アルヒの「リ・バース60」とは、メリットとデメリットをわかりやすく解説

アルヒの「リ・バース60」とは、メリットとデメリットをわかりやすく解説
ライター:関野 良和

「ARUHI リ・バース60」とは

「ARUHI リ・バース60」は、SBIアルヒ株式会社が提供する全期間固定金利型のリバースモーゲージ型住宅ローンです。この商品は、2025年1月6日に住宅金融支援機構が導入する新たな仕組みに基づき、2025年1月9日より取り扱いを開始します。

主に60歳以上のシニア世代を対象とし、住宅建築費や購入費、リフォーム費用、既存住宅ローンの借り換え資金として利用できます。元金返済は契約者の死亡後に担保となる物件の売却代金で行われるため、毎月の支払いは利息分のみで済みます。この仕組みは相続人の負担を軽減し、より安心感のある資金計画をサポートします。

  • SBIアルヒは2025年1月9日から「ARUHI リ・バース60」の提供を開始。
  • 全期間固定金利型のリバースモーゲージ型住宅ローンで、60歳以上が対象。
  • 元金返済は契約者の死亡後に担保物件の売却で一括返済、相続人の負担軽減が特長。

アルヒの「リ・バース60」とは、メリットとデメリットをわかりやすく解説

「ARUHI リ・バース60」の概要

項目 内容
サービス名 ARUHI リ・バース60
提供会社 SBIアルヒ株式会社
対象者 申込時年齢60歳以上(50歳以上の場合は条件付きで利用可能)
融資限度額 担保評価額の50%~65%(条件による)最大8,000万円
金利タイプ 全期間固定金利
返済方式 毎月利息のみ支払い、元金は契約者死亡後に担保物件売却で一括返済
用途 住宅建築・購入費用、リフォーム費用、既存住宅ローンの借換費用
利用条件 自宅を担保として本人が居住する場合に限る
注意点 一部用途は利用対象外(サービス付き高齢者向け住宅入居一時金など)

「ARUHI リ・バース60」のメリット

リ・バース60は、60歳以上のシニア向け住宅ローン。毎月の返済は利息のみで、元金は契約者の死後に担保物件の売却で返済。建築・購入・リフォーム・借換など幅広い用途に利用可能で、相続人への債務も残らない安心の商品です。

  1. 月々の負担を軽減
    毎月の返済が利息のみで済むため、年金生活の方でも無理なく返済が可能です。また、全期間固定金利により返済額が一定で安心感があります。
  2. 相続人に優しい返済方法
    元金は契約者死亡後に担保物件の売却で返済されるノンリコース型のため、相続人に債務が残らない仕組みとなっています。住宅を手放したくない場合は、相続人が一括返済して所有を継続する選択肢もあります。
  3. シニア世代の幅広いニーズに対応
    建築・購入費用からリフォーム費用、既存住宅ローンの借換費用まで、さまざまな用途に利用可能です。60歳以上であれば年齢制限がない点も大きなメリットです。

どんな方におすすめ?

「ARUHI リ・バース60」は、住宅資産を活用して老後の生活費を補いたい方や、定年後の住み替え・リフォームを考えている方におすすめです。また、相続を簡素化し、家族への債務負担を避けたい方にも適しています。

「ARUHI リ・バース60」は、以下のような方に特におすすめです。

  • 老後の生活費を補うために住宅資産を活用したい方。
  • 定年後の住み替えや自宅のリフォームを計画している方。
  • 子どもや家族に債務負担を残さず、相続を簡素化したい方。

「ARUHI リ・バース60」のデメリット

ARUHIリ・バース60は、住宅を担保にした資金調達サービスです。融資額は担保評価額に依存し、住宅価格の下落リスクがあります。また、高齢者向け住宅の入居一時金など、利用できない用途もある点に注意が必要です。

  1. 担保評価額に依存する融資額
    担保評価額に応じて融資限度額が設定されるため、希望額を借りられない場合があります。
  2. 資産価値の変動リスク
    住宅価格が下落した場合、担保評価額が低下する可能性があり、結果的に融資条件が厳しくなる可能性があります。
  3. 利用できない用途がある
    サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金など、一部の用途では利用できない制限があります。

どんな方にはおすすめしない?

「ARUHI リ・バース60」は、相続人が住宅を手放したくない場合や、高いリターンを期待する方、また資産価値の変動リスクを避けたい方には向いていません。担保提供を必要とするため、慎重な検討が必要です。

「ARUHI リ・バース60」は以下の方にはおすすめできません。

  • 相続人が住宅を手放したくない強い希望がある場合。
  • 借入金利の変動が少ないため、高リターンを狙いたい人には不向き。
  • 資産価値の変動リスクを嫌う方や、担保提供を避けたい方。

「ARUHI リ・バース60」の使い方

「ARUHI リ・バース60」は住宅ローンの借り換え商品です。利用には、まずSBIアルヒの公式サイトで商品詳細を確認し、担当者と相談して書類を準備します。その後、審査を経て契約が完了すると、指定口座に資金が振り込まれます。 利用を検討する場合、以下のステップで進めるとスムーズです。

  1. SBIアルヒの公式サイトで詳細を確認
    商品の概要や金利、取り扱い店舗などを確認しましょう。
  2. 担当者に相談
    必要書類を準備し、具体的な融資額や金利を試算してもらいます。
  3. 申込・審査
    必要書類を揃えたうえで正式な申し込みを行い、審査を受けます。
  4. 契約・融資実行
    契約完了後、資金が指定口座に振り込まれます。

「ARUHI リ・バース60」は、老後の資金計画を支える新しい選択肢として注目すべき商品です。特に、住宅資産を活用しながら月々の負担を軽減できる点は画期的です。ただし、担保提供や相続計画の設計を慎重に行う必要があり、専門家との相談が不可欠でしょう。

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執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。 金融系コンテンツの執筆も得意としている。 港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。
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