GMOあおぞらネット銀行 フリー支店とは、メリットとデメリットをわかりやすく解説
ライター:関野 良和
GMOあおぞらネット銀行 フリー支店とは
「フリー支店」は、フリー株式会社がGMOあおぞらネット銀行と連携して提供する”freeeの法人向け銀行口座サービス”です。
freeeが金融サービス仲介業の登録を完了したことで実現したこのサービスでは、freeeのプロダクトを利用して法人設立手続きと同時に口座開設の申し込みが可能となります。
これにより、情報の再入力が不要になるほか、定款認証期間中に口座開設手続きを進めることができ、事業の早期開始をサポートします。また、口座開設後はfreee会計と連携することで、取引データを効率的に管理できるようになります。
- freeeが2024年12月19日付で金融サービス仲介業の登録を完了し、「フリー支店」口座の提供を2025年1月8日より開始。
- GMOあおぞらネット銀行のBaaSを活用し、freeeのプロダクトからオンラインでの口座開設申し込みが可能に。
- 会社設立手続きと同時に口座開設を申し込める機能を提供し、手続き全体の効率化を図る。
GMOあおぞらネット銀行 フリー支店の概要
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | フリー支店 |
提供会社 | フリー株式会社(金融サービス仲介業者)、GMOあおぞらネット銀行株式会社(銀行) |
提供形態 | オンライン申込 |
対象者 | 法人設立を行う企業 |
料金 | 無料(ただし、口座開設には銀行の審査があります) |
利用条件 | freeeの「freee会社設立」や「freee会計」からの申し込み |
注意点 | 口座開設には別途銀行による審査が必要であり、口座開設を保証するものではありません |
GMOあおぞらネット銀行 フリー支店のメリット
- 手続きの効率化
freeeの「freee会社設立」を利用することで、会社設立手続きと同時に「フリー支店」口座の開設申込が可能。これにより情報の重複入力が不要になり、手続きが効率化されます。 - ビジネスの早期開始
会社設立の定款認証期間中に口座開設申込を進めることで、設立後すぐにビジネスを始められる環境を整えられます。 - 一元管理
freee会計と連携することで、口座開設申込やその後の進捗を一元管理し、バックオフィス業務の効率化が期待できます。
「フリー支店」がおすすめな方
- 新規法人設立を予定している方
法人設立手続きと同時に口座開設申込が可能なため、複数の手続きを一度に進めたい方に最適です。 - スモールビジネスの経営者
freeeのプロダクトと連携し、経理業務やバックオフィス作業の効率化を求める経営者におすすめです。 - オンラインでの手続きを重視する方
全ての手続きをオンラインで完結させたい方にとって、時間と場所に縛られない利便性があります。
GMOあおぞらネット銀行 フリー支店のデメリット
- 審査が必要
口座開設には銀行の審査があるため、必ずしも全ての申請が通るとは限りません。 - 法人専用サービス
サービスが法人向けに特化しており、個人事業主や個人利用には適していません。 - 実績不足
新しいサービスであるため、ユーザーからのフィードバックや実績が少なく、不安を感じる場合もあります。
「フリー支店」をおすすめしない方
- 個人事業主や個人利用者
本サービスは法人向けに設計されており、個人事業主や個人利用者にはおすすめできません。 - 対面でのサポートを重視する方
オンライン完結型のサービスのため、対面でのサポートを求める方には不向きです。 - 既存の銀行口座をすでに保有している方
すでに法人向け銀行口座を保有しており、新しい口座開設が必要ない方には、導入のメリットが薄い場合があります。
GMOあおぞらネット銀行 フリー支店の使い方
- freeeプロダクトに登録
「freee会社設立」または「freee会計」への登録を行います。これにより、法人設立手続きや口座開設申し込みが可能になります。 - 法人設立手続き中に口座開設を申請
会社設立手続きの中で「フリー支店」の口座開設申請を同時に行います。これにより、手続きが一元化されます。 - 進捗状況を確認
申請後、freeeプロダクト内で進捗を確認しながら手続きを進めます。審査が完了し、口座が開設され次第利用が可能となります。 - freee会計との連携
口座が開設されたら、freee会計と連携し、取引データの自動入力や資金管理を効率化します。
freeeが提供する「フリー支店」は、法人設立をスムーズに進めるための画期的なサービスです。特に、会社設立と口座開設を一度に進められる点は、これまでの煩雑な手続きを大幅に効率化する可能性を秘めています。また、GMOあおぞらネット銀行のBaaSを活用している点も、今後の金融サービスの進化を象徴しているといえます。
一方で、個人事業主や既存の法人には必ずしもメリットが大きくない場合もあるため、ターゲットユーザーの絞り込みが今後の課題となるでしょう。サービス開始初期の評価やフィードバックに注目したいところです。
執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。
金融系コンテンツの執筆も得意としている。
港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。