『デイガード』を共栄火災とFinatextが提供開始~農業スポットワーク向け保険

『デイガード』を共栄火災とFinatextが提供開始~農業スポットワーク向け保険
ライター:関野 良和

『デイガード』とは

共栄火災海上保険株式会社と株式会社Finatextは、1日農業バイトアプリ「daywork」利用者向けに、簡単に加入できる保険サービス『デイガード』を開発しました。この保険は、Finatextが提供するSaaS型デジタル保険システム「Inspire」を活用し、2025年4月1日から提供が開始されます。

『デイガード』は、バイト中のケガなどに備えるための「国内旅行傷害保険特約付帯普通傷害保険」で、アプリ内で簡単に加入手続きが完了し、保険料の支払いもアプリ決済で行える点が大きな特徴です。保険料は150円から設定されており、補償内容もシンプルで選びやすく、特に初めて農業バイトに参加する人にも安心して利用できる仕組みとなっています。

農業分野では高齢化や担い手不足が進み、繁忙期における労働力不足が深刻化している中、『デイガード』の登場は、就労意欲の向上と農業への新たな関わり方を生み出す施策として期待されています。

3つの重要ポイント

  • daywork利用者向けに、1日単位で加入できる傷害保険『デイガード』が登場

  • Finatextの保険組込SaaS「Inspire」により、アプリ内で加入・決済・履歴管理が可能

  • 農業の担い手不足解消を後押し、就労の安心感を提供

『デイガード』の概要

項目 内容
サービス名 デイガード
提供会社 共栄火災海上保険株式会社、株式会社Finatext
提供開始日 2025年4月1日
提供形態 アプリ「daywork」内に組込まれた保険サービス
保険の種類 国内旅行傷害保険特約付帯普通傷害保険
対象者 dayworkアプリ利用者(1日農業バイト従事者)
保険料 1日あたり150円から
加入方法 アプリ内で手続き、ユーザー情報と連携可
支払い方法 アプリ決済による自動支払い
その他特徴 Inspire API連携によるスムーズな加入、履歴確認可能

『デイガード』のメリット

  • メリット①:安心感の向上による就労参加の促進
    就業中のケガに備えられることで、初めて農業バイトに挑戦する人でも安心して参加しやすくなり、就労意欲の向上につながる利点があります。

  • メリット②:シンプルで選びやすい補償内容
    補償内容は分かりやすく、150円からという低価格で加入できるため、コスト面でも気軽に利用できる点が利点です。

  • メリット③:簡単な手続きとアプリ完結型の利便性
    アプリ内のユーザー情報と連携することで直感的な操作が可能になり、保険加入から決済、履歴確認までが一つのアプリで完結できる利点があります。

『デイガード』はこんな方におすすめ

農業バイトに興味はあるものの、ケガなどの不安から一歩を踏み出せない方には特におすすめです。『デイガード』は150円から加入でき、補償内容も明確なため、保険について詳しくない方でも安心して利用できます。また、スマートフォンの操作に慣れた20代〜30代の社会人や学生など、短期的な副業や地方での就労体験を希望する人にとっても、安心感をプラスするサービスとして有効です。

アプリ内ですべての操作が完結し、決済もアプリ上で完了できるため、保険加入の手間や面倒を感じていた方にもぴったりです。今後、就労の新しいスタイルとして1日単位の仕事が増える中で、このようなミニマムで柔軟な保険は大きな安心材料となるでしょう。

『デイガード』のデメリット

  • デメリット①:補償範囲が限定的である点
    提供されるのは基本的に傷害保険のみのため、疾病や長期にわたる補償を必要とする人にとってはカバーが不十分である欠点があります。

  • デメリット②:アプリ「daywork」利用者のみが対象
    dayworkを使用していない人は加入できず、他の農業バイトやプラットフォームでは利用できない点が弱点となります。

  • デメリット③:毎回加入が必要で継続性がない
    都度型の保険となっているため、継続して農業に従事する人にとっては、毎回加入する必要がありコストや手間が発生する欠点があります。

『デイガード』はこんな方にはおすすめしない

『デイガード』は1日単位の農業アルバイトに特化した保険のため、長期的に農業に従事する予定のある方や、すでに他の保険に加入している方にはおすすめしない可能性があります。特に農業を職業として選んでいる人にとっては、労災保険や他の総合保険の方が適している場合もあります。

また、スマートフォンやアプリ操作に不慣れな方にとっては、アプリ内での加入・決済などが負担になる可能性もあるため注意が必要です。加えて、dayworkアプリを使っていない、あるいは他の手段で農業バイトをしている方にとっては、この保険を利用するメリットは限定的となるでしょう。

『デイガード』の使い方

『デイガード』の利用は非常にシンプルで、スマートフォンから「daywork」アプリを使用して農業バイトに応募する際に、保険加入のオプションを選択するだけで完了します。Finatextが提供する保険API「Inspire」により、ユーザー情報は自動で連携され、保険加入手続きも数ステップで完了します。

加入後は、保険料をアプリ決済機能で自動的に支払うことができ、銀行口座や現金を用意する必要はありません。バイトの前にアプリで加入し、当日中の作業で万が一ケガをした場合には、保険金請求も専用の手続きで簡単に行えます。

さらに、加入履歴はアプリ内のマイページでいつでも確認できるため、どの仕事で保険を適用したかの記録も把握しやすい設計になっています。農業未経験者でも安心して利用できるよう、操作性や補償のシンプルさが重視された仕組みとなっています。

ジャーナリストとしての意見

『デイガード』は、1日単位の働き方という新しい労働スタイルに対応した柔軟な保険モデルとして、非常に現代的で意義のある取り組みだと感じます。特に、農業という従来の労働集約型産業にテクノロジーと保険の視点を組み合わせた点は高く評価できます。就労者にとって「ケガへの不安」は心理的な障壁となることが多いため、こうした仕組みが広がることで、若年層や都市部の人々が農業体験に参加しやすくなるきっかけとなるかもしれません。

ただし、今後はより幅広い補償内容や、複数日・長期型にも対応できるような進化が求められる可能性もあるでしょう。日々多様化する働き方に対応できる保険サービスとして、今後の展開にも注目したいところです。

タグ:
執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
関野 良和の執筆記事一覧・プロフィールへ