家財保険料の家賃保証会社払いサービスを「LACTii(ラクティ)」で提供開始

家財保険料の家賃保証会社払いサービスを「LACTii(ラクティ)」で提供開始
ライター:関野 良和

エルズサポートが東京海上ミレア・東京海上ウエスト少額短期保険と業務提携、インサイトの決済代行サービスを活用

近年、賃貸住宅市場では、入居者の家賃支払いに加え、家財保険の支払い管理の簡素化や未払いリスクの低減が求められています。特に高齢者世帯や単身者にとって、家賃と家財保険の支払いを一元化することで、支払い漏れの防止や手続きの簡素化が期待されています。

このような背景のもと、エルズサポート株式会社(以下、エルズサポート)は、新たな家財保険料の家賃保証会社払いサービスを開始しました。このサービスは、エルズサポートが展開する家賃保証サービス「LACTii(ラクティ)」を通じて提供され、東京海上ミレア・東京海上ウエスト少額短期保険と業務提携し、株式会社インサイトの決済代行サービスを活用することで実現しました。

本記事では、「LACTii(ラクティ)」による新サービスの仕組みやメリットについて詳しく解説します。

「LACTii(ラクティ)」とは?

「LACTii(ラクティ)」は、エルズサポートが提供する家賃保証サービスです。賃貸住宅の入居者が家賃を滞納した際に、不動産オーナーや管理会社へ代わりに支払いを行う仕組みを持っています。これにより、オーナーや管理会社は安定した収益を確保しつつ、入居者も安心して住み続けることができます。

今回新たに追加されたサービスでは、家賃保証に加えて家財保険料の支払いもまとめて行うことができるようになります。

新サービスの仕組み

「LACTii(ラクティ)」における家財保険料の支払い代行は、以下の流れで行われます。

  1. 賃借人(入居者)が毎月支払う家賃に家財保険料を含める
    • 入居者は、これまで別途支払っていた家財保険料を家賃と一緒に支払う形になります。
  2. インサイトが賃借人からの家賃と家財保険料を収納
    • エルズサポートがインサイトへ委託し、賃借人の支払いを一括で受け付けます。
  3. インサイトが保険会社へ家財保険料を送金
    • 東京海上ミレア・東京海上ウエスト少額短期保険へ、該当する家財保険料を送金します。
  4. オーナーや不動産管理会社にも家賃を送金
    • 家賃部分は通常通りオーナーや管理会社へ送られます。

この仕組みにより、家財保険料の支払い漏れを防ぐことができ、賃借人・オーナー・不動産会社のいずれにとってもメリットのあるシステムとなっています。

新サービスのメリット

1. 家財保険料の未払いリスクを軽減

家財保険は賃貸契約時に加入が義務付けられることが多いですが、支払い忘れや保険更新漏れによる未加入リスクが発生することもあります。本サービスを利用すれば、家賃と一緒に保険料を支払うため、支払い漏れの心配がなくなります。

2. 入居者の手間を軽減

家財保険料の支払いは通常、保険会社の口座振替やクレジットカード決済など個別に手続きをする必要があります。しかし、本サービスを利用することで、家賃と一緒に支払うだけで済むため、入居者の負担が大幅に軽減されます。

3. 不動産オーナー・管理会社の業務負担を削減

保険未加入の入居者が発生した場合、不動産管理会社は確認や督促の対応に追われることがあります。しかし、「LACTii(ラクティ)」を利用すれば、家財保険料の支払いも保証会社を通じて確実に行われるため、管理会社の業務負担が減少します。

4. 保険会社側の収益安定化

保険料未払いが減ることで、保険会社側も安定した収益を確保でき、より多くの入居者に適切な補償を提供することが可能になります。

まとめ

エルズサポートが提供する「LACTii(ラクティ)」の新サービスは、家財保険料の支払いを家賃と一緒に行うことで、未払いリスクを軽減し、入居者・オーナー・管理会社・保険会社すべてにメリットをもたらします。

特に、高齢者や単身者など、家計管理が煩雑になりやすい層にとっては、支払いの一元化は大きな利便性を生むでしょう。また、不動産オーナーや管理会社にとっても、家財保険の未加入リスクを低減し、業務効率を向上させる手段となります。

今後、賃貸市場における家賃保証サービスの役割はますます重要になっていくと考えられます。「LACTii(ラクティ)」の新サービスが、より多くの賃貸住宅で導入されることで、より安心・安全な居住環境が整備されることが期待されます。

 

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としており、グローバルマクロの視点から幅広いアセットクラスをカバーしているが、特に日本株投資に注力をしており、独自の切り口でレポートを行う。 趣味のグルメ旅行と情報収集を兼ねた企業訪問により全国を移動しながらグルメ情報にも精通している。
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