「のうKNOW®」をライフネット生命がリリース
ライター:関野 良和
認知症保険「be」契約者向け付帯サービスとして脳健康チェックツール「のうKNOW®」を提供
ライフネット生命は、エーザイ株式会社が提供する脳の健康度をチェックできる「のうKNOW®」を、認知症保険「be」の契約者向けに付帯サービスとして提供開始しました。契約者は、パソコンやスマートフォンで脳の反応速度や記憶力をセルフチェックでき、認知症の早期発見をサポートすることを目的としています。この取り組みは、高齢化社会における認知症の早期治療と予防意識の向上を目指しています。
このニュースのポイント
- 脳の健康度セルフチェックツール「のうKNOW®」を提供
- 認知症保険「be」契約者向けの新付帯サービス
- 3ヶ月に一度の定期チェック案内
- 認知症早期発見と意識向上をサポート
「のうKNOW®」とは
「のうKNOW®」は、エーザイが開発した非医療機器の脳健康チェックツールです。トランプカードを使った4種類のテストにより、脳の反応速度、注意力、記憶力を簡単に測定でき、同年齢の平均と比較した結果が表示されます。このツールは、定期的にチェックすることで、脳の健康を意識し、認知症の予防に貢献することを目的としています。医療診断ではありませんが、日常的な健康管理の一環として活用できます。
脳健康チェックツール付帯サービス登場の背景
日本は高齢化が進む中で、認知症予防への関心が高まっています。ライフネット生命は、エーザイとの提携により2024年に認知症保険「be」を発売。今回の「のうKNOW®」導入は、顧客に脳の健康維持を促し、早期発見・早期治療の重要性を啓発する狙いがあります。
「のうKNOW®」のメリット
- 手軽に脳の健康チェックが可能
「のうKNOW®」を利用することで、PCやスマホで簡単に脳の健康をセルフチェックできる点が大きな利点です。 - 定期的な脳の健康意識の向上
3ヶ月ごとの通知により、利用者は継続的に自分の脳の健康を確認し、予防策を講じる機会が増えます。 - 早期発見をサポート
認知症リスクの早期発見につながるセルフチェック機能により、適切な医療ケアのタイミングを見逃すリスクが減少します。
「のうKNOW®」のデメリット
- 診断機能がない
「のうKNOW®」は医療診断ツールではないため、実際の医療検査や治療にはつながりません。 - テスト結果に対する医師のフォローがない
結果を受けても、医師のフォローアップがないため、不安を感じる利用者もいるかもしれません。 - 対象が限定的
このサービスはライフネット生命の認知症保険「be」契約者に限定されており、全ての高齢者が利用できるわけではありません。
「のうKNOW®」は、簡単に脳の健康をチェックできるツールとして非常に有用です。定期的に結果を確認できる仕組みは、認知症の早期発見を促すだけでなく、個々人が自らの健康に対する意識を高める一助となります。しかし、医療診断としての機能がない点やフォローアップ不足は気になる点で、さらなる医療との連携強化が期待されます。
執筆者のプロフィール
関野 良和
大手国内生命保険会社や保険マーケティングに精通し、保険専門のライターとして多メディアで掲載実績がある。監修業務にも携わっており、独立後101LIFEのメディア運営者として抜擢された。
金融系コンテンツの執筆も得意としている。
港区を中心にグルメ情報にも精通しており、独自の切り口でレポートを行う。