は一部の不満や誤解に基づくものであり、実際には各保険会社にはメリット・デメリットがあります。自分のニーズや優先事項に合った保険を選ぶことが最も重要と言えるでしょう。
また、高級車事故の事例からもわかるように、万が一の際には適切な保険に加入していることが重要です。保険料の安さだけでなく、補償内容や事故対応の質なども含めて総合的に判断することをおすすめします。
自動車保険選びは、単なる噂や評判だけでなく、客観的な情報や自分自身のニーズに基づいた判断が必要です。本記事が皆様の保険選びの参考になれば幸いです。
