六本木ミッドタウン(東京ミッドタウン)入居企業とビルの全貌 富士フイルムやユニクロが入る

六本木ミッドタウン 高層ビル・オフィスビル
六本木ミッドタウン

はじめに

六本木ミッドタウン(東京ミッドタウン)は、2007年に開業した東京都心を代表する大規模複合都市です。旧防衛庁跡地という歴史ある土地に誕生し、オフィス、ホテル、商業施設、美術館、住宅、医療施設、広大な緑地を一体化した「都市の中の都市」として、国内外から高い評価を受けています。本記事では、東京ミッドタウンに本社を置く代表的企業「富士フイルム株式会社」「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」を中心に、ミッドタウン・タワーの入居企業群、ビルの特徴、都市開発の意義、そしてこの街がもたらす新しい都市価値について、詳細かつ長文で解説します。

東京ミッドタウンに本社を置く主な企業

富士フイルム株式会社

  • 本社所在地:東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン本社)
  • 代表取締役社長・CEO:後藤禎一
  • 設立:2006年10月2日(富士写真フイルム株式会社の事業継承)
  • 資本金:400億円(2025年3月31日現在)
  • 単独正社員数:5,693名(2025年3月31日現在)
  • 連結正社員数:39,603名(2025年3月31日現在)

富士フイルムは、写真フィルムから始まり、現在は医療、ヘルスケア、グラフィック、エレクトロニクス、光学、化粧品など多岐にわたる事業を展開する日本を代表するグローバル企業です。六本木ミッドタウン本社は、グループの経営戦略立案、グローバル拠点との連携、新規事業開発の司令塔として機能しています。

会社概要 | 富士フイルム [日本]
富士フイルム株式会社の所在地、資本金、従業員数などの情報をご紹介します。

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

  • 本社所在地:東京都港区赤坂九丁目7番3号(東京ミッドタウン本社)
  • 事業内容:オフィス向け複合機、ITソリューション、ドキュメントサービスなど
  • 従業員数:非公表(グループ全体で約4万人)

富士フイルムビジネスイノベーションは、旧富士ゼロックスから社名変更し、ドキュメントソリューション分野で日本・アジアを中心に世界展開。東京ミッドタウン本社は、顧客との共創拠点として、最先端のワークプレイスを備えています。

その他の主要入居企業

  • 三井不動産株式会社(5階):東京ミッドタウンの開発・運営を担う日本最大級のデベロッパー。
  • 東京ミッドタウンマネジメント株式会社(5階):ミッドタウン全体の管理・運営を担当する三井不動産100%子会社。
  • ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)(12~15階):日本最大手の音楽会社。
  • ユニクロ(ファーストリテイリング)(30~34階):世界的ファッションブランドの本社機能。
  • Nike Japan(ナイキジャパン)(7・10階):世界的スポーツブランドの日本法人。
  • シスコシステムズ(21階ほか):世界最大級のネットワーク機器メーカー。
  • bitFlyer(8・33階):国内最大級の暗号資産取引所。
  • UUUM(28・29階):YouTuberマネジメント最大手。
  • A.T.カーニー、ベイン・アンド・カンパニー、オリバーワイマングループ:世界的コンサルティングファーム。
  • コカコーラボトラーズジャパン(11階):飲料メーカー大手。
  • 日興アセットマネジメント(42階):大手資産運用会社。

このほか、Paidy、LIDDELL、ブリティッシュアメリカタバコ、アドバンスト・メディカル・ケア、HONEST、クレアシオン・キャピタル、HondaイノベーションラボTokyo、マネースクウェアHD、RGA再保険、エリオットアドバイザーズアジアリミテッドなど、国内外の多様な業種のリーディングカンパニーが集積しています。

東京ミッドタウン・タワーの建築的特徴と都市機能

基本スペックと構造

  • 所在地:東京都港区赤坂9-7-1
  • 竣工:2007年1月
  • 規模:地上54階、地下5階、最高高さ約248m
  • 延床面積:246,608.71㎡
  • 基準階面積:1,006.21坪(3,326.32㎡)
  • 駐車場:1,164台
  • オフィスフロア:7~44階(基準階天井高2,800mm)
  • ホテル:45~53階「ザ・リッツ・カールトン東京」
  • 設計:日建設計、Skidmore, Owings & Merrill LLP(SOM)ほか。

ミッドタウン・タワーは、東京を代表する超高層ビルであり、世界最高水準の耐震・制振構造、ゾーン別空調、最新のセキュリティ、BCP(事業継続計画)対応など、先進的なオフィス環境を提供しています。

多様な都市機能の融合

  • オフィス:国内外の大手企業・スタートアップ・クリエイティブ企業が集うビジネス拠点
  • ホテル:「ザ・リッツ・カールトン東京」は世界の賓客を迎える最高級ホテル
  • 商業施設:130を超えるショップ&レストラン
  • 美術館:サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTなど
  • 医療施設:6階「ミッドタウン・メディカルセンター」には総合診療、美容、歯科などが集約
  • カンファレンス・イベント:4階「東京ミッドタウン・カンファレンス」など
  • レジデンス:高級賃貸住宅棟「ミッドタウン・レジデンス」
  • 緑地・公園:檜町公園と一体化した約4haの緑地空間。

入居企業の多様性とビジネス環境

グローバル企業・外資系企業の集積

東京ミッドタウンには、富士フイルムやユニクロ、ナイキジャパン、シスコシステムズ、ベイン・アンド・カンパニーなど、世界的な大手企業が本社・拠点を構えています。ビル内では多言語・多文化が共存し、国際的なビジネス交流やイノベーションが日常的に生まれています。

IT・スタートアップ・クリエイティブ企業の台頭

bitFlyer、UUUM、LIDDELL、Paidyなど、IT・フィンテック・クリエイティブ分野の新興企業も多数入居。YouTuberマネジメントやブロックチェーン、デジタルマーケティングなど、最先端ビジネスの発信拠点となっています。

コンサルティング・金融・プロフェッショナルサービス

A.T.カーニー、ベイン・アンド・カンパニー、オリバーワイマングループ、日興アセットマネジメント、RGA再保険など、コンサル・金融・保険のプロフェッショナル集団が集積。企業間のシナジーや新たなビジネスチャンスが生まれやすい環境が形成されています。

ミッドタウンの都市開発とライフスタイル

歴史と開発の経緯

六本木ミッドタウンは、江戸時代の大名屋敷跡地、明治以降は陸軍駐屯地、戦後は防衛庁庁舎として使われてきた歴史的な土地を、三井不動産を中心とするコンソーシアムが再開発。2007年の開業以降、国際都市・東京の新しい価値を発信し続けています。

複合都市としての魅力

  • ビジネスと生活の融合:オフィス、住宅、ホテル、商業、医療、文化施設が一体化し、24時間365日都市の機能を実現
  • グリーン&アート:檜町公園や街中のパブリックアート、美術館が日常に潤いと刺激を与える
  • 国際性と多様性:大使館や外資系企業が多く、外国人も多く住み働くグローバルな街

まとめ

六本木ミッドタウンは、富士フイルム株式会社をはじめとする日本・世界のトップ企業が本社を置く、都心屈指の大規模複合都市です。最先端のオフィス環境、豊かな商業・文化・エンターテインメント、歴史と自然が調和したランドスケープ、そして国際性と多様性――。このビルは、東京の未来志向の都市開発とグローバルビジネスの新たな拠点として、今後も高い注目を集め続けるでしょう。

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